衣・考

松本衣デザイン専門学校校長・太田が、衣服とその周辺、デザイン他について感ずること考えることを書きます。

特別講師に川上典李子さんお招きしました!

2009-12-09 16:15:45 | 衣・考
昨日、特別講師として、21_21のアソシエイトディレクターの川上典李子さんをお招きしました。

雑誌のエディターのお仕事もいくつも掛け持ちで(フィガロやエルデコなど)売れっ子、大忙しの方で、年内は無理?という向きもあったのですが、実現しました。

楽しかったです。

社会学をしっかりと勉強されていて、それに基づいたデザイン論を日頃は専門とされているようです。

さすがに21_21ですね。

昨日の講義は、こちらからのお願いで、どのようにお仕事を獲得し、人生を切り拓いてこられたか、という内容でした。

偶然と,運と、ご縁ということをおっしゃってましたが、

仕事が楽しい、人に会うのが楽しいと繰り返し言われ、それがポイントだと理解しました。

終始「人に伝えることを大切にしているし、やってきました、」とも。

それは、言葉でも、デザインでも、さまざまな場面で、手法で・・・と。

きょうはまた、昨日の学生の質問に対する答えの補足を、メールくださいました。

校内に掲示しました!

また、三宅一生さん、深沢直人さん、佐藤卓さんと日常的に仕事されているのですが、お互いが尊敬しあっていて、チームワークの良さが、端々に伺えました。

来年も、素晴らしい企画がたくさんあるようで、今から楽しみです!

21_21 design sight へ行きましょう。おすすめです!

デザインとは何か?がわかります!

洋の布、和の布・・・・・

2009-12-08 10:56:07 | 衣・考
布を染め,織って布づくりをしている人と話して・・・・

そう、伝統的な洋服用の布は、「彫刻素材」に近いのです。

厚みのある、弾力のあるウールでしか考えられないスーツのデザイン、技術・・・・ディオール、サンローラン、バレンシアガ、カルダン、・・・・

それに引き替え、「和の布」は正反対です。立体づくりのための布ではない、そこが魅力なのです。

という風に考えると、衣服の形は必然的に生まれ出てくるのです。

で、時代とともに、糸も布も変化をつづけています。

学生作品!1年生。

2009-12-07 15:28:33 | 衣・考
2学期作品を校内に展示中です!

写真は1年生のベーシックデザイン課題です。

色と材質の異なる2種の紙を使った造形です。写真では紙質の違いがわからないのが残念ですが・・・・・

校内の、どの場所に置いたら、どの角度から見たら最も魅力的なのか・・・・

とても大切です。

モノは物だけでは存在しないのです。まして、造形作品です・・・・

就活した人も、しなかった人も・・・・・・・!!!!!

2009-12-06 13:53:30 | 衣・考
久しぶりに若者と席をもうけた。

2グループ。

就職祝いのTさんと、結婚出産祝いのOさん一家3名。

Tさんの喜びの弁;(Tさんは、第1志望のデザイナー職で、急成長株のODM「P]へ決定。いくつもの「不採用通知」の後)

デザイン画が苦手だし好きでもない私が、これからどうやって毎日描かねばならない画をこなしていくのか、自分がどう変わっていくのかがワクワクするんです!


片やOさんは5年前に卒業したものの就活は一切せず。

縁故関係で染め織の手伝いに入った。そこでは毎日掃除、まき割り、犬の散歩など雑用ばかり。

そこですでにプロになっていた彼女と知り合い結婚。二人で独立。染め織の生活。

彼女にも教えられたのでしょうが、4年目にして老舗反物卸商からコンスタントに買い上げられるようになった!

その日の手土産は、大量の鯖寿司、味噌、梅干し、タルトタタン、・・・すべて2人の手作り。

まだ生後か月の子供は安心感充分のおっとり、元気、落ち着きある子。

現金収入少なくて・・・・というが、この手料理を現金換算したら、・・・・・

なんて豊かな生活!

家事はあたりまえに2人ですべてをやっているという。

子供を預ける心配もないし。

こういう生活の若者がいるというだけで、私など嬉しくて、世の中捨てたものじゃない、と思ってしまう。

まだまだ、松本あたりでは、「人生観」が本人を救う、という環境があると思う。

いろんな生き方があるよ!




最近なぜか聞かなくなった「個性」ですが・・・・?

2009-12-02 10:34:49 | 衣・考
個性という言葉がはやった時代があったなーと思いだします。

あれはなんだったのでしょう????

わが校、小さな学校ですが、学年ごとのタイプの差が大きいなーと最近興味深いのです。

3年生のとくに女性は、あまり主張しないタイプがそろっている?。

2年生は変化に富む。

1年生は7人しかいないのに、一人ずつファッションテーストも、グレードもイメージも異なる。

今年の1年生の作品をみていると、全体としてとても「豊」な感じがある。それは、「違う」からなのです。一つ一つが。

ぜひ、この豊かなちがいのままでいってほしいと思います。

「お互いの違いをみとめる」ということは、とても豊かなことだと思うのです。