敬老の日に思ったこと

2012-09-18 | Weblog

 今年も第3月曜日、国民の祝日である敬老の日は、うちの93歳のおばあちゃんのために私の一日を使おう・・・と思いました。

お年寄りは どんな事に喜びを感じるのだろう・・・

子供、孫たちから贈られて来る品々も嬉しいだろうけど もっと喜んでもらえる事は何だろう?

お嫁さん達が贈ってくれた服も 派手だったり、地味だったり(93歳に地味だなんて無いでしょうが) 柄が大き過ぎたり。

でもせっかく頂いたのだから 気に入る、気に入らないは別にして着る。

そうすれば自分の好みで着るので無いために個性が無くなってしまう。

食べ物はどうかと言えば 93歳では そういっぱい食べれない。

それに今は 旬などが無く いつでもメロン、スイカなど 食べたい時に デパ地下に行けば買える時代です。

去年だったか 娘さんが 介護用の靴を 「軽くて歩き易いでしょうから・・・」と送ってきた時は 「まだ そこまではいってないわよ!」とちょっと憤慨したような顔をしたのを私は見たのです。

だから私は 物で無く 今日一日、お付き合いしよう、と考えたのです。

朝早く 「おばあちゃん、今日は敬老の日だから 何処にでも好きな所に連れて行ってあげるよ」と言ったら 「暑いから 何処にも行かないよ」と言ったのに   さっさと よそ行きのワンピースに着替え 車に乗り込んで来ました。

「出羽園(大きな園芸店)に連れて行って貰おうかな」と言うので 北進してる途中に 「やっぱり、寒河江のアグリランドがいいわ」と行き先を変更してきました。

私は「アグリランド?」 公園かな・・・・???

すると「JAの直売所だよ」と言うのです。

今日は敬老の日、好きな所へ、と言った手前 方向が逆でも こころ良く (タクシーの運転手のつもりで) 次の交差点で左折し寒河江街道に出ました。

中山町の野球場の前を通ったところまでは良かったのですが 行けども、行けどもアグリランドに着きません。

もう大江町です。

Uターンして戻りました。 だいたい私は 一度、天童温泉に宿泊した帰りに このアグリランドに連れて行かれたことがあるだけですから・・・

勿論、私の車にナビなど付いていません。

戻ってたら 又、先ほどの野球場が見えて来ました。「おかしい。。。。?」 私は減速しながら溜息をついてるのに おばあちゃんは 周りの黄金色の田んぼを見ながら俳句作りに夢中です。

野球場のY地路で またUターンし ゆっくりと今戻って来た道を進みました。

「そっか! ここで曲がるのね!」 と、とっさの私の言葉に おばあちゃんは戻ったことすら気が付かないのか「アグリランドは遠いのねぇ」と答えました。

ほどなくして最上川の橋を渡ると 「JAさがえ西村山 アグリランド産直センター」の看板が見えて来ました。

着きました。ホッ!

広い駐車場にも いっぱいの車でした。 少しでも歩く距離を少なくしてあげるためにグルグル回って車入れ 外に出たら33度。 暑い~~

ここは JAでも県内最大級の売り場面積をほこり、 朝採りの新鮮な野菜や、果物、肉、花などの売り場も有り キムチやハチミツ、漬け物、お惣菜など色々ありました。

以前 BBQ した時に 「バンガンジー、バンガンジー」と友達が言ってた品は これだったんだ、と心の中で笑ってしまいました。

おばあちゃんは トマト、キュウリ、キャベツ、枝豆、民田ナス、など買ったようでした。

私は、緑の「紫陽花の花」と 赤い小さな「ナスの花」を買いました。

「この花は 亡くなったおじいちゃんへの敬老の日のプレゼントだよ」と言って仏壇に飾ってあげました。

お昼は 栄助の回転寿しを2人で食べました。

 

おばあちゃんは 「あ~いい敬老の日だった」 と言ってくれました。

女性は、何歳になっても 包丁を使う食材を 自分の目で選んで買いたいのだと言う事がよくわかりました。

(私の出費はアジサイ450円、ナスの花250円、マグロ2皿546×2、貝づくし2皿628×2で 合計3048円)