伊佐子のPetit Diary

何についても何の素養もない伊佐子の手前勝手な言いたい放題

羽生結弦のメッセージ

2022年02月15日 | 羽生結弦


2月14日の合同記者会見のあと、
羽生結弦選手は各テレビ局の単独インタビューに応じたようだ。


各局で個別に応じていたようだが、
録画をまだ全部見ることが出来ていないしなかなか追いつかない…。



が、それらは敗者のインタビューだった、と思う。
悔しさと無念さを滲ませた各インタビューだった。


努力は報われない、
と。
どんなに努力をしても無駄だった、という風に。。

…それは敗者の言葉であり。
そして思ったのは、
戦国武将の負けを認めた時の潔い撤退の時の言葉。


羽生結弦選手にとっては、4回転アクセルを成功させることと共に、
勝ちをもぎ取ることは、文字通りそれが目的だったのだと
改めて思う。

勝つことは彼にとって夢の実現であり幸せを約束されることだった。

その夢が今回の北京オリンピックで初めて破れた。
その落胆はいかばかりのものか・・・。
インタビューの言葉にその悔しさが滲み出ていたように思えた…。


ただ、こうして負けた時にも、整然と言葉を紡げる羽生結弦という人の
すごさは改めて感じる。







NHK | 羽生 結弦単独インタビューノーカット・
前編「体を痛めつけてでもやりたい表現 見てもらいたい演技がある」
https://youtu.be/_TSjIIohkss



↓会見全文

TBS NEWS
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye6002834.html
【全文】「羽生結弦で良かった」
フィギュアスケート・羽生結弦選手が会見で語った
“これまで”と“これから”






今も、羽生結弦選手の北京オリンピックとは何だったのか、

考えている。

出場すること自体が無駄だったのか?…等々。


結果は4位で台乗りを逃した。

今までオリンピックでは2回とも金メダル、
一番高い所に登ったのに、今回はメダルさえなかった。

その喪失感は本人が一番感じているのではないか。
4Aへの挑戦もあったがそれも金メダルを目指すためだった。

羽生選手の実力からすれば表彰台は確実だった。
それでも今回の北京五輪は運が見方をしなかった。
結果として「負け」という事実がある。




北京五輪・男子フリーの視聴率は開会式より高かったそうで、
人々の注目は高かった。
羽生選手が出場していたからだろう。
日本中が羽生選手に注目していたとさえ思う。
4Aへの挑戦を明言して注目を一身に浴びていたのだ、当然の結果だろう。


今回の合同記者会見にも300人以上ものジャーナリストが
詰めかけたそうである。
これは男子メダリストプレカンより遥かに多い人数だ。
それほど羽生結弦は世界中の注目を集める存在だ。


羽生選手はすでにフィギュアスケートの一選手というだけでなく、
フィギュアのスーパースターというだけでなく、
ひとつのアイコン、現象と言っていい。

彼はもうアスリートの範疇を超えた存在だ。

今日コンビニへ行ったらまた1面が羽生選手だらけだった。
彼は勝ち負けに関係なくアイコンであることを思い知る。
そういう存在だということだ



画像
毎日新聞写真部
https://twitter.com/mainichiphoto


その世界が注視する大舞台で4回転アクセルを果敢に挑んだ羽生選手、
だが結果は4位、
4Aは認定されたものの記録は作れなかった。


羽生選手も「努力は報われない」、
と、無念を滲ませる言葉を語っていたように、
今回の結果は羽生選手本人にしても不本意な、望んだものではなかった。


ではあの演技は、
4位だったとはいえ人々の記憶に残ったから良かったのだろうか。


ソチ・オリンピックの浅田真央のフリー演技は当時、
記録より記憶、魂の演技、といって持て囃された。

今回の羽生選手のフリーも記録は作れなかったが、
記憶には残った。
記録より記憶。

それで済ませて良かったのだろうか?







羽生選手のインタビューを見れば、
フリー前日の公式練習で捻挫をし、痛み止め注射をして、
決死の覚悟でフリー本番に臨んだという。


4回転アクセルを跳ぶということは命懸けで挑むことだ。

OBOGはもう少し、惜しかった、あとちょっとで成功した、
次はきっと、練習すれば跳べる、
・・・などと簡単に言うが、
そんなに簡単に究められるものではないと思う。


