「Quadruple Axel」のインタビューで気になった部分を少し…。
…
羽生結弦選手のSP、「レット・ミー・エンターテイン・ユー」について、
振り付けのジェフリー・バトルとのやりとりがうまくいかなかった理由が、
ジェフリーのインタビューで語られている。
フィギュアスケート男子ファンブック
Quadruple Axel 2021 シーズンクライマックス
(別冊山と溪谷)
2021/3/13
￥2,090
ジェフによると、
「大変だったのは、振り付けの最中に、こちらのアイスリンクが
どんどん閉鎖されてしまったことです。
使っていたリンクが閉鎖になって別のリンクを見つけたら、
そこも数日後には閉まってしまうという状況でした。
その後、2ヶ月間のロックダウンになり、
すべてのアリーナが閉鎖されてしまった」
ということだったようだ。
ジェフと連絡が取れなくなったのは、カナダ側の厳しい状況のためだった。
カナダは規制が厳しかったのだ。
去年、2020年3月のモントリオール世界選手権も中止になった。
カナダという国の危機感は強かったということだ。
ジェフは現在(2021年1月現在)のカナダとクリケット・クラブの様子も
語ってくれている。
「一部のトップアスリートだけが活動を許されている状況」
「東京五輪と北京五輪の出場を見据えたアスリートたちです」
「数としてはごく少数で、
クリケット・クラブでも活動しているのは12～13人程度」
「私もクラブに行くことはあるのですが、
必要最低限といった感じで、週に6～7時間程度です」
クリケット・クラブ自体は開いているが、
海外の選手は自国へ帰っているため、
活動しているのは少数ということのようだ。
ジェフは1日、1時間程度にクラブへ行くという。
クリケットに在籍している韓国のチャ・ジュンファンは、
カナダのロックダウンのあと韓国に帰り、
そこで練習をしていたようだが、
韓国のナショナル大会で優勝を逃し、2位になってしまった。
これは拠点に帰ることが出来ず、
コーチのアドバイスやジャンプの指導など、
満足な練習を積めなかったためではないだろうか。
羽生結弦選手も同様に一人での練習だったが、
あのように一人で、新プロを用意し、コーチなしで過ごし、
結果を出すのはやはり稀なことなのだ。
羽生選手は国内で一人の練習になったことには、
孤独はあまり感じていなかった、
「むしろ心地よいくらい」で、
「自分のことだけに集中していられますし、
誰かに気を遣ったりすることなく、
したいと思う練習ができる絶好のチャンスでした」
と言っている。
逆に言えば、クリケットでは絶えず誰かに気を使い、
自分だけに集中できない環境だったのかもしれない。
仙台のリンクでは貸し切りで、一人だけでリンクを使い放題だったから、
好きなように練習に打ち込めたようだ。
けれども、ひとりではやはり煮詰まってしまうことになった。
同じ「Quadruple Axel」の中で、織田信成は、
「自分では気づかない微妙な動きの狂いは、
第三者の視点で指摘してもらわないとわからないものなので、
やはりその影響は大きかったと思います」と。
コーチの役割には
「オーバーワークを防いだり、
その日の身体のコンディションによって
練習量を調整するということもあります」
という風に、コーチがいないデメリットも語っている。
羽生選手がどん底まで落ちた、というのは、
第三者の目での調整が出来なかったからではないだろうか。
コーチの存在はやはり大きいと思う。
けれども、羽生選手はそこから一人で気持ちを立て直し、
プログラムを完成させることが出来た。
これまでの経験値もあるだろうが、やはり誰にでも出来ることではなく、
羽生選手の類稀な資質によるものだろう…。
ただ4回転アクセルはまだまだ完成には程遠い感じだ。
これはコーチやジャンプコーチなしでは成功させられないだろう。
コロナがある程度収まってからになるのかもしれない。
それにしてもストックホルムの世界選手権までもうすぐ、
羽生選手は練習が出来ていると信じるが、
そのほかのことでも心配は絶えない…。
食事ひとつにしても思うようなサポートが得られるのか、とか。
とにかく、無事に何事もなく乗り越えられることを願うのみだ…
【日本時間】
３月２２日（月） 公式練習
３月２３日（火） 公式練習
３月２５日（木） １９：００～ 男子ＳＰ
３月２７日（土） １９：００～ 男子ＦＳ
３月２８日（日） ２１：３０～ エキシビション
画像
矢口亨（スポーツ報知写真部）
https://twitter.com/yaguchi_hochi
美術館・ギャラリーランキング
京都府ランキング
フィギュアスケートランキング
↓ブログ村もよろしくお願いします！
にほんブログ村
にほんブログ村
…
