創作日記&作品集

作品集は左のブックマークから入って下さい。日記には小説、俳句、映画、舞台、読書、など…。そして、枕草子。

ダブリナーズ・ジェイムズ・ジョイス・柳瀬尚紀訳

2009-06-25 20:07:20 | 読書
「ダブリナーズ」の作品は一回読んでもなんかぼんやりしていて、何が書いてあるのか分からない。二回目を読むと、霧が晴れるように分かる。それには理由があるようだ。当然私の読解力も関わることだけれど。例えば「写し」。
上司(アレイン)が部下(ファリントン)を呼んでいる。大変な剣幕だ。ファリントンは言い訳をする「シェリーさんの話ですと……」。アレインが「クロズビー氏にこの件を伝える……分かったな」と、恫喝する。後にシェリーが主任であり、事務所の名が「クロズビー・アンド・アレイン」であることが語られる。ダブリナーズを読みながら、なぜかレイモンド ・カーヴァーの作品を感じている。多分誤読だろうけど。多分。


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