創作日記&作品集

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1946 17

2024-03-02 10:42:24 | 俳句日記
1946 17
つげ義春
『ネジ式紅い花』つげ義春著
すごい本だ。
高価なのだが十分値打ちがある。
想像以上だった。
つげ義春の絵も好きだ。
僕の青春の全てがあった。
言うほどのものではないけれど。
三十年以上も前、ラジオドラマの入選者が名古屋に集まったことがあります。
話している内にみんながつげ義春フリークだと分かって大笑いしました。
人生は旅だなあって思います。
僕は旅行が好きではなかった。
土台が外されたみたいで、不安になるのです。
旅はいつも不安と道連れ。
旅行の帰路で「ああ帰ってきた、よかった」って言ったら、「お前とは絶体旅行に行かない」と言われたことがあったなあ。
でも彼とは、それからも何度も職場の旅行に行った。
二人とも友達がいなかった。

「せつない」は『紅い花』ではなくて、『もっきり屋の少女』だった。
「だめです私はせつないです」
見いつけった。
でも、この本一冊まるごと「せつない」から遠く離れている気がします。
「明るい」
「せつない」のは老人になった僕。
最後に一つ。
「つげ義春」は私のようなフリークが独り占めしてはいけないこと。
若い人に読んで欲しいですね。
彼らがどう感じるかとても興味があります。

【一句】「せつない」とつげ義春に浸る春
コメント
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