天を恨まず

2012-02-04 | Weblog

今日も凄い雪降りです。

積雪は1メートルを超してます。

明日朝にかけ、市内で更に30センチ積もるとの予報です。

同じ県内でも小国は244センチ、尾花沢236センチ。

この雪 いつまで降り続けるのでしょうか・・・

「いくたびも 雪の深さを尋ねけり」・・・正岡子規

 

天を恨まず・・・と東日本大震災後 気仙沼市立階上中学校答辞で梶原裕太さんが

しかし苦境にあっても、天を恨まず、運命に耐え、助け合って生きていくことが、これからの私達の使命です。と読みました。

自然は 時にはとても恐ろしい事を起こします。

雪の被害が無いことを祈るばかりです。

 

YouTubeが削除されたようです。

裕太くんも今は高1

普通の高校生です。

そっとしてあげるべきですね。

でもあまりにも良い文章なので全文を載せておきます。

「本日は 未曾有の大震災の傷も 癒えないさなか 私たちのために 卒業式を挙行していただきありがとうございます。

ちょうど 十日前の3月12日。春を思わせる暖かな日でした。

私たちは そのキラキラ光る日差しの中を希望に胸を膨らませ、通いなれたこの学舎を 57名揃って 巣立つはずでした。

前日の11日。 一足早く渡された、思い出のたくさん詰まったアルバムを開き、十数時間後の卒業式に思いを馳せた友もいたことでしょう。 「東日本大震災」と名づけられる天変地異が起こるとも知らずに・・・。


階上中学校といえば 「防災教育」といわれ、内外から高く評価され、十分な訓練もしていた私たちでした。
 
しかし、自然の猛威の前には、人間の力は あまりにも無力で、私たちから大切なものを 容赦なく奪っていきました。
 
天が与えた試練というには、むごすぎるものでした。 つらくて、悔しくてたまりません。

時計の針は 14時46分を指したままです。 でも、時は確実に流れています。

生かされた者として顔を上げ、常に思いやりの心を持ち、強く、正しく、たくましく生きていかなければなりません。

 
命の重さを知るには、大きすぎる代償でした。

しかし、苦境にあっても、天を恨まず、運命に耐え、助け合って生きていくことが、これからの 私たちの使命です。



私たちは今、それぞれの 新しい人生の一歩を踏み出します。

どこにいても、何をしていようとも、この地で、仲間と共有した時を忘れず、宝物として生きていきます。


後輩の皆さん、階上中学校で過ごす「あたりまえ」に思える日々や友達が、いかに貴重なものかを考え、いとおしんで過ごしてください。

先生方、親身のご指導、ありがとうございました。先生方が、いかに私たちを思ってくださっていたか、今になってよく分かります。


地域の皆さん、これまで様々なご支援をいただき、ありがとうございました。 これからもよろしくお願いいたします。


お父さん、お母さん、家族の皆さん、これから私たちが歩んでいく姿を見守っていてください。 必ず、よき社会人になります。

私は、この階上中学校の生徒でいられたことを誇りに思います。


最後に、本当に、本当に、ありがとうございました。


平成23年3月22日


第六十四回卒業生代表  梶原 裕太」

 

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
もらい泣き (にころこ)
2012-02-04 18:31:59
短い答辞ですが、もらい泣きせずに見れる人がおるんかなぁ?

憎しみからは、何も生まれないと思うし。。。
恨んでも、状況が良くなる事は無いと思うし。。

梶原裕太さん。。きっと君は、強くそして優しく生きてくれると信じてるよ。

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にころこさまへ (さくらの季節)
2012-02-04 21:23:18


以前から このYouTubeをお気に入りにとってました。
見る度に涙がこぼれました。
素晴らしい答辞ですね。

自然災害で命を落とすことは あまりにも悲しい出来ごとです。

屋根の雪下ろしをして亡くなった方もいます。

今日は立春。
早く暖かくなるといいなぁ~
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涙出てきました。 (くぅ)
2012-02-09 16:37:01
誰もが予想だにしなかった大災害。
いろんな物をうばって行きました。
同じ東北にいて、大変な思いはしたものの太平洋側の方々から比べればその比にもならず。
こうして生きている事の素晴らしさを切に感じます。

無事に息子も合格することができました。さくらさん、応援ありがとう
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くぅさまへ (さくらの季節)
2012-02-10 22:18:34
合格おめでとうございます。
美味しそうな手作りケーキでしたね。
私も食べたかったわ

素晴らしい答辞ですね。
「天を恨まず・・・」
私だったら「天を恨みます・・・」と言ったかも・・・
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