"いそ"あらため、イソじいの’山’遍路’紀行’闘病、そしてファミリー

“いそ”のページは、若者のキャリア形成を、目一杯応援するためにも“いそ”改め“イソじい”でリニューアル。

パライソからのメッセージ

2013-03-22 19:31:01 | メッセージ

========================

パライソからのメッセージ 2013.03.22

 

        Mail : isokawas@goo.jp

     Blog : http://blog.goo.ne.jp/isokawas

========================

 

 「パライソからのメッセージ」を送ります。今後も送り続けたいと思います。「不要だ」「余計なお世話だ」といわれる方は、お手数ですがその旨ご連絡お願いします。

 「パライソてなんや?」

 というご質問にお答えします。2つの意味があって、1つは「パラダイス イソ」の略で、ストレスフリーで能天気なイソ、という意味です。もう1つの意味は、「パライソ」そのものがポルトガル語で「天国・極楽」を意味します。

 どっちでもいいのですが、小生のメッセージを綴ります。構成は、主張・意見・コメント、一押しBook、お勧めMovie、等です。御一瞥頂き、ご意見・ご批判・ご感想等頂けましたら幸甚です。なお、このメッセージの詳細や、BookやMovieの内容詳細は、ブログにアップします。ブログのURLはhttp://blog.goo.ne.jp/isokawas です。

 メッセージ創刊記念で、勝手に今回も全文掲載します。次回からサマリーだけにします。

 

【主張・意見・コメントのページ】

テーマ:理念、ポリシー、哲学を語ろう(2)

 理念、ポリシーや哲学が不在なのは若者の責任ではない。「近頃の若者は」と揶揄される筋合いのものではない。

 文部科学省は『高等教育に期待する』『グローバル人材』の幾つかの定義の中で、母国語と英語ともう一ヶ国語でコミュニケーションができることとしている。つまりグローバルの条件はトリリンガルでコミュニケーション力と言っている。

 昨今、円安に振れたり株価が高騰したりして、景気好転はアベノミクス効果などまことしやかに喧伝されている。経済新聞では株価や為替の動きといった現象面ばかりを報じて、深層を解明することもなくまるで競馬の予想誌の様態である。「景気好転」は参議院選挙を控えた政治動向や、ヘッジファンドなどの投機筋の思惑、暫く抑制されてきた公共投資の再びのバラマキを期待してのバブル待望の輩等々あまり思慮の良くない連中による目先の利益に走る有象無象の欲望の顕れであるが、あたかも当然、自然であるかのような、現象だけの報道が展開されている。

 アベノミクスのプロパガンダ効果以前、リーマンショックまでは戦後最長のイザナミ景気といわれる空前の好景気が続いた。リーマンショック以降企業業績は落ち込んでいるが、一貫して被雇用者の賃金は下がり続ける一方、大企業の内部留保、役員報酬、株主配当は引き続き急カーブの右肩上がりである。そのような現象に対してもマスコミは通り一遍の『あったこと』しか羅列しない。

 こういった状況が、若者が物事の本質を見据えたり、そもそもの原理原則というか、物事の判断に当たって『軸』となるものの形成を疎外しているのではないか。『日本人の若者は外国人とコミュニケーションが出来ない、ディベートが出来ない。』『中国や韓国の留学生と話すと圧倒される』等とよく言われる。これは日本人が英語能力が低いとかトリリンガルでないとか、ましては日本人がシャイだから等では決してない。ノーベル賞の益川先生は、受賞記念の講演を日本語でやったけれど、大いに聴衆に感銘を与えた。

 マスコミは、アベノミクス以前の円高と、一方で溢れんばかりに印刷されるドル紙幣やドル国債を買い込む、つまりドル高に当然振れるべきだが、何故円高とドル買い(当然ドル高に振れるはず)という相反する矛盾が長い間『無抵抗』に続いてきたのか。何故それに異議を唱えるリーディングオピニオンが出てこないのか。それはきっとある人たちにとっては都合が悪く、本質を論ずるオピニオンを無視あるいは抹殺しているのではないかといった危惧を持たざるをえない。為政者や権力者が、都合の悪いことを糊塗する、結局そういったことが、理念やポリシーや哲学を語る若者や民衆を育んでいかないのではないか。

 我々は、もっと理念やポリシー、そして哲学を語るべきだ。だが、どうしたら語れるのだろうか。

(続く)

 【一押しBOOK】

題名:「人権としてのディーセント・ワーク」

著者:西谷敏(大阪市立大学名誉教授、法学博士。1943年生まれ)

詳細:ディーセント・ワークとは、ILO(国際労働機構)が1999年から活動の中心に掲げているスローガンで、OECD各国でその実現に取組まれている。筆者は「働きがいのある人間らしい仕事」という訳を用いていないが、広義にはそのように訳されている。今日、低賃金で雇用が不安定な非正規労働者が急増している一方で、働きすぎで過労死や「新型うつ病」が社会問題化しつつある。また、ジェンダー格差や障害者、外国人の移民・『研修生』、ダイバーシティの人たちの労働に諸矛盾が凝縮されている。本書はそういった労働に対する告発を丁寧に実証している。さらにどうすれば「人間らしい働きがいのある仕事」が実現できるのかをサジェッションする、実践の書である。

 (前回の一押しBOOKの、今野晴貴著「ブラック企業」)

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする