妓(遊女)と狂気の祖母(盲目)との交流。妓は一五、六から二十も半ばぐらい。「ばばさま、ほら、そこは水たまりじゃ」と手をのべます。人に手を触れられるのが極度に嫌がる祖母は「ばばさま、こっちでございます」と、声をかけられると、常になく素直な声で、「あい」と返事を返し…。゛淫売゛とさげすまれる妓たちとの、一種の道行。妓たちはたて続けに殺されたり、心中を遂げたりして、中の一人はダイナマイト心中。白壁を血に染めて、飛散した肉片になる。家では淫売などと言わずに「姉さま」とよんでいました。いのちと魂をめぐる古い写真のような世界が見えてくる。
最新の画像[もっと見る]
- 鴻風俳句教室四月句会 2年前
- 濃霧 2年前
- 岬一郎の抵抗上・下(半村 良著) 3年前
- 😴鴻風俳句教室六月句会 池窪弘務 3年前
- 😊今日の一句 4年前
- 😊今日の一句 4年前
- 今日の一句 4年前
- 今日の一句 4年前
- 😊🤔今日の一句 4年前
- 『死者の書』原作折口信夫・漫画近藤ようこ(2) 4年前
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます