遺伝屋ブログ

酒とカメラとアウトドアの好きな大学研究者です。遺伝学で飯食ってます(最近ちょっと生化学教えてます)。

雨ニモマケズ

2011-04-22 23:03:23 | たわごと
英誌「雨ニモマケズは東北の美徳だが、我慢のしすぎは復興の妨げ」訴える
さすがにエコノミスト誌は気づきましたか。彼の地の人々は日本の中でもとびきり我慢強い。とっても素直で愛すべきキャラをしてるのに、ゆずれないところは頑としてゆずらない人々なのです。先の大戦中でも帝国陸軍中最強だったのは、東北出身と九州出身の兵だったそうな。
日本語に『一所懸命』という言葉があって(一生懸命じゃないよ)、これは美徳とされているのですが、他民族には理解不能の発想でしょう。そもそも人類はアフリカ大陸で発し、大陸をどんどん移動し、大海を渡って地球上あまねく広がりましたが、ユーラシア大陸のどん詰まりの島国に定着したこの民族は、台風が来ようが、地震が起きようが、大波にさらわれようが、モンゴルに襲われようが、黒船に脅されようが、核爆弾落とされようが、ひとっところに執着してそっから離れようとしないのです。

エコノミスト誌同様、僕も東北の人々の頑張りすぎるところが心配です。被災した地域に標高がそこそこ高くて住みやすいところが十分にあったら、とっくの昔にみんなそこで暮らしてると思うんよ。仮設住宅を近場にそろえるのは物理的に可能なのでしょうか? 僕はその土地について何の知識もないからあんまし断定的なこといえません。でも、梅雨に入る前に決断して避難所から動かないとすごく困ったことになるような気がします。

記事の終わりに同誌は「東北人はさらなる我慢を強いられているように感じて怒りを覚え始めている。もし我慢が限界に来たら、良い兆候かもしれない」と結んでいるそうです。不謹慎な想像だが、もし三陸沖でなく四国沖の南海のプレートが震源の震災が起ったとしたら、九州人や四国人や紀伊人は、もうとっくに怒って政府を無視して動いてしまってるんではないだろうか。そんな気がする。去る者はその土地の周囲の目など気にせず去るだろうし、土地に残るものはなんと言われようと残るが、勝手に避難場所に自分の家を建てたり、取材にくるマスコミ相手に商売はじめちゃうくらいの勢いを持つおっさんが出てきそうな気が・・・想像ですよ。w

短期でも内陸の施設に受け入れ 岩手県、避難長期化で(朝日新聞) - goo ニュース
せっかく岩手県が盛岡市など内陸部の温泉やホテルなどに3食付きで9500人分の部屋を確保したのに、参加者は1661人にとどまったそうです。ほんにまあ、みちのくっこは頑張りすぎだべ。

同じトピックスに関して切り込み隊長さんがブログで深い考察をされています。私の文のような薄っぺらいものを読むよりも得るものは多いかと思います。是非♪

本日のお酒:VINISSIMO SANGIOVESE RUBICONE
コメント
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