伊佐子のPetit Diary

何についても何の素養もない伊佐子の手前勝手な言いたい放題

ボークスニュース

2008年04月21日 | 人形
ボークスから、冊子が届く。




ボークスとドールについては次回に書くことにして、
今回、
ボークスニュースを読んでいて非常に気になった間違いがあるので、
それを指摘せずにはおれない。
とにかく、気持が悪いのでここで白状してしまう。

それは、
「たえ すうヰーとどりヰむ」というドールのタイトルの
「ヰ」の使い方だ。

この宣伝を考えた人は、
おそらく「ヰ」を単純に「い」のつもりで使っているのだろう。
そうとしか考えられないが、
まあ、もう少し日本語の勉強をしてからネーミングして欲しかったと。

私自身も古典や、
旧かな使いについて良く知っているとは仮にも言い難く、
無教養もいいとこなのだが、
でもこれくらいは一般教養として知っている。

というか、旧かなを知らなくても
「すうヰーと」が日本語としておさまりが悪いというくらい、
感覚的に感じないだろうか。

「ヰ」は昔の本だと「ヰスキー」と書いてあるし、
ワ行の発音をするはず。


つまり「ヰ」はWiという発音で、
ワ行のWa Wi Wu We Woという発音のWiを「ヰ」と書くのだ。

スウィートと読ませたいのなら、「スヰート」と書かなければならない。
これが日本語の法則だ。

つまり「すうヰーとどりヰむ」と書くということは、
「すううぃーと どりうぃむ」と読むことになる。
この宣伝を担当した人はあまりにも不注意だったのでは。

という風に思うのは、私がオババだからだろう。
こんなことに突っかかっているのは年をとったババしかいない。


「い」の旧かなには「ヰ」のほかに「ゐ」もあり、
その使い方、使い分けをどうするのかを私も知らない。
「ヰ」がWi行だとすると、「ゐ」はYiかもしれない。

「におい」は「にほひ」と書くのが正しいみたいだが、
「にをゐ」はどうして違うのだろうか。
或いは「にほゐ」ではないのか。

多分「匂い」という単語がもともと「にほひ」(にほふ)と発音したのだろう。
それが、ほとおが混同されるようになってこんなにややこしくなってしまった。

H行だけでなく、W行の発音も欠落して「お」になってしまった。
私の場合、ここら辺を明らかにすることなく今日まで来てしまった。
おそらく違いを正しく認識する前に、命を終えてしまうだろう。

それはともかく、
若い人には「すうヰーとどりヰむ」だろうが「すヰーとどりーむ」だろうが、
どうでもいいのだろう。

それらしく昔風に書いてあれば、それらしく見える。
「ヰ」という文字は『昔風』であることの
記号のようなものにしか過ぎないのだろう。

感覚だけでそれらしかったらそれで満足、
正確さや詳細は問題にしない。
そういう風潮。


だけれども、ほんのちょっと頭を巡らせてみれば、
こんなことはすぐに分かるのではないのだろうか。

「い」には他に「ヰ」と「ゐ」があるが、
それらを昔は区別して書いていた。

違う発音だから区別されていたはず。
発音も、書き方も、違った。
類推して考えれば、このことに気がつくはずだろう。

ということは、
「ヰ」を現在用いている「い」と同じように使うことは間違いである、と。


たとえ物を知らない若い人であれ、
教養が脳みそから滑り落ちていってる高齢者であれ、
こういうことに気がつくかそうでないかは、
若かろうが年寄りだろうが関係ない。

ほんの少し類推して考える、ということを、
しようとするかしないかの違いではないだろうか。


少し考えれば、いざ使おうという時に、
「ヰ」を、「い」とまったく同じ文字として使うことは何だかおかしい、
と、気がつくはずだ。

もしかして普段から頭を巡らすことをしないから、
自社の大事な商品の宣伝をする時に、
それを気づかずに使ってしまうという
取り返しのつかない失態を演じてしまったのではないか。

まあこのことは、誤字脱字が呆れるほど多く、
いつでも頭を巡らせないどころか、
巡らせる頭脳さえない私があれこれ言っても説得力がまるでないのだが。

少なくとも、カットソーを前後ろ逆に着て、
午前中ずっと気がつかない(実話)人の言うことではないかもしれない。



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