くらのうえ市丸歯科ブログ

お口の健康を守りたい

長崎歯周病学講演会にて発表しました。

2014年02月26日 | 外部セミナー

2014年2月15日に長崎大学医学部ポンぺ会館において,第11回長崎歯周病学講演会が行われました。

この講演会は,長崎大学歯学部歯周病学教室が主催するもので,毎年2月に行われます。院長の市丸と私はともに長崎大学の歯周病学教室出身であり,毎年参加し、発表や講演を行っています。

 

今回は,私が「ブロック毎のSRPを行った後にアジスロマイシンを併用したFull Mouth SRPを行うことの有効性について」という題目で発表させていただきました。私自身,本教室に2004年~2009年2月まで大学院生として在籍し,教授をはじめ多くの先生方にご指導していただきました。そのため,大学在籍時代から現在までに,様々な学会や講演会で発表をしてきましたが,今回の発表は母校の主催する講演会ということもあり,準備も含めて今まで以上の気合を込めてのぞみました。

内容については以下のとおりです。

抗菌剤を併用した歯周病治療は,細かい手法や使用薬剤の種類については多種多様ですが,日本歯周病学会も推奨する治療オプションの一つであり,世界的にも広く知られている治療法です。歯周病治療は,まず歯磨き指導と併行して4~6回にわけて歯石とりを中心とした歯周基本治療を行います。軽症の歯周病患者の場合は,これだけで十分に治癒しますが,中等度から重症のケースになるとなかなか簡単には治癒には至りません。その場合は,再生療法などの歯周外科療法を行うのが一般的な歯周治療の流れです。

一方,抗菌剤の併用療法は歯周基本治療に分類される方法です。これにより,従来では外科の適応症であった症例が外科処置なしあるいは最小限度の外科処置で治癒に至るケースが増えると考えられています。当院でもこれまでに多くの症例を経験し,ほとんどの症例において良好な結果が出ており,患者さまの喜びの声をきくことができています。今回は,当院の治療成績をデータとしてまとめ、発表いたしました。

発表の後,質疑応答の時間や夜の懇親会の場において,教授をはじめ多くの先生方から質問やさらなる進歩に向けてのアドバイスをいただき,個人的には充実した満足のいく発表になったと思います。また,今回の発表やその準備の過程で新たに得た知識も多くあります。これらをできるだけ患者様に還元できるよう今後も精進していきたいと思います。

最後に歯周病治療は,今回発表した抗菌療法の他にも多くの治療法があります。歯周病でお悩みの方は,ぜひ一度当院へご相談ください。まずは,予防法から丁寧にご指導いたします。

 

(医)くらのうえ市丸歯科・新鳥栖インプラント歯周病センター(佐賀県鳥栖市) 

副院長 山口 竜亮  TEL:0942-81-5410


デジタル機器導入により、診断能力が大幅にアップしました♪

2014年02月10日 | Weblog

先日、お知らせしました、歯科用CT、セファロ、パントモ複合機導入と、デジタルレントゲンを導入しました。

スタッフも取扱いに少しずつ慣れてきた頃ですが、導入した事により、今まで以上に診断能力がアップした!と感じましたのでご報告です。

新しい機器が導入された事で、一番気になるのはそれを使いこなせるかだと思います。医療において、きちんと「診断」する事が最も大切です。今回、CTを院内で撮影できるようになった事で、骨の中に埋まっている親不知や、破折してしまった歯の詳細等が分かるようになりました。今までは、他の医療機関にお願いして撮影して頂いてましたが、今は当院で撮影できる事により、患者さまにはあちこち行かずに済むようになりました。

CT画像にて診断中の院長です。画像でよく診断する事により、左下の親不知の抜歯は、切開~縫合まで約30分で終了しました。かなり骨の中に埋まっていて難易度の高い抜歯でした。

以前であれば、もっと時間がかかっていたと思います。歯科において、〈見える〉という事は本当に安心して治療ができるなと感じます。また、リモート操作で各部屋からもアクセス可能。私自身、まだまだこの操作を熟知していない所があるので、迅速に対応できるように訓練します!

デジタルレントゲンも導入され、ますます鳥栖から世界を目指している市丸歯科です!

当院では、予防を取り入れた治療を行っています。一生自分の歯で食べるを目標に皆さまの健康をサポートしたいと思っております。いつでもご相談くださいませ。

 

 

(医)くらのうえ市丸歯科 新鳥栖インプラント歯周病センター(佐賀県 鳥栖市)

                                              TEL:0952-81-5410    歯科衛生士 小川希和子


日本歯周病学会認定歯科衛生士取得への対策セミナーを行いました。

2014年02月01日 | 院内研修

木曜日の後半は院内セミナーの為、毎週休診とさせて頂いておりますが、先日は吉野ヶ里臨床歯科懇話会で勉強されている服部歯科の服部俊嗣先生と衛生士二名が当院にいらっしゃいました。

セミナーの内容は、日本歯周病学会の認定衛生士取得に向けて、どのように進めるかのアドバイスをお話させて頂きました。

日本歯周病学会のホームページに記載されていますが「成人の約8割が歯周病に罹患している実態があり、未だに歯周病の予防と治療が広く国民に実施されているとは言い難い状況です。」

そして認定歯科衛生士という制度を設けた理由に「長期間にわたり国民の健康管理に貢献することが出来る有能な歯科衛生士を認定して行くことを、大切な仕事としています。」とあります。

正直、私自身が認定衛生士を取得する際に、学会に参加する事と、書類を揃えれば大丈夫!とコツコツと揃えた記憶があります。怒られるかもしれませんが、そんなに難しく感じなかったのも、今思えば、院内で「基本に忠実な歯周治療」を行っているからだと、取得して改めて分かりました。

その中でも、私自身が苦労した事、事前に院内で決めておくことなどをまとめてみました。

•主訴
•現症(主訴に対する)
•現病歴(主訴に対する)
•既往歴(全身・口腔)
•診断
•口腔内写真(初診時・SPT移行時・SPT最新)
•プロービング値(1歯6点計測・動揺度・BOP・PCR)
但し、本制度施行前の初診の症例のみ1歯1点計測も可
☆レントゲン(書類作成では必要ないが、診断に必要、スライドに示す症例で必要となる)

これらをまとめる事を意識して院内で整備すると、書類作成はとても簡単かと思います。そしてこの事は、「基本に忠実な歯周治療」となりますので、結果、歯周病が治る!という事に繋がりますので、患者さまにとっても良い結果となります。

そして新規申請する際に、5年以上の実務経験であったり、学術大会への参加であったり、年間の実務経験によって得られる経験単位というものがあります。

一般の歯科医院では、年間に3単位取得できるのに対し、当院では専門医がいるため、年間10単位取得となります。院長ありがとうございます!(笑)

セミナー後は、後輩たちより「分かりやすかった!」と評価を頂きました。実務経験がまだ4年の高橋も、気が早く申請しようとしていましたが(笑)あと一年、しっかりと患者さまと向き合い、診療することで歯周治療の楽しさ、技術アップもできる事と思います。

今回、このようなセミナーを開いてくださった事で、自分自身のスキルアップも大切ですが、後輩たちを育てていくこと、また地域での歯科医療のレベルアップをはかる事が大切だと感じました。

まだまだ課題はありますね!

 

(医)くらのうえ市丸歯科 新鳥栖インプラント歯周病センター(佐賀県 鳥栖市)

                                              TEL:0952-81-5410    歯科衛生士 小川希和子