羽生結弦選手のSP、「レット・ミー・エンターテイン・ユー」について、
振り付けのジェフリー・バトルとのやりとりがうまくいかなかった理由が、
ジェフリーのインタビューで語られている。
フィギュアスケート男子ファンブック
Quadruple Axel 2021 シーズンクライマックス
(別冊山と溪谷)
2021/3/13
￥2,090
ジェフによると、
「大変だったのは、振り付けの最中に、こちらのアイスリンクが
どんどん閉鎖されてしまったことです。
使っていたリンクが閉鎖になって別のリンクを見つけたら、
そこも数日後には閉まってしまうという状況でした。
その後、2ヶ月間のロックダウンになり、
すべてのアリーナが閉鎖されてしまった」
ということだったようだ。
ジェフと連絡が取れなくなったのは、カナダ側の厳しい状況のためだった。
カナダは規制が厳しかったのだ。
去年、2020年3月のモントリオール世界選手権も中止になった。
カナダという国の危機感は強かったということだ。
ジェフは現在(2021年1月現在)のカナダとクリケット・クラブの様子も
語ってくれている。
「一部のトップアスリートだけが活動を許されている状況」
「東京五輪と北京五輪の出場を見据えたアスリートたちです」
「数としてはごく少数で、
クリケット・クラブでも活動しているのは12～13人程度」
「私もクラブに行くことはあるのですが、
必要最低限といった感じで、週に6～7時間程度です」
クリケット・クラブ自体は開いているが、
海外の選手は自国へ帰っているため、
活動しているのは少数ということのようだ。
ジェフは1日、1時間程度にクラブへ行くという。
クリケットに在籍している韓国のチャ・ジュンファンは、
カナダのロックダウンのあと韓国に帰り、
そこで練習をしていたようだが、
韓国のナショナル大会で優勝を逃し、2位になってしまった。
これは拠点に帰ることが出来ず、
コーチのアドバイスやジャンプの指導など、
満足な練習を積めなかったためではないだろうか。
羽生結弦選手も同様に一人での練習だったが、
あのように一人で、新プロを用意し、コーチなしで過ごし、
結果を出すのはやはり稀なことなのだ。
羽生選手は国内で一人の練習になったことには、
孤独はあまり感じていなかった、
「むしろ心地よいくらい」で、
「自分のことだけに集中していられますし、
誰かに気を遣ったりすることなく、
したいと思う練習ができる絶好のチャンスでした」
と言っている。
逆に言えば、クリケットでは絶えず誰かに気を使い、
自分だけに集中できない環境だったのかもしれない。
仙台のリンクでは貸し切りで、一人だけでリンクを使い放題だったから、
好きなように練習に打ち込めたようだ。
けれども、ひとりではやはり煮詰まってしまうことになった。
同じ「Quadruple Axel」の中で、織田信成は、
「自分では気づかない微妙な動きの狂いは、
第三者の視点で指摘してもらわないとわからないものなので、
やはりその影響は大きかったと思います」と。
コーチの役割には
「オーバーワークを防いだり、
その日の身体のコンディションによって
練習量を調整するということもあります」
という風に、コーチがいないデメリットも語っている。
羽生選手がどん底まで落ちた、というのは、
第三者の目での調整が出来なかったからではないだろうか。
コーチの存在はやはり大きいと思う。
けれども、羽生選手はそこから一人で気持ちを立て直し、
プログラムを完成させることが出来た。
これまでの経験値もあるだろうが、やはり誰にでも出来ることではなく、
羽生選手の類稀な資質によるものだろう…。
ただ4回転アクセルはまだまだ完成には程遠い感じだ。
これはコーチやジャンプコーチなしでは成功させられないだろう。
コロナがある程度収まってからになるのかもしれない。
それにしてもストックホルムの世界選手権までもうすぐ、
羽生選手は練習が出来ていると信じるが、
そのほかのことでも心配は絶えない…。
食事ひとつにしても思うようなサポートが得られるのか、とか。
とにかく、無事に何事もなく乗り越えられることを願うのみだ…
【日本時間】
３月２２日（月） 公式練習
３月２３日（火） 公式練習
３月２５日（木） １９：００～ 男子ＳＰ
３月２７日（土） １９：００～ 男子ＦＳ
３月２８日（日） ２１：３０～ エキシビション
画像
矢口亨（スポーツ報知写真部）
https://twitter.com/yaguchi_hochi
美術館・ギャラリーランキング
京都府ランキング
フィギュアスケートランキング
↓ブログ村もよろしくお願いします！
にほんブログ村
にほんブログ村
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます