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20130320パライソからのメッセージ

2013-03-19 19:03:25 | メッセージ

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パライソからのメッセージ 2013.03.20

 

        Mail : isokawas@goo.jp

     Blog : http://blog.goo.ne.jp/isokawas

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 「パライソからのメッセージ」を送ります。今後も送り続けたいと思います。「不要だ」「余計なお世話だ」といわれる方は、お手数ですがその旨ご連絡お願いします。今回だけはどんなもんかのデモもかねて、一応全文を配信させていただき、次回からは項目だけ、本文はブログにリンクさせます。

 「パライソてなんや?」

 というご質問にお答えします。2つの意味があって、1つは「パラダイス イソ」の略で、ストレスフリーで能天気なイソ、という意味です。もう1つの意味は、「パライソ」そのものがポルトガル語で「天国・極楽」を意味します。

 どっちでもいいのですが、小生のメッセージを綴ります。構成は、主張・意見・コメント、一押しBook、お勧めMovie、等です。御一瞥頂き、ご意見・ご批判・ご感想等頂けましたら幸甚です。なお、次回から、メッセージの詳細や、BookやMovieの内容詳細は、ブログにアップします。ブログのURLはhttp://blog.goo.ne.jp/isokawas です。

 

【主張・意見・コメントのページ】

テーマ:理念、ポリシー、哲学を語ろう(1)

 いきなり抹香臭い話ではなはだ恐縮だが、「最近の若い人は…」の話をする。とはいっても特に「若い人」に限ったことではないのだが、とにかく物足りない。

私の職場の周りを見ても、多くの仲間やスタッフがいる。おおむね20歳台と30歳代前半で、パワーもあり働き盛りだ。そして彼や彼女たちは実にモラルが高く、真面目に熱心に仕事に取組んでいる。私たちは学生と直接対面するといった業務の性格もあると思うが、彼や彼女たちはいささかのモラルハザードもなく、不平不満が表立つこともない。それどころか、時々の息抜きも和気藹々でチームワークの点も申し分ない。

それで何故物足りないかということになる。彼や彼女たちは、真面目に熱心に高いモラルで仕事に取組んでいるのは間違いないのだが、気になるのは『仕事の哲学』だ。つまり、マニュアルや方法論通りの仕事や、フローチャートの作成、パワーポイントの資料作成、データ作成と分析、図表化等々には、工夫して大変高度なスキルを駆使し、年次のルーティーン企画も毎年オリジナリティに富んだ資料を更新し作成してくれる。それでなお『物足りない』のは何か。それはちょっと漠然と言うと、彼や彼女たちの『哲学』が伝わってこないことだ。

例えば身近な私の職場の周りをみても『R学園らしいキャリア形成支援とは何か』『R学園らしいグローバル人材育成とは何か』といったそもそもの理念がほとんど感じられないし、議論もない。それは時々断片的に触れられるけれど、そもそも私たちの仕事の機軸としてがっしりと据えられていないと思う。2000年の新大学の設置の頃まで、いわばR学園が光り輝いていた頃までは、職員は『R学園でのグローバルとは何か』『R学園らしい国際化』などが教職員、学園を挙げて政策議論がなされた。教育や研究に関わる事項だけでなく『R学園における財政政策』や『事務体制』なども、文部科学省や経済・政治動向へも『切り結んだ』政策提起が行われ広範な議論が繰り広げられた。

最近ではそういったことはまったくといっていい程行われていない。もっともこれは私の身近な職場だけの現象ではなく、また若者に限ったことでもなく日本全体の現象であると思う。

ただ私は、このことが彼や彼女たち若者の責任であるとか、もって生まれた資質であるとはまったく思っていない。(続く)

 

【一押しBOOK】

題名:「ブラック企業-日本を食いつぶす妖怪-」

出版:文春新書 770円+税

著者:今野晴貴(NPO法人POSSE代表、一橋大学大学院博士課程)

詳細:

POSSE(ポッセ)は、若者の労働相談やブラック企業対策、貧困問題に実践的に取組む大学院生、学生らが結成し活躍するNPO法人。著者の今野氏は一橋大学大学院社会学研究科博士課程に在籍。

 ブラック企業は2チャンネル等でのネットスラングで学生・若者たちから言われだしたが、特に「ブラック企業」というものの定義は、はっきりとしたものはなかった。この本では、ブラック企業を①「選別」(大量募集と退職強要)、②「使い捨て」(大量募集と消尽)、③「無秩序」(セクハラ・パワハラ等モラルハザード型)にパターン化している。また、ブラック企業を「社会問題」と位置づけていることは重要だ。つまりブラック企業の反社会的営みは排除されるべきだし、反社会的営みをあくまで生業とするなら、社会から退場していただかなければならない。そういった提起も含め、「ブラック企業論」としても展開を試みる意欲の書。勿論、ブラック企業の相談対応の豊富な実践から、ブラック企業への関わり方も論理的に照会する、内容豊富な必読の書。 

(以上)

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