一応、高齢者医療のはじっこの方を、講習会、学習会などで、勉強はしておる私です。
消毒の仕方も、多少の医療用具も使った事もあるし、出血を伴う処置なんぞもしなかった訳ではないので、全くそういう事がわからない訳でもなく、今は2人の父とも亡くなりましたが、一時は4人の高齢者を見ていたので、必然的に覚えたこともありました。
例えば、日和見感染。噂には聞いていましたが、あっという間に感染します。
縟創も、実家父が経験しました。
実家父の場合は、末期癌でしたから、一度出来た時の、縟創の進行は、転げ落ちるようにではなく、崖からまっさかさまに落ちるような、直滑降、一直線…そんな感じでした。
朝、ちょっと黒くなってる?がお昼にはずぶずぶになってしまいました。
文字通りずるずるじゅるじゅる、肉も骨もずぶずぶになってしまう…。
もちろん、実家の父の時とは、オット母Bこさんとは、全く状態は違います。
Bこさんは、なんだかんだいいながらも、血液検査の結果は、「良」「優」でございます。栄養状態も満点でございます。心臓も肝臓も腎臓も何の問題もありません。
ただただ、筋肉が落ち、歩くのがおっくうになり、椅子に座ってばかりになってきました。
そこへ、持ってきて、ある意味「ヨメの無視」あるいは「放置」がありました。
まあ、自分の病院に行くだの仕事だの、一応理由はありますけど、もしも、こどもだったら、「放置」と言われるでしょうね。留守中、オットはいましたが、これまた、「行って」と言われれば仕方なく連れて行くけれど(これも私も同じですが)しいて、散歩に連れ出したりなんてはしませんし。ヨメには、遠慮があって言えなくても、息子であるオットには、「あれとって、これやって」と言ってなんでもやってもらって、自分は椅子に座りっぱなし…となったんではないかと思うんですわ。
いや、かと言って、私が積極的に何かしようとも思いませんし、最低限はやるけれども、これ以上の時間をB子さんの為に裂き、自分を犠牲にしようとは思わないし、週に1,2日(それも半日)の仕事だって、やりたい。その為に後で大変になろうとも、そこ、譲ると、全く自分の時間が無くなってしまう。
だからこそ、第1ステップで、クリアとは行かなくても、現状維持(朝晩2回のガーゼ交換)で、ベクトルは水平に右向きで行きたいんですよね。
で、調べてみました。
というか、何軒かの医療機関を受診して感じたこと。
「実際の縟創のケアを知らない」
と言う事。
もちろん、いわゆるガーゼを当てるっていうのはやってくれるんですが…、なんですよ。
病院だけではなく、ケアマネさんや、デイのスタッフ(看護師含む)も「実際の毎日のケア」を知らない。そういう事を書いてある書籍もない、という現実に行きあたりました。
実際にはこの縟創のガーゼ交換。
これが、「医療行為」なのか「介護保険に含まれる在宅ケア処置」これが、訪問看護で行えるのか、ヘルパーさんが出来るのか、一般の「ガーゼ交換」に当たるのかどうかで、とても線引きの難しいものであるという事がわかりました。
次回は縟創がなぜ出来るのか?も含めて、自分なりにわかったことをまとめてみたいと思います。(いやあ、真面目に語ってしまった!でも、この縟創問題、結構いろんな問題を含んでいるってことがわかりやしたぜ)