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脱ネガティブを計るべく、浮きつ沈みつ漂う女の戯言日記

看板掛け替えました

2012-09-29 | セクシャリティ関連
最近「○○を観た」ブログになっているので、たまには心の内を呟いてみる(笑)

これまでずっと自分の事をポリセクシュアルであると表してきていた。
”ポリセクシュアル”はビアンでもヘテロでもなく、でもバイと言うのもどこか
しっくりこない、恋愛対象を男女二元論に拘らない私が辿り着いた己を表すのに
ピッタリの言葉だった。
パンセクシュアルも同義語だったけれど、言葉の響きの好みからポリセクシュアル
の方を選んだ。
当時はまだどちらの言葉もほとんど知られていなく、ポリセクシュアルと言っても
「何それ?」という感じ。
これは数年経った今でも変わっていないかもしれない。
その後パンセクシュアルの方が浸透し、今では全性愛者の方は皆パンセクシュアルと
名乗っているのではないだろうか?(これまで他にポリセクシュアルと名乗るお方に
出逢った事がない。)

ポリセクシュアルの認知度が余りに低いので都度説明する事に段々違和感を感じてきて、
でも今更パンセクシュアルを名乗る気にもなれない。
そこでどちらも使わず、ただ「全性愛者」と言う事にした。
これもまぁ、それって何なの?という反応は大して変わらないかもしれないが(笑)

私自身は昔も今も何も変わっていない。
本当は言葉で無理に説明する必要なんてどこにもないのだろう。
それでもつい何かに当て嵌めて形を求めてしまうのは、人の悲しい性なのだろうか。

あゝ、荒野

2012-09-27 | 好きなもの諸々
おなじみポスターハリスギャラリーにて、森山大道 写真展『あゝ、荒野』を観た。
寺山修司唯一の長編小説と森山大道の写真のコラボレーション 。

自分の体験していない時代の話なのに、妙に懐かしい感じがするモノクロの世界。
そこにあるのは生活感のある生きた人々と街の風景。
裏と表。光と影。
女達はいかがわしくも美しく、しなやかでしたたか。
その猥雑さが愛おしい。

今回限定の特装本が展示されていて、初めて実物を観た。
小説と写真集が2つに分かれており、ボクシングのコーナーと同じ赤と青。
それが金属のケースに入っているというもの。
お値段なんと20万円!限定50部でプリント付き。
触れないのでプラスチックのケース越しに眺めてため息(笑)

ボクサー、片目のコーチ、娼婦、ソープ嬢、警官、バーテン、スーパー社長、早稲田大学自殺
研究会の方は1回無料で観覧可能(笑)
もしくは2012年に開催の寺山修司作・原作・脚本・監督の演劇・映画作品、
2011年演劇「あゝ、荒野」および寺山修司記念館のチケットをご提示の方は、1回無料 。
↑私はこっちで観た~。
前回の犬神家の人々の時もこれでタダだったので、本当にありがたい限り。
お金払ってもう一度観ようと思いつつ、いつも会期中に再訪の時間が作れないまま終わって
しまうので何だか申し訳ないなぁ。
ポスターハリスには貴重な資料もいっぱいで、あそこにいると時間の経つのを忘れてしまう。
私のお気に入り空間。

Chim↑Pom展

2012-09-26 | 好きなもの諸々
渋谷パルコミュージアムにて開催中のChim↑Pom展に行って来た。

パルコ入口の看板からPとCの文字が消えてしまい、一体2つはどこに!?という前振りの中
答えは展示場の中に。
音楽に合わせて室内でピカピカと輝いていた(笑)
このセンスめっちゃ好きだなぁ。大がかりに変な事を真面目にやってるのってたまらない。

試着室の鏡の奥から隣の部屋に進んだり(これ、一瞬どこから入るのかわからなくて焦った。)
ゴミの山がオブジェになっていたり。



そして入口横に設置された巨大なゴミ袋!
中身はトランポリンになっていて、カップルや親子連ればかりの中一人で飛び跳ねてきた。
思わず童心に帰る楽しい一時(笑)
これかなり行列してるらしいのだけれど、平日の昼間は割と空いているので狙いめかも。

Chim↑Pomは愉快で楽しい。
でもちゃんとメッセージがあってただふざけている訳ではない。
思わずこちらも楽しくなってニヤリとしてしまいながら、そのメッセージはアンテナに
きちんと響いてくる。
正に「芸術実行犯」。

声を探して

2012-09-19 | 好きなもの諸々
ヘドウィグの舞台の訳詞がHPで公開された。
http://www.hedwig2012.jp/pdf/hedwig_song.pdf

今回のスガシカオさんの訳詞はかなり嵌っていて、ライブではなかなか聞き取れないところもありぜひ
歌詞が知りたいと思っていたのでこれはかなり嬉しい。
元のフレーズは頭に染み込んでいるものの、日本語だとやはり口ずさみやすい。
特に好きなのはOrigin of loveとWicked little town。
あ~ぜひCDを出して欲しい!!

