連載小説「Q」6
八時半きっかりにGPS付きのスマホを内ポケットに入れて光一は部屋を出た。
「行ってきます」
と、声に出して言う。
エントランナスでいつも出会う女性がいる。
彼女の名前は、山本沙苗(さなえ)。
彼女が覗いていた郵便受けに書いてあった。
何階に住んでいるのかは知らない。
彼女の動きは速い。
挨拶する間もなく、光一の視界から消えている。
彼女は真っ直ぐにS社に向かうのだろう。
自分は誰と出会うかも分からない旅に出る。
八時半きっかりにGPS付きのスマホを内ポケットに入れて光一は部屋を出た。
「行ってきます」
と、声に出して言う。
エントランナスでいつも出会う女性がいる。
彼女の名前は、山本沙苗(さなえ)。
彼女が覗いていた郵便受けに書いてあった。
何階に住んでいるのかは知らない。
彼女の動きは速い。
挨拶する間もなく、光一の視界から消えている。
彼女は真っ直ぐにS社に向かうのだろう。
自分は誰と出会うかも分からない旅に出る。
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