いかりや爆氏の毒独日記

最近の世相、政治経済について「あれっ?と思うこと」を庶民の目線から述べていきたい。

汚染水「コントロールされている」 見てきたようなウソをいう・・・、

2013-09-16 19:11:22 | 日記

明け烏:
除染なる愚劣な行為、

何事か思いつめて目がつり上がってしまった人間には冗談がまったく通じなくなる、という経験をおもちの方も多いのではないか。狂気を帯びた集団にはユーモアがきれいさっぱり消えてしまうのである。

我が国でも滑稽を通り越した「除染」という活動がいまだに続いているようである。
これが東京オリンピックまで7年も続くのかと思うとひどく憂鬱な気分におちいる。

ここで「アホらしい、そんなもんで取れるわけないやろ」、「屋根瓦に水、ぶち撒いてアホちゃうか」と笑いとばせれば救われるのであるが、楽屋オチに過ぎない吉本興業的な権力迎合の笑いはあっても人々を正気に引き戻す力を持った笑いはなかなか御目にかからなくなった。

私は「除染」といえば国会で啖呵を切った児玉龍彦という人物に狂ったものを感じ、全身総毛だったことが忘れられない。

この際、除染作業をする方には、全員、赤く丸に「除」と染め抜いた揃いのフンドシ一丁で屋根に登っていただくのはどうだろうか。だれからともなく「見上げたもんだよ、屋根屋のフンドシ」と掛け声がかかり皆がクスクス笑うようになれば、しめたものである。

「瓦礫処理」の宣伝のために撮られた、細野豪志民主党幹事長、櫻井島田市市長、川勝静岡県知事が瓦礫を前ににっこり笑っている写真を示して、「わたし、これ三バカって呼んでいるんですけど」と言い切った小野俊一氏(「フクシマの真実と内部被曝」の著者)の勇気と胆力に満腔の敬意を払いたいと思う。

いかりや:

除染したからと言って放射能そのものはなくならない。水圧で吹き飛ばしても飛散させるだけ、福島の汚染地域では取り除いても、そのあとに更に放射能の混じった雨が降り注ぎ、除染前より高い放射能が検出されたという話もある。

今、「死の淵をみた男 吉田昌郎と福島第一原発の500日」(門田隆将著、発行:PHP研究所)という本を読んでいる。未だ全部読み切ったわけではないが、難渋する事故現場をドキュメンタリータッチで描いている。

門田氏は ”おわりに” で 次のようにこの原発事故に対する「思い」を綴っている
・・・、
大津波がもたらしたこの未曾有の原発事故は、あらゆるものに深い傷跡を残したのである。

私は取材をつづけながら、この原発事故がさまざまな面で多くの教訓を後世に与えたことを痛感した。それは、単に原子力の世界だけの教訓にとどまらず、さまざまな分野に共通する警句であると思う。

そして、現場で奮闘した多くの人々の闘いに敬意を表すると共に、私は、やはりこれを防ぎ得なかった日本の政治家、官庁、東京電力・・・・等々の原子力エネルギーを管理・推進する人々の「慢心」に思いを致さざるを得なかった。

この事故を防ぐことのできる”最後のチャンス”は、私は実は、二度あったと思う。その最大のものは、9・11テロの「二〇〇一年九月十一日」である。

あらためて言うまでもないが、安全を期して二重、三重に「防御」を張りめぐらしている原発の敵は、「自然災害」と「テロ」である。

今回の福島第一原発の事故の最大の要因となった、海面から十メートルという高さに対する過信は、その中の「自然災害」に対するものだ。「まさか十メートルを超える津波が押し寄せるわけがない」

その思い込みには、過去千年にわたって福島原発の立つ浜通りを「そんな大津波が襲ったことがない」という自然に対する「侮り」、言い替えれば「甘え」が根底にある。・・・
以下省略

この著者は、今回の福一原発事故を、想定外の「大津波」の襲来による「電源喪失」という視点から論じている。想定外の「大津波」のせいにするかぎり、又次の「安全神話」が作られていく。

原発の最大の脆弱性は、既に述べたが、「原発は四六時中冷却しなければならないシステム」であり、そのために無数の配管が張り巡らされていることである。「想定外の大津波」のせいにして逃げたらあかん!

参考:
福島第一元作業員の「遺言」詳報 東電、信用できない (神戸新聞) 
http://www.asyura2.com/13/genpatu33/msg/565.html 
この記事のなかで、元作業員は、

東電は「全電源喪失と地震の揺れは無関係」と言っているが、そんなのあり得ない。謙虚に検証する姿勢がないと、安全神話が復活する。

と述べている。また、同記事に次のようにコメントがあります

1号機は地震一発で、A系、B系2台ある非常用復水器の熱交換用冷却水系配管が両方とも破壊され、胴内の冷却水が抜けてしまい、圧力釜からの高圧蒸気を水に戻して圧力釜に戻すことが出来なくなり爆発したんだよ。

この復水器破壊は、それが地震直後すぐA,B両系とも機能不全になったこと、8時間持つハズの復水器冷却水の水張りを慌ててやろうとしたこと、再三再起動を試みても終日起動しなかったことなど、地震発生の3月11日14時46分からその日の午後9時までの非常用復水器のトラブル対応作業の推移をみればすでに判っている話だ。

この作業員の証言がそれを裏付けている。

当然その間復水器からの給水は0。随時発表された水位からその低下速度を割り出せば午後6時過ぎには圧力釜の水はほぼ空である。一方、燃料は露出後2時間以内で溶け落ちる。したがって午後9時頃かそれ以前に1号機は100%メルトダウンしたのは確実だ。
そしてその結果翌日大爆発したのである。爆発原因は一義的に地震である。

いかりや

安倍首相は公然と「汚染状況はコントロールされている」と楽観視、まるでみてきたような「ウソ」を言う。

汚染問題は今後一層深刻化していくだろう。

福1原発の貯蔵タンクから放射能汚染水が漏れた。 東電によると、汚染水が漏れたのは接合部がゴムパッキン製の容量500~1000トンのタンクで、計337基あるという。設置して僅か2年で水漏れ、そして増え続ける汚染水、それが地下水を汚染している。タンクそのものの耐用年数の問題もある。

その汚染水は海に流れていく。地下水の汚染状況は全く把握されていない。一説によれば、メルトダウンした放射性物質が、地下の壁を突き破り土壌にまで達して、それが地下水の汚染源ではないかという。だが、誰もそれを確認する術(すべ)がない。
考えれば考えるほど、憂鬱になる