Wig in a boxは劇中観客席みんなでハモるのだけれど、最初「いつものウィッグ棚から出して~」
が「いつものウィッグ鼻から出して~」に空耳(笑)
1回目はステージ上のスライドを観ておらず、2回目でやっと歌詞を把握した私(爆)

歌詞を順に追って行くと物語の進行が再現されて、いろんなシーンを思い出しまた観たくなってしまった。
ファイナル公演は追加立ち見席も出たけれど、月末は仕事の関係で行けないので諦めているのだ。
記憶の中のヘドウィグに語りかけるとしよう。


花と蛇

2012-09-17 | 芝居
月蝕歌劇団の舞台「花と蛇~新版~」を座・高円寺2にて観た。

暗黒の宝塚とも呼ばれるこの劇団。
今回が再演という、あの団鬼六の花と蛇。映画になったりもしてるけど、舞台でどうあの
世界を表現するのだろう・・というドキドキと期待感一杯での鑑賞。
過去の先祖の話と現代が交錯する見事な演出。
この上なく緊迫感溢れる濃密な空間に引き込まれた。

女優陣の体当たり演技が凄まじいばかりなのだけれど、特に静子夫人役の三坂知絵子さんの
迫力は鬼気迫るものがあった。脱ぎっぷりも濡れ場の潔さも見事。
今回映画版でも縛りを担当していた、有名な緊縛師有末剛氏が生出演。
ラスト有末氏に縛られ吊られ上昇して行く静子の姿は、圧巻の美しさだった。
緊縛の美、ここにあり。飛翔。昇天。

舞台の前に団鬼六夫人黒岩安紀子さんの朗読と歌唱もあったのだけれど、さすがの存在感!
凛とした強さと美しさを感じる方だった。

劇中オンディーヌ美帆さんの歌う「雨降りお月さん」の澄み切った歌声が、耳について離れない。
阿鼻叫喚、狂乱の世界なれど、不思議に優しい余韻も残るそんな舞台だった。

犬神家の人々

2012-09-12 | 好きなもの諸々
寺山修司は写真も撮っていて、それは舞台や本に負けないぐらい魅惑的な世界だったりする。

寺山があの「アラーキー」こと荒木経惟に弟子入りしていたというのは、知ってる人は
知っているが知らない人も多いだろう話(笑)

少し前に渋谷のポスターハリスギャラリーで寺山修司幻想写真館『犬神家の人々』を
観たが、もっともっと彼の写真世界に触れたい衝動に駆られた。
日常から真実を切り取るのではなく、嘘の世界を創り込む事で生まれる不可思議な空間。
実在しない怪奇映画のスチール写真シリーズも面白いが、私はにせ絵葉書シリーズが
すごく好きだ。

ポストカードを沢山買ってしまったが、これは誰にも出す気にはなれないなぁ。
大事にそっとしまっておいて、時々眺めてはニヤつきたい(笑)


きれい

2012-09-10 | 好きなもの諸々
鋤田正義写真展「きれい」に行ってきた。

デヴィッド・ボウイ、T.REX、YMOなど見覚えのある有名な写真の数々。
あ、あれもこれも鋤田さんだったのか~という感じ。
この写真のボウイはすごく好き。
時代を感じる懐かしいものから最近の方達までがずらり。
木村カエラの隣が戸川純ちゃんで、私にはやっぱり純ちゃん♪と思いながら見つめていたら
そのまた隣は阿部サダヲという素敵な並び(笑)

シナロケとかプラスチックスとか若い頃の鮎川誠は変わらずカッコ良かったり、清志郎の自然の
中で撮られた穏やかな表情がすごく優しかったり。
デヴィッド・シルヴィアンの美しい横顔に見惚れ、寺山修司のリングに立つ写真の渋さに痺れた。
皆本当に「きれい」だ。

東京都写真美術館でも鋤田正義展「サウンドアンドヴィジョン」が同時開催中なので、こちらも
ぜひ足を運びたい。
音楽好きな方には特にオススメ。

片割れ探し

2012-09-09 | 戯言あれこれ
ずっと自分の片割れ、半身を探し求めていた。
幼い頃からずっと喪失感があって、自分は足りない、不完全だという想いがあった。
自分のカケラと巡り逢えたならその時こそ満たされるのだと。

