いかりや爆氏の毒独日記

最近の世相、政治経済について「あれっ?と思うこと」を庶民の目線から述べていきたい。

国民は二度騙される:クロダミクスは財務省の思惑通りである、

2013-04-05 20:04:59 | 日記

4/5 朝日新聞 DEGITALによると、

黒田総裁「バブル生じぬ」 デフレ脱却へ国会で決意表明

日本銀行の黒田東彦(はるひこ)総裁は5日午前の衆院議院運営委員会に出席し、新たな量的緩和政策について「これまでと次元の違う金融緩和だ」と改めて強調した。2%の物価上昇という物価安定の目標に向け、全力を尽くす考えを重ねて示した。
 
 日銀は4日、日銀が市場に流すお金の量(マネタリーベース)を2年で2倍に増やす、過去最大の金融緩和策を決めた。黒田氏は「量的質的にこれまでと次元が違う。実体経済にあらわれはじめた前向きな動きを後押しし、15年近く続くデフレからの脱却へと導く」と力を込めた。

「4月4日 16時50分 NHK News Web」によれば、
”「これまでとは全く次元の異なる金融緩和だ。戦力の逐次投入をせずに、必要な政策をすべて講じた」・・・「量的・質的金融緩和」と呼ぶ新たな金融緩和策について、「これまでとは全く次元の異なる金融緩和だ。戦力の逐次投入をせずに、必要な政策をすべて講じた」と述べました。”という。

「日銀が市場に流すお金の量(マネタリーベース)を2年で2倍に増やす」とは、日銀の財務諸表で推移をみれば、

国債保有額:H23年度末87.2兆円→H24年度上半期末102.9兆円→ H24年度末(推測)約130兆円→H25度末270兆円となる。つまり、「日銀が国債の買いオペを何の制限を持たずにやりますよ」ということです。

 一応、これを「クロダミクス」と呼ぶことにします。

 クロダミクスを好感し、本日のカワセは一時、1ドル97円の円安を示した、5日の東京株式市場は、東証1部の出来高が過去最高、日経平均株価の終値は、前日比199円10銭高の1万2833円64銭と3日連続で値上がりし、4年7カ月ぶりの高値水準となった。取引時間中には一時、1万3000円台に乗せる場面もあった。

 ケチをつける積りはサラサラありませんが、

 筆者に言わせると、クロダミクスは黒田総裁独自の発想の如く言われますが、これはまさしく財務省との出来レースであることは言うまでもありません(黒田氏は財務省出身)。国の借金は国債、借入金、政府短期証券合わせて千超円を突破、今後長期国債が次々と償還時期が来ます。

 何度も言うように、

 国は営利事業をやっているわけではないので、借金返済手段を持たない。償還時期の来たものは、いくら綺麗ごとを言おうとも、日銀が買い取るほかに方法がないのです。

不思議なことに、政治家、マスコミや経済学者らは、大量の「日銀の国債買いオペ」はハイパーインフレを起すなどと言っていましたが、今回のクロダミクスをハイパーインフレを起すと批判するものは、いまのとろころ皆無である(笑)。
日本のエコノミストという人たちのレベルなんて、そんな程度のものですかねえ(笑)。

NHK News Web(4月4日 15時38)によれば、 
4日の東京債券市場は、日銀が金融政策決定会合で新たな金融緩和策を決めたことを受けて日本の国債を買う動きが強まり、長期金利は一時、0.425%まで低下し、2003年6月につけた史上最低の水準を更新しました。日銀が金融政策決定会合で大規模な緩和の実施を決めたことを受け、金融機関は日本国債を買う動きが強まり、その分利回りが低下した。

これは、何を意味するかと言えば、

今回のクロダミクスについて次の点を指摘しておきます。

”日銀が市場に流すお金の量(マネタリーベース)を2年で2倍に増やす、過去最大の金融緩和策を決めた・・・”としても

実際には、銀行の日銀当座預金には大量の余剰資金が滞留しているのが現状であることを示している。リスクを恐れて銀行は積極的に貸し出しようとしていない。金融機関は相変わらず国債依存症から脱却していない、つまりクロダミクス≒アベノミクスは空回りする恐れ充分である。

 円安効果が表れて大手企業は久しぶりの賃金アップが話題になっていますが、雇用効果にまで波及しないだろう。何故なら、バブル後の経営者らは、自己保身と株主のことしか考えていない(モラルを失ったアメリカ型の新自由主義を信奉する経営者ばかりになった、社会を良くしようという経営哲学はない)。

企業がいくら利益をあげても、株主配当と剰余金は増やしても、人件費節約主義は改めようとしないし、出来ない(外人株主からの圧力のため)、利益を非正規雇用者を正規社員化することはしないし、パートやアルバイトで済ませる。

 先日にも書いたが、安倍政権は「産業競争力会議」を立ち上げ、「解雇補償金制度」という名の「おぞましい首切り自由化法案」を検討しているではないか。TPPが導入されれば、間違いなく、「雇用の自由化」が起きる。東南アジアの低賃金労働者を非正規で働かせる、これが雇用のグローバリゼーションである。

 日本経済の真の回復には、賃金のアップと同時に正規雇用の増加を伴うものでなければならない。貧しい人をなくし、日本人の大部分を占める中間層が豊かになる政策でない限り、需要は増大しない、需要増のないところに経済成長なし。

 働いて働いても豊かになれないワーキングプアーをなくす政策でなければダメだ。「普通の人が普通に働いて普通に生活できる社会でありたい」。

 黒田総裁は、デフレ脱却(2%の物価目標)の決意を強調しているが、2%の物価目標は円安になれば、好むと好まないとに関わらず物価上昇を招く。但しそれは何度も繰り返すが、貧しいひとに大きな負担を強いる。物価2%高の上に、消費税アップするのでしょうか、日本経済が良くなるわけがないじゃないですか。

 クロダミクスの本音も、日本経済の真の回復を望んでいないとみる日本経済が回復すれば、金利の上昇を招き、国の借金が巨大であるが故に、さらに借金が雪だるま式に増える、財務省の狙いは金利上昇だけは避けたいのだろう。

 クロダミクスは、財務省の思惑通りである。安倍首相は第三の矢「経済成長」をめざすというが、経済音痴の安倍首相には、財務省の深慮遠謀を見抜くことはできないだろう。

 クロダミクスについて、悲観的なことばかり書いたが、現実を正視するとそうなるのだから、仕方がない。