叙述トリックとは「ミステリー小説において、文章上の仕掛けによって読者のミスリードを誘う手法。具体的には、登場人物の性別や国籍、事件の起きている時間や場所などを示す記述を意図的に伏せることで、読者の先入観を利用し、誤った解釈を与えることで、読後の衝撃をもたらすテクニックのこと。→(はてなキーワード) 。」と言うことらしい。道尾秀介著の短編集「鬼の跫音」と長編「シャドウ」を続けて読んだ。私は「叙述トリック」という言葉も知らなかった。しかし、二つの作品は「叙述トリック」を使っていると言ってもいいだろう。だが、読後感がまるで違った。「鬼の跫音」は鮮やかな印象を残し、「シャドウ」は後味の悪い印象だった。長編を読んだ充足感もなかった。昔、高木彬光著「能面殺人事件」を読んで本を投げつけたことがある。でも、何故だかもう一度読んでみたくなった。ノスタルジアかも知れない。図書館になかったのでセブンイレブンに注文した。合計金額1500円(税込)以上は、国内配送料無料だからアマゾンに注文。「能面殺人事件」は意外に面白い。読後感も悪くない。だが、叙述トリックの長編はもう読まない。ミステリーは島田荘司だけにしよう。どんな騙され方をするのかとドキドキする作家は彼しかいない。
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