なのにオイラは京都へゆくの?

大阪の中年男が、京都の山に登った際の赤裸々(?)な公式日記帳やねん。
のはずが……京都・自己満足ブログとなりにけれ。

『京都・イケズの正体』石川拓治

2018-02-01 16:10:37 | 
京都・イケズの正体 (幻冬舎新書)
石川 拓治
幻冬舎

 【内容紹介】from 裏表紙
 イケズーー京都人は排他的で底意地が悪く、何を考えてるかわからないという。腹の底で何を考えているかわからないのは誰でも同じなのに、なぜ京都人だけがそう揶揄(やゆ)されるのか。京都は盆地に作られた閉鎖的な町だ。そこで発生し、時間の淘汰と外圧に耐えた独自の文化を、京都の人々は確かな目利きで守り継いできた。その温かくも厳しい目こそ、今なお京文化を育(はぐく)む力であり、よそ者に憧れと劣等感をも抱かせるイケズの根源なのだ。千二百年の伝統「イケズ」の正体を解き明かすと、均一化して活力を失った現代日本再生の鍵までもが見えてきた!

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 よそさんが書きはった「京都賛美本」だす。

 著者の石川センセのプロフィールを読むと、茨城県生まれの関東育ちの人のようだす。本文中に、現在は東京の高尾山の麓に住んではると書かれてました。

 同じよそさんでも、関東のよそさんと、オイラのような大阪のよそさんでは、京都に対する感じ方が違うんやねえ。関西人以外の人にわかってもらえますやろか、地理的に大阪府と京都府は隣り合ってますが、大阪文化圏と京都文化圏は似ているようで、全くの別物なんだすよ。そうでなくても「京都人」は大阪と一緒にせんといて! と「関西人」と一括りにされるのを嫌ってはるしね。

 関東のよそさんの総意ではないやろうけど、少なくとも石川センセは京都に来はると劣等感や引け目を感じはるらしい。

 オイラの場合、上洛しても京都人と接触することがほとんどないので劣等感も引け目も感じへんのかなあ。ただネイティブな京言葉で話しかけられた時だけは、おお❗ 京都にやって来たぜ、という高揚感と、この京言葉に隠されているらしい真の意味を間違いなく解析できるのか? ということに神経が注がれてしまいますねん。(T-T)

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 よそさんに劣等感を抱かせる根源こそが「イケズ」の正体やと石川センセは主張してはります。
 入江敦彦原理主義者のオイラとしては、京都人は幼い頃より京都人vs京都人で「イケズ」の実践をすることにより、切磋琢磨して「イケズ力」を養って来たことを知っているので、何だかなあ……という印象を受けました。

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 この本を読んで、京都人にとって最もポピュラーなお茶が番茶(京番茶)やということを初めて知りました。茶筒を匂うと徹夜明けの灰皿の匂いがするそうだすが、そんなお茶飲んだことあるのか、オイラは記憶にありません。近年では番茶からほうじ茶へと売り上げが推移しているようだすが。

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