京の話題

12000年以上続いた「平安京」の文化・寺社仏閣・お祭り等を紹介します。

京の話題(平安京その309)雲ヶ畑奥山分け入りて・高雲寺

2012-08-06 00:19:19 | 京の話題

この地、「雲ヶ畑」の地名は、はるか昔、北方の山に「薬王菩薩」が現れ、人々の病をや苦痛を救うため薬草を植えました。その草花の香りに山上まで紫雲たなびくようであったので「雲ヶ畑」と言われるようになりました。

この「高雲寺」は「惟喬親王」が閑居された「高雲の宮」の地で、貞観11年(869年)親王は落飾され、宮を真言宗の祈禱所に改めました。

Dsc05985

Dsc05988

Dsc05993

文政年間(1818~1830年)に、臨済宗永源寺(滋賀県)の末寺となりました。

なんとも素朴なお堂です。

Dsc05991

Dsc05992

Dsc05996

このお寺には「惟喬親王」が写したとされる「惟喬般若経六百巻」があります。

ここから、眺める景色は最高です。

Dsc05990

8月24日は愛宕神への献火常時として「松明上げ」が行われます。

北区雲ヶ畑中畑町190

(たわごと)  いよいよ本格的な本離れ。

最近の大店舗本屋の減少。いつも街中へ行くと必ず寄る「大垣書店」が無くなりました。かわりに大型ゲームセンター。私の近くの大型本屋や個人の本屋も、3軒も閉店です。ダダ一軒残っている本屋が頼りの綱。「楽天」がタブレット本を格安で売り出しました。あれはあれで良いと思いますが、やはり、本屋で立ち読みして買う楽しさは今は無くなりつつあります。

読んだ本を、本棚に並べて、これを眺めて楽しむ事も、将来は無くなるかもしれません。どちらも良いと思いますが、何か無味乾燥な時代に成ってきた本業界。やっぱり本は、めくる時に、指で唾を付けてめくらないと。

学生の時は、好きな女の子から借りた本、読んでいて、クッキーのかすやミカンの皮が、本の中にひっついてると大事に残したものです。(青春のあわい思いでです)