19日午後に開かれた小泉純一郎首相と前原誠司民主党代表による初めての党首討論について簡単な感想を書いておきたい。
内容は、主に前原氏の得意分野とされる外交・安保問題に絞られていた。靖国参拝問題と日中関係、米軍再編などである。
靖国及び日中関係に関しては、前原氏の主張は「靖国神社参拝を強行し、日中間の戦略的、包括的対話の道筋が閉ざされた」というもの。これは旧態依然の野党の主張である。これに対して、首相は「日中関係は靖国(問題)だけですべて規定されるものではない。総理大臣である小泉純一郎が一国民として参拝し、平和を祈念、戦場で倒れた人に敬意と感謝の誠をささげるものだ」と強く反論した。全く以ってその通りではないか。さらに畳み掛けるように「靖国参拝は(思想・良心の自由を定めた)憲法19条に規定されている。ただ靖国参拝をやめればいい、という議論には私はくみしていない」とも述べた。実に素晴らしい理論の展開である。前原氏は「憲法20条に政教分離の規定もある」とか「A級戦犯が合祀されているところに参拝するのが問題」とか、抵抗を試みるも歯が立たず。
一方、普天間移設問題などの在日米軍再編協議については「2年ぐらい遅れている。米政府はフラストレーションを感じている」と、前原氏が追及した。これは前原氏の主張に同意したい。小泉首相の答弁はぱっとしなかった。さらに前原氏は「中国は日米の離間を図っている」とも。実に適切な指摘である。この際「東アジア共同体構想」をマニフェストから引っ込めてくださいと申し上げたい。靖国をめぐる発言から察せられるように、前原氏の国家観はどうも怪しいので、日米同盟へのスタンスに賛成できるからといって手放しでほめることはできないが、野党側がより米国に配慮した態度をとるというのも初めてのことだと思われ、今後の展開が興味深く思われた。在日米軍再編に関して、民主党も積極的に対案を出していただきたい。
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一方、普天間移設問題などの在日米軍再編協議については「2年ぐらい遅れている。米政府はフラストレーションを感じている」と、前原氏が追及した。これは前原氏の主張に同意したい。小泉首相の答弁はぱっとしなかった。さらに前原氏は「中国は日米の離間を図っている」とも。実に適切な指摘である。この際「東アジア共同体構想」をマニフェストから引っ込めてくださいと申し上げたい。靖国をめぐる発言から察せられるように、前原氏の国家観はどうも怪しいので、日米同盟へのスタンスに賛成できるからといって手放しでほめることはできないが、野党側がより米国に配慮した態度をとるというのも初めてのことだと思われ、今後の展開が興味深く思われた。在日米軍再編に関して、民主党も積極的に対案を出していただきたい。
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頑張ってほしいと思いますが・・・
靖国問題では社民党なんかと言っていることは同じようなもんだと思います。
前原さんに言いたい。そんな事言っている間は絶対に政権取れないよ。
前原さんは靖国問題では確かに全然評価できないのですが、その話が出てくるまでの日米同盟の意義や中国の脅威に関する議論は、前原氏優勢で実りある議論だったように思います。ガス田開発問題でも「試掘を進めよ」と、いいことを言っていたのに…。
おっしゃるとおり、首相は現に政権を担当している立場ですから受身な答弁にならざるを得ないのは仕方ないことだとは思います。党首討論では細かい数値よりも、大きな方向性を討論するのがふさわしいんじゃないでしょうか。
まあ、本気で対案つくろうとしたら民主党内部が持たないでしょうけど…。でも油田試掘の件は、期待してます。