猫研究員の社会観察記

自民党中央政治大学院研究員である"猫研究員。"こと高峰康修とともに、日本国の舵取りについて考えましょう!

女系天皇論議に関する続報―自民新人議員たちに期待

2005-12-20 01:48:26 | 皇位継承問題・皇室
 皇位継承問題に関する議論は、結局のところ、アクロバティックな策を用いてでも男系という伝統を守るべきか、目先の「安定性」を求めて伝統を破壊して女系を認めるかという点に行き着く。私は何度も主張している通り、前者を支持している。『皇位継承に関する私案』などを参照してくだされば幸いです。
 有識者会議の女系容認を認めた答申により、流れは女系容認に傾いたかと危惧していたが、まだ必ずしもそうでもないようだ。従来からの、平沼赳夫氏をはじめとする保守派の議員たちに加えて、先の衆議院選で大量に当選した自民党新人議員から「世論より伝統が大事だ」「郵政とは比べものにならない国の根幹にかかわる問題だ」と心強い主張が出てきた。以下に引用した毎日新聞の記事では「郵政ブームで当選した議員らしからぬ意見」などと揶揄しているのか褒めているのか知らないが、見識を備えた新人議員が大量に当選したことは日本国のために実によいことである。小泉チルドレンなどという小馬鹿にした呼び方を撤回すべきなのかもしれない。
 肝心の小泉首相は相変わらず「さまざまな意見がある。国民全体の議論で、自由な議論をすればいい」とのことだが、首相が皇室典範改正問題に飽きてきたように見えるのは(飽きるとか飽きないとか、そんな次元で取り組まれてもらっては困るという根本的な問題はさておき)希望的観測にすぎるだろうか…。


(参考記事1)
<女系天皇>自民新人男性議員「伝統が大事」と反対続出
 小泉純一郎首相が来年通常国会で成立を目指す女性・女系天皇容認のための皇室典範改正で、思わぬ「抵抗勢力」が現れた。自民党新人議員でつくる「83会」の自主研修会で議論したところ、「世論より伝統が大事だ」として「男系継承維持」などの主張が相次いだからだ。「場合によっては離党せざるを得ない」という強硬論も飛び出し、首相が教え子たちの反乱に手を焼く事態も起きかねない雲行きだ。
 約30人が出席した研修会は14日、党本部で開かれ、これが第1回。皇室典範改正の賛成・反対両方の学者を招いて議論した。
 10人近い女性議員らは、稲田朋美議員を除いて「時代が変わったので男系にこだわる必要はない」などと女帝歓迎論が多かったが、20人近い男性議員は、発言した全員が「男系を変えたら天皇制が壊れる」「国民的な議論が不十分。なぜ急ぐのか」などと反対論者。
 「郵政とは比べものにならない国の根幹にかかわる問題だ」「皇室の問題は世論に従うべきではない」などと、郵政ブームで当選した議員らしからぬ意見も。稲田議員は、男系維持のために旧宮家を復帰させる私案を披露し、男系維持派の講師、八木秀次高崎経済大助教授は「83人は大きい力になり、国の行く末を左右する。過去の新人とは違う」と激励した。【野口武則】
(毎日新聞) - 12月15日21時27分更新

(参考記事2)
「自由に議論すればいい」 首相、皇室典範改正で
 小泉純一郎首相は16日昼、女系・女性天皇を容認する皇室典範改正に関連し、自民党内で男系天皇維持を求める意見が強いことについて「さまざまな意見がある。国民全体の議論で、自由な議論をすればいい」と述べた。官邸で記者団に答えた。
(共同通信) - 12月16日12時31分更新


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1 コメント

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Unknown (反極右)
2005-12-21 04:53:08
稲田朋美は「南京大虐殺はなかった」とか言っている単なるバカウヨでしょう。こんなのが議員にふさわしいとは思えない。
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