石泥棒さん、そろそろ約束の三月が経ちますね。あなたの名前も知らない。でも、あなたはそこにいる。確信しています。アーシアの目に光が戻りました。私を見つめているのです。アーシアは少しずつ失ったものを取り戻しているのです。少しずつ。私たちは遊牧民と旅をしています。彼らが連れているのは、きっと、あなたの知らない動物です。牛でも馬でも羊でもラクダでもない。とてもおとなしい動物です。枯草を食べても、生きていけます。牡は三年たてば、売られていきます。残ったものも、私達や遊牧民に食べられます。牝は一年に一頭の子供を産みます。十回産めば、雄と一緒に売られていきます。遊牧の人はみんなとても親切です。言葉は通じませんが、心は通じ合います。
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