それは愛されない子供の現実逃避に過ぎなかったのかもしれない。
それでも私は何度失敗しても傷ついても、人を愛する気持ちに臆する事はなかった。
恋多き女とか恋愛体質等とか呼ばれながら、誰かを愛する事が自分の糧であり活力で
あるとずっと信じていた。
自分は一生このまま行くのだろうと思っていたのだけれど、でもふと気付くと最近それは
変わって来ていた。
恋愛はいらない。Sexもいらない。
いつからかそれを欲しなくなった。一人で良いと。
多分自分が一番こんな自分に驚いた。
そんな風に思う日が来るとはこれまで思ってもみなかったから。

「君は魅力的だから絶対いい人が現れるよ。」なんて言う人がいるけど、じゃあなんで
あなたは私を愛してくれないの?(笑)
私を好きだと言う人は皆他にパートナーがいて、居場所を守りながら私の愛も摘もうとする。
いらないよ、そんな中途半端な愛なんて。そのぐらいなら一人でいい。
カケラなんてどこにもいない事を悟り、絶望と諦念からのまた出発。

ぽっかり空いた隙間を埋めようと、芝居や絵画を次々に詰め込む。
一人で出歩く事にも慣れたけれど、感動や興奮を分かち合える人がいない事に時々無性に
寂しくなる時はある。
片割れを探し求めるヘドウィグの姿に、忘れかけていた気持ちを掘り起こされちょっと
切なくなった。
片割れ探しは自分探し。
私はこれからどう一つに成って行くのだろうか。


再び!

2012-09-05 | 芝居
ヘドウィグがもう一度観たくて、チケット取れたのでまた行ってしまった(笑)
前回はソワレだったけど、今回は平日のマチネ。昼間から皆さんノリノリで楽しかったよ~。

前回は整理番号が40番で今回は253番だったので、まぁ後ろの方でひっそり観てればいいか・・
と思っていたのだけれど、入ってみたら前回とほぼ同じ位置をゲット。
一列ずれたぐらいで今回も未來君がよく観えた~~!これはかなり嬉しい誤算。
観に行こうか迷ってる人がいたら、取りあえずチケット取れたら絶対行くべし!!

今回は歌詞や台詞など細かいところに集中して、前回とはまた違った味わいがあった。
舞台はやはり生き物だから面白い。これ、何回観ても飽きないよきっと。
観客とヘドウィグの掛け合いやバンドメンバーの紹介とかが毎回違う。
お客さんの反応によっても盛り上がりが違ってくるしね。

森山ヘドウィグはすごくいい。かなりいい。最高だ(笑)
今日は彼の歌聴いてて涙出そうになった。歌唱力もさる事ながら魂を感じる。
サントラ盤出してくれないかなぁ。また聴きたい。
前回の山本版ヘドウィグはネットで見たところ歌が英語で台詞が日本語だった為流れがイマイチ
だったというレビューが多かったけれど、今回は違和感なく感情移入出来る。訳詞もはまってる。
久々に心持ってかれた感じ。もうヤラレタ(笑)

今日私の後ろにいた二人連れは未來君のファンらしく、開演前に会話が聞こえてきたのだけれど
ヘドウィグがどんな話かも知らないのにはちょっとガックリ。
「未來君がなんか変な事やってるから観たかったんだよね。」って。
観方は人それぞれだからとやかく言う気はないけれど、少し予習してきた方がより楽しめるんじゃ
ない?と思ったり。
最後トミーからヘドウィグに変わる繋がりとか、あの舞台の演出だけでは多分わからないと思う。
もったいない。
そういう私も原作に思い入れが強すぎるけれど、今日は映画は忘れて純粋に今回の舞台を新しい作品と
して楽しもうと思って観ていた。
そうやって観ると、イツァークの後藤まりこもめっちゃ可愛くて愛おしかったよ。
魅惑的な一時に感謝。


↑きゃぁ~~(笑)


本日の収穫

2012-09-02 | 好きなもの諸々
ヘドウィグTシャツ。これめっちゃ可愛い!

私の好きなあのシーンがモチーフだと思うのだけれどどうだろう?

未來君はこのTシャツと同じグリーンの羽のついたつけまで登場。
でも途中衣装替えして出て来た後、片方だけ取れちゃってた!(付け替えてる時間はなかったものかと思われw)

パンフも買ったんだけれど、これは正直かなりガッカリな内容だった。
中味無さすぎ。これで2000円は高すぎる!
まぁ記念品と思って許すかな~。