巻の最後に最後の女主人公の浮舟の登場です。「走って現れる紫の上、歌いながら現れる朧月夜、別世界から橋を渡ってくる浮舟」と、大塚さんの素晴らしい解説です。むきだしの腕を見せる浮舟の妖艶さ。それを食べる女房のとの対比で際だたせる。宇治十帖も間違いなく紫式部の手になるものだと確信しました。それともう一点。八の宮のエゴさが物語を急展開させます。隠し子を作り、そんなの関わりたくないと、俗聖に逃げてしまう勝手さ。二人の娘がいるので出家できないとうじうじ言う。作者は容赦なく描きます。
最新の画像[もっと見る]
- 鴻風俳句教室四月句会 2年前
- 濃霧 2年前
- 岬一郎の抵抗上・下(半村 良著) 3年前
- 😴鴻風俳句教室六月句会 池窪弘務 3年前
- 😊今日の一句 4年前
- 😊今日の一句 4年前
- 今日の一句 4年前
- 今日の一句 4年前
- 😊🤔今日の一句 4年前
- 『死者の書』原作折口信夫・漫画近藤ようこ(2) 4年前
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます