なのにオイラは京都へゆくの?

大阪の中年男が、京都の山に登った際の赤裸々(?)な公式日記帳やねん。
のはずが……京都・自己満足ブログとなりにけれ。

狂った野獣(1976年公開)

2013-03-09 09:50:32 | 映画
狂った野獣【DVD】
クリエーター情報なし
TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)

 監督:中島貞夫
 脚本:中島貞夫、大原清秀、関本郁夫
 出演:渡瀬恒彦、川谷拓三、片桐竜次、室田日出男、志賀勝、橘麻紀、中川三穂子、星野じゅん、三上寛、笑福亭鶴瓶

 【あらすじ】(Amazonから抜粋)
 目の病気で会社をクビになったテストドライバー・速水(渡瀬恒彦)は、友達の美代子(星野じゅん)と宝石泥棒を計画。数日後、まんまと宝石を盗んだ二人は、警察の追っ手をくらますため別々に逃亡。作戦は成功したかに見えたが、速水の乗るバスに、警察に追われる銀行強盗・谷村(川谷拓三)と桐野(片桐竜次)が乗り込んできたことから、事態は一変。駆け出しの女優、主婦、ホステス、小学生、チンドン屋、宝石泥棒を巻き込んで、逃げるバスと追うパトカーの壮絶なカーバトルが始まった! 非常線を砕いて狂走するバス、緊迫と戦慄に包まれた乗客たち。狂気の狭間でエスカレートしていく人々の恐怖は、奴らを二重三重の犯罪へと巻き込んでいく――!!

 都の大路小路を犯人にジャックされたバスが疾駆するサスペンス映画だと聞きつけ、DVDを借りてみました。

 ところが……、

 なんとも愉快、痛快な怪作コメディー映画じゃあーりませんか!

 当時の邦画業界が斜陽産業だったなんて微塵も感じられないほどの、パワー爆裂な映画であります。
 ▼ 映画がはじまる前のテロップ。今じゃ深夜テレビ枠でも地上波放送しずらそうな内容。

(現在の映画が、諸団体からのクレームを恐れ、自主規制するようになってつまらない作品ばかりになっているのは淋しいかぎりでありますね)

 酒屋の自転車をパクった渡瀬氏が、チェーンをシャリシャリ鳴らしながら、全力疾走でバスを追いかけたり、
 ▼ ダーティー・ハリー刑事の如くバスの天井に飛び乗ろうとしている室田白バイ警官。

 ▼ うひゃー! 歩道橋から飛び降りたのはイイが、バスが行き過ぎてまっせー!

 ▼ 痛たたたー! 足が膝から90度、前に折れてしまったぞー!

 ▼ 心配ご無用。鉄人・室田氏はそれでも立ち上がるのであった。

 とゆーよーな、ツッコミどころの小ネタ満載!(笑)の映画でもあります。

 しかし、そんなジョークを役者魂ともいうべき熱い演技が凌駕するのだ!

 並走するバイクからバスに飛び込む渡瀬氏。
 横転するバスを運転する渡瀬氏。

 スタントマンなしの命がけの演技なのだ。今じゃ『おみやさん』で地味な警部役の渡瀬氏であるが、このころはアクション俳優だったんだね~!

 1976年当時の京都の風景が映っているのもウレシい。(o^^o)
 ▼ JR京都駅前は駐車場やったんや! 塩小路通に市電も見える。

 ▼ 広沢御所ノ内町バス停。(「京洛バス」は架空のバス会社)

 ▼ 長岡京市?

 ▼ 伏見区下鳥羽付近?

 ▼ おっ、清滝トンネル!

 トンネルをくぐって直進していくと、琵琶湖大橋に着くという亜空間・京都を満喫できる映画でもあります。

 なんだかトホホ感が漂うなかで……人間のエゴと欲望を露わにする力作でもあります。

 ビバ、東映マスターピース!



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