突然ですが、今回は糠床のお話し。
実家の母親もそうですが、オット母親も糠床を温めて(?)おりまして、私が結婚した30年以上前は、どこの家も、糠床があったように思います。
特に実家は信州なので(三時のおやつにも漬物を出す)こだわっていたように思います。
そして、結婚した先のオット母Bこさんは、実家母Yこさんのほうが圧倒的に家事一般ができることが癪の種でして、「うちでも糠床は云々…」と言っていましたが、あまり世話をしていないのは糠床を見れば一目瞭然でした。
ま!それを認めたくないつうか、認められないつうのが、いわゆる姑根性でして、この糠床の維持にはそれなりに、いろいろあったんでありますよ。
で、嫁いだ時に引き継いだ、糠床。いまだに一度も腐らせることなく、維持してきました。
夏の暑いさなかも、冷蔵庫に入れることなく、常温のまま保つという、この暑い静岡ではかなり大変な作業ではありましたが、なんとか、日に何度も手を入れることで、維持してきました。
私もたまに何日か留守をすることはあったんですが、その時は、姑=オット母Bこさんが、オット父をも巻き込んで(自分ではかき回すのが嫌なので)大騒動をして、意地のツッパリで何とか維持してきたんですが、ここ齢89歳のご高齢及び、よろよろのB子さんには、もう私がいないからと、頑張って糠床をかき回す(ま、今までも故夫にやってもらていたんですものね、そもそも無理つうもんでして)なんてことはできないから、ある意味、糠床をやめるにはいい機会であるんですよね。
でもまあ、そのまま腐らせちゃえば、退院後の後始末及び、西向き台所の悪臭がどないなるつう心配もありまして、それなりの対策(あくまでも糠床維持というよりも悪臭対策)を立てることにしました。
まず、午後になると(特に夕方)日がかんかん当たる台所に大掛かりな日よけ(今まではすだれなどをかけても、じいちゃんにBこさんが命令して、取ってしまった!)をする。
まじめな話、5時ごろなんて台所になんていたら、熱中症ですから。
そして、糠床は半分は新たに容器を用意して、冷蔵庫保存。
残り半分は、塩を一面にまぶし、常温で保存。
まぶす塩の厚みが、3センチの厚みが必要との情報もありましたが、その後は塩辛くて別物の糠床になってしまうようなので、とりあえずしっかり表面を覆うということで、やってみました。(ど~せ、無駄になるかもだから、塩ももったいないし)
もちろん、腐った時の事を考えて、糠床ごとビニール袋でしっかり覆って。
そして、一週間。
半分はいや、ほとんどだめだ取ろうと思っていたら、なんと!両方生きてました!
常温で塩をしておいたほうは、上をすっかりすくってしまって、塩漬け部分は破棄。
冷蔵庫保存の方も1週間、かき混ぜることなくあったんですが、こっちも生きてましたわ。
本当はですね、もうやめるつもりだったので、がっかり半分、でも、「生きてる!」って感動もあってですね、両方の糠床、フル活動です。
かき混ぜるのは大変でしょって言われますけど、食事の片づけを3回するんですからそのついでに、かき混ぜて新しい材料を入れ、使ったものは、食事の時に1品になりますから、今あまり、家事の出来ない時なので、ある意味糠床さえあれば、漬けときゃ野菜が取れるんで、手抜きになります。
本当はですね、オットの弟一家がものすごくこの糠漬けを気に入ってくれていまして、どんぶり鉢一杯出してもすぐなくなるぐらいなんです。
それはそれでうれしいんですけど、ちょっと微妙ですわ。
普通自分のおばあちゃんの糠漬けとか、料理とかじゃないですか。うちBこさんが家事をしないから、当然のように私が料理を作るわけです。
なんかねえ(^_^;)
びみょ~~ですわ。
何のためにつけているかって、年に一二度やってくる義弟家族の為?あくせく毎日かき回すんかえ?なんて思ってね。
でも、最近は少し変わって、息子が結婚して別居したので、来るときに糠漬けさえあれば喜ぶので、まあ、少しは張りがありますわね。
それに、退院後は、生き残っていた糠床がやはり愛おしくて、今まで自分ではあまり食べなかったですけど、サラダ代わりに食べるようになりました。
気分的なものか前よりもかき混ぜるのに「愛情がこもっている」せいか、それとも、1週間耐え忍んだ糠床だからか、以前よりも数段味が良くなったように感じています。
いや、もしかしたら、単に、体調がよくなって、自分の舌が味覚を感じるようになったのかもしれませんが。
もうねえ、時間もなかったし、どうせだめになるだろうと思ったので、保存の仕方を写真に撮ってなかったのが、ちょっと残念。
しか~~し、これでまた、手抜きが一つできなくなったぞ(^_^;)
まあ、めんどっちい、オット母Bこさんよりゃあ、よっぽど世話は掛かりやせんからね。
しょうがない糟糠の妻、続けますかねえ(-_-)/~~~ピシー!ピシー!