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脱ネガティブを計るべく、浮きつ沈みつ漂う女の戯言日記

ヘドウィグ!

2012-09-01 | 芝居
ロックミュージカル「ヘドウィグ&アングリーインチ」を渋谷O-eastにて観た。
舞台というよりこれはもう、ヘドウィグ&アングリーインチというバンドの完全なライブ。
スタンディング席で整理番号が早い方だったので、かぶりつきで観て来た(笑)

私は三上・山本版の舞台を観ていなくて今回が初参戦だったので、かなり楽しみにしていた。
そして森山未來のヘドウィグは予想を上回る程の完成度。
歌も喋りも文句なし。未來君めっちゃカッコよくて、これまで自分が持ってたイメージが良い
意味で吹っ飛んだ。
かなりアドリブっぽい感じを受ける喋りが多いのだけれど、日によって台詞の内容とかはやはり
微妙に違うのだろうか?これ複数回観てる方に聞いてみたい~。

今回は原作とは設定を変え独自の内容ではあったのだけれど、私にはどうしてもイツァーク役の
後藤まりこが違和感だった。
彼女は彼女でとても可愛らしいし存在感を放っていたのだけれど、イツァークではないと思った。
ラスト白い衣装に着替えてきたけど、最初から女の子だったから全然意味がないんだよ。
目の前に彼女がいる時も、少し離れたところにいる未來君の方に目が行った。

それでも全体を通して、作品としては満足の出来るものだった。
このシーンをこう表現するのか~!みたいなところが随所にあった。
薄汚れた街とミッドナイトレディオが聴けて涙。
スタンディングの一体感とライブ感は好きだけれど、座ってゆっくりも観てみたい。

私の近くに登場人物達のキャラコスの集団がいたのだけれど、見ているこちらも楽しくてすごく
素敵だった。イツァークはやっぱ髭ヅラだよね~(笑)
その人達めがけてヘドウィグがダイブしたり、アンコールはマイウェイだったりと、あっという間の
見応えのある105分だった。

今心身的に不調続きでかなりしんどい中での観劇だったのだけれど、少なくとも精神的にはすごく
救われた。
私を支え生かしてくれているものは、こうした刹那の刺激と感動なのだと切に思った。