簡単ならとっくに跳べているだろう。
あんなに苦労して何年もかけて、それでも跳べなかった。
それほど難しいジャンプ。
怪我のリスクもある。

今回もフリー直前で捻挫したように、
4回転半は怪我のリスクと紙一重の危険なジャンプだ。

それでも危険を顧みず果敢に4回転半に挑んだ。
・・・捻挫した足ながら本番に一番良いアクセルを跳んだ。


羽生選手の根性の根本に戦国武将の精神さえ感じるのは、
冷静さと勇猛さを併せ持っている所である。


結果としては。

競技の順位としては芳しくなかったが、
果敢に挑戦した羽生選手の生き様とでもいうべきものを
その演技にまざまざと見せつけてくれた。

記録でも、記憶でもなく。

オリンピックという大きな舞台で壮絶な生き様を、
これでもかと言わんばかりに刻み込んだ。

それが羽生結弦のやり方だ・・・と思う。




それは感動という単純な感情ではない。


忘れようにも忘れられない演技を、その生き方を
世界の注目の中で強烈にアピールした。

それが北京オリンピックでの羽生結弦のありようだった。
・・・そう私は結論づけた。


NHK | 羽生 結弦単独インタビューノーカット・後編
「今回の演技で自分の生き様を見せられた」
| フィギュアスケート男子シングル | 北京オリンピック
https://youtu.be/LrGMtjX_sbk





「命をはった頑張りだとしても、
それがすべて報われるわけではないんだということを
僕自身でやっと学べたのかな」


─羽生結弦のスケートとは?

「言葉では簡単に表せないですけど 全部が羽生結弦、
「今回のフリーでも生き様とかそういったものは出てるんじゃないか

「這いつくばったり
押しつぶされたり
そんなことばっかりだったと振り返ると思うんですけど


「ひたすら夢を追い続けて、体を壊して、夢を追って、
いろんなものを懸けて そこまでして掴み取ろうとした4年間だった

「その努力が報われたとは思わないですけど
でも今は自分のフィギュアスケートに誇りを持とうと
誇りを持てる4年間だったと思う」



「オリンピックは今までは報われる場所
今回は違った
恩返しできるものがなかった」




恩返し…なんて。
出来ることを精一杯やったのに・・
そんなことは考えなくていいのに、と思うのに・・
考えてしまうのは羽生選手だからかな


・・・今は一日も早く足が治るようにお祈りします


・・・・・・・・・・


4回転アクセルは、あれが羽生結弦選手の完成形だと考えているようだ。
あの4回転半が今出来るすべて、と。

今回も怪我をしたように、簡単に何度も挑戦できるものではない。
挑戦するにはそれ相応の覚悟がいるのだ。


今回はオリンピックだから、決死の覚悟で挑戦出来たに違いない。
もう一度挑戦するかは…神のみぞ知る、と思う…。


TEAM JAPAN
https://twitter.com/Japan_Olympic/status/1493438771911544838



自撮りだったのだね…( ゚Д゚)
かわいい


そしてToshlが─

龍玄としオフィシャルブログ
https://ameblo.jp/toshl-official/entry-12726877423.html
羽生結弦は やっぱり 愛 でした 


Toshlの愛がぶれなくて泣ける(T_T)。
いつも熱心で温かいエールを送ってくれて…。


----------



いつの間にか終わっていたアイスダンス。。
フランスのパパダキス・シゼロン組が最高得点更新で優勝したという。
平昌五輪の時、衣装のトラブルがあって金メダルを逃したパパシゼ。
今回は文句のない金メダル。
おめでとう、うれしい まだ見てないけれど…


アイスダンス フリーダンスリザルト
https://results.isu.org/results/season2122/owg2022/SEG008.htm


1パパダキス・シゼロン 136.15
2シニツィナ・カツァラポフ 131.66
3ハベル・ドノヒュー  130.89

4チョック・ベイツ  130.63
5ギュイニャール・ファブリ 124.37


アイスダンス 総合結果
https://results.isu.org/results/season2122/owg2022/CAT004RS.htm



1パパダキス・シゼロン  226.98  1/1
2シニツィナ・カツァラポフ  220.51 2/2
3ハベル・ドノヒュー  218.02  3/3
4チョック・ベイツ   214.77  4/4
5ギュイニャール・ファブリ 207.05  7/5
6ステパノワ・ブキン  205.07   5/8




Newsweek (ニューズウィーク日本版) 2022年 2/22号 [雑誌]
489円
2022年02月15日



↑注文出来ないとなってるが、コンビニで見つけて買って来た。
予想以上に良かった。
オーサーのインタビューもある。
羽生選手の「言葉」に絞って書かれた記事も良かったし、
とりわけアメリカのジャーナリストの書いた羽生の記事が良かった。

ジェレミー・アボットの言葉を紹介している。

「メダルがあるに越したことはないが、
大事なのは彼が見せた気迫と、常に誰よりも先へ行こうとする真摯な姿」
・・・



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