なのにオイラは京都へゆくの?

大阪の中年男が、京都の山に登った際の赤裸々(?)な公式日記帳やねん。
のはずが……京都・自己満足ブログとなりにけれ。

小倉山みたびの小冒険

2012-12-04 13:55:53 | 愛宕山&周辺

 承前。


 半ばヘロヘロな足取りでトロッコ保津峡駅への階段をのぼりつめると、橋のたもとに旅行者らしい一人の男性が立っているのに鉢合わせした。

 その男性。夢枕獏センセにそっくりではないのだが、顔だちの系統が似ているようなので便宜上、「獏さん(仮称)」と呼ぶことにしておこう。

「嵐山から川沿いに来られたんですか?」と獏さん(仮称)から声をかけられた。

「いえいえ、川沿いの道もあるそうでっけど、オイラは山を伝ってココまで来ましてん」
「あそこのトンネルくぐってきはったんですか?」
「ええ、トンネルくぐったらキッツい山道ですわ。ロープがないと上り下りでけへん急斜面でっせ」
「60度ぐらい?」
「へえ、そのくらいおましたなぁ」
「僕も一度嵐山から馬堀まで歩いたことがあるんですが、道に迷いましてね、山は怖いですわ」
「そーでっしゃろ、オイラもさいぜん道に迷って、エライめに遭うてきたトコなんですわ」
「それは大変でしたね。……ところで、これからどちらまで行かれるんですか?」
「とりあえず六丁峠まで行って、体力が残ってたら小倉山でんな……あんさんはどちらまで?」
「JR保津峡駅から清滝まで一度歩いてみたかったんですよ」

 一旦、獏さん(仮称)と別れたオイラはトロッコ保津峡駅のホームに入り、ホーム内を写真に収めた。時刻表を見ると、列車が到着するのにあと15分もかかるようだ。ホームに入ってくる列車の姿も写真に撮りたかったのだが、そんなに待っていられないので駅を出た。

 駅前の橋をわたって舗装道路に出ると、まだその辺をウロウロしていた獏さん(仮称)に再び出会った。
 歩く向きが同じなので、獏さん(仮称)と同行することになった。

 獏さん(仮称)に訊くと、大阪の豊中市から来たという。ところが言葉のイントネーションは標準語である。関東出身の人なのであろうか?
 毎週、電車や車でどこかへ出かけているらしい。先週は飛鳥へ行って、無料駐車場を発見したそうである。
 ダイソーがお気に入りで、100円のLEDライトを見せてもらい、100円の万歩計も買ったという。よく道の駅で車中泊し、夜の町を100円LEDライトで徘徊して犬に吠えられるらしい。
 冬の愛宕山や、三重・奈良県境の高見山に登ったときには、持参したおにぎりが凍ってしまい困った、とも言っていた。先月は東北に行っていたらしい。

 一体全体、獏さん(仮称)の生業はなんなんだろー? 不思議な人だと考えていたら「西山5-2」の保津川・清滝川合流の絶景ポイントに着いたので案内してあげた。
 ▼ オイラも写真に撮っておこう。

 ▼ 12:48 「西山5-1」着。清滝に行く獏さん(仮称)と「お気をつけて」と別れる。

 ▼ 六丁峠への坂の途中での絶景ポイント。JR山陰本線の鉄橋が見える。

 ▼ 13:03 「西山6」、六丁峠に到着。ここから人生崖っぷちコースで小倉山へと向かう。

 若いカップルがオイラの後を追うようにして付いてきていたが、石畳の道の入口付近でストップしたようである。
 ▼ 13:20 オイラは石畳の道から稲荷祠前で、巻き道の山道に入ることにした。

 ケッコーこの巻き道も、崖っぷちのところが多い危ない道であった。
 ▼ お助けトラロープの場所が一ヵ所あり。

 今思えば……オイラはそのまま嵐山公園方向に歩いていったのであるが、ココで強引に急斜面を下りていけば、京都その他の山を大冒険なさっているふーちゃん大師匠が見つけた幻の神社と呼ばれる大山神社があったのではなかろうかと考えるのである。よう知らんけど。
 ▼ すぐ近くに砂防工事が施されていた部分もあった。これは土砂崩れから神社を守るために設置されたのでは……。

 ▼ 13:36 小倉山山頂への裏口(?)分岐に到着。


 今日のオイラは山頂へは寄らず、そのまま巻き道を直進。
 ▼ 何だろう? ブルーの紐。配水管(?)をまたいで直進!

 ▼ しばらく、ブルーの紐を左に見ながら歩きます。

 ▼ 一ヵ所だけ、南東方向に開けた絶景ポイントあり。京都タワーも見える。

 ▼ 分岐。ブルーの紐とここでお別れ。左折するとメインルートの十字路に行けるのか……?

 ▼ また分岐。右の下り道を選択。

 ▼ 巻き道合流。おっ、オイラが歩いてきた巻き道の崖下にも巻き道があるぞ。戻ることになるが行ってみよう! とココで右折してみる。

 ▼ 倒木がある歩きにくい崖道だった。

 ▼ 分岐。左を選択。

 ▼ この先は道なき道か? ようわからんがここで断念。戻ることにする。

 ▼ 何だろう?

 だんだんと嵐山公園に近付いているのがわかる。この辺を散策している人をチラホラ見かけるようになってきた。
 ▼ こういうものを見ると、人里が近いサインなので安心してしまう。

 ▼ 写真ではわかりづらいが、雑木の向こうに旅館・星のやの建物が見える。

 ▼ 14:12 おっ、道の真ん中に刺さったこの杭は……見覚えあり。! 嵐山公園の西端だ。


 ここまで来ると観光客がウヨウヨしている。
 トレッキング・ポールを使ってヘロヘロ歩いているオッサンはオイラ一人。何なんだこの違和感は! 観光地を歩くのはイヤだねー。
 ▼ 大河内山荘庭園の紅葉。

 ▼ 嵐山公園(亀山地区)でスゥッ・・・(ーoー)y゜゜

 ▼ 観光客に混じっちゃおう。

 ▼ 嵐山公園ネコ。至近距離に近付いても逃げない。感心感心。


 ▼ 散り紅葉。

 ▼ 嵐山の紅葉も、オイラは今日で見納めかな。


 ▼ 対岸に蔵王大権現の石鳥居。

 ▼ 今日の渡月橋は、わたりきるまでに約4分かかりました。

 ▼ 12月8日~17日まで「京都・嵐山花灯路」というイベントを開催予定。各所に灯籠が設置されていたがイベント用なの?

 ▼ 阪急嵐山駅前のロータリーにある石ベンチも、地面との隙間からライトアップ中でした。

 ▼ 15:25 今日もキップを買うのに列ばされるのか……やれやれ。

 本日の歩行距離=27.6km

 来年の初詣は、小倉山の大山神社で決まりだね!(USO)