連載小説「Q」11
光一は何回インターホーンを押しただろう。
同じ家で二度押す勇気がなかった。
闖入者は次の家に向かって立ち去るしかなかった。
一人だけ老人に出会った。花に水をやっていた。
光一は、「焼け石に水」という言葉を思い出して、少し笑った。
美青年の笑顔は美しい。
川沿いの道路は団地の突き当たりまで四百メートルほど延びていた。
住宅の一番奥まで来てしまったようだ。
そこからは道が細くなり山並みが見える。
桜並木があり、木陰がありそうだ。
光一はその道を少し歩いてみようと思った。
連載小説「Q」#1~#10をまとめました。
連載小説「Q」#1-#10をまとめました。
光一は何回インターホーンを押しただろう。
同じ家で二度押す勇気がなかった。
闖入者は次の家に向かって立ち去るしかなかった。
一人だけ老人に出会った。花に水をやっていた。
光一は、「焼け石に水」という言葉を思い出して、少し笑った。
美青年の笑顔は美しい。
川沿いの道路は団地の突き当たりまで四百メートルほど延びていた。
住宅の一番奥まで来てしまったようだ。
そこからは道が細くなり山並みが見える。
桜並木があり、木陰がありそうだ。
光一はその道を少し歩いてみようと思った。
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