なのにオイラは京都へゆくの?

大阪の中年男が、京都の山に登った際の赤裸々(?)な公式日記帳やねん。
のはずが……京都・自己満足ブログとなりにけれ。

『京都なぞとき四季報 町を歩いて不思議なバーへ』円居挽

2018-02-13 21:19:25 | 
京都なぞとき四季報 町を歩いて不思議なバーへ (角川文庫)
円居 挽
KADOKAWA

 【内容紹介】from 裏表紙
時間や場所を問わず、京大構内で営業を始める「三号館」は、謎を持つ人しかたどり着けないという不思議なバー。妖艶な女マスターは、どんな悩みや謎もすっきり解決してくれるという。四つ葉のクローバータクシー、鴨川の川床、京都水族館、祇園祭……街歩きサークルの遠近倫人(とおちかりんと)は、身近で起こった不思議な出来事の謎を「三号館」に持ち込んでみるが……。季節感溢れる古都で起こる不思議と恋。学生たちのほっこり京都ミステリー。

          ○

 京都大学推理小説研究会出身で「ルヴォワール」シリーズの著者・円居挽(まどいばん)センセの新作かと思いきや、既刊を修整・改題して文庫化した1冊だした。

 登場人物の1人がこんなセリフを言うんだす。
所詮、経験というのは個人的なものや。自分の経験は決して他人の経験とは正確には比べられへん。他人の経験は参考になっても、物指しにしたらアカンわな
 これは箴言ではありまへんか、諸君!
 この言葉に出会えて大満足のオイラなのだした。

          ○

 連作短編集だす。「ルヴォワール」シリーズと比較するとかなりミステリー濃度は薄めだすが、京都が舞台だす。京都ウンチクが随所に書かれていて、京都初心者でも読める面白い小説やないかなあと思いまっせ。

          ○

"空撮(京都大学吉田キャンパス DJI Phantom2)" を YouTube で見る