衣・考

松本衣デザイン専門学校校長・太田が、衣服とその周辺、デザイン他について感ずること考えることを書きます。

卒業生・矢島の授業!

2008-11-11 14:24:39 | 衣・考
本日のアパレルデザイン授業は、4年生を卒業したばかりの、夏にロンドン留学からもどったばかりの矢島さんにやってもらいました。

内容は、ロンドンの学校で学んだ「ポートフォリオ」づくりについて。

在籍した学校は、セントラルセントマーチン大学や、アントワープの王立美術大学入学を目指して「デザインポートフォリオ」をつくる予備校?のような学校です。

年間課題は6個。内2つは「コンセプト」を設定されるが、残りの4つは、コンセプト自体をつくることから始まる。

矢島さんは、ロンドンでは「服を自分で縫える」ということが特別なことである、と気づいたので、必ず自作の服を取り入れた作品作りを心がけたと言う。

「服が縫える」は、今、ロンドンでなくても、それだけでオリジナリティーになりうるのかもしれません。グローバルな視点に立つと。

もうひとつ、矢島さんが「自作の服」にこだわったのは、商品などを使うと、「著作権」問題にすぐにひっかかるから、と言う理由。

聴講していたK講師いわく;矢島さん、以前から、あんなにしゃべりの得意な人でしたっけ?

そうなんです。言いたいことがいっぱいできたので、いくらでも語れるのです。
わたしも、聞いていてそれを感じました。

海外生活をすると、皆、日本語が上手になって帰ってきます。
それは、実は「日本語が上手」なのではないのです。
態度ができた、のです。

これからが、また楽しみです。