くらのうえ市丸歯科ブログ

お口の健康を守りたい

歯周再生治療の理論と成功させるためのポイント セミナーを受講しました

2018年09月03日 | Weblog

 

8月30日(木)、佐賀市のアバンセにて“歯周再生治療の理論と成功させるためのポイント”というセミナーを受講してきました。講師は,福岡歯科大学の金子教授でした.

 

 

歯周再生治療とは、失われた歯肉や骨などの歯周組織を取り戻すための治療方法です。その方法の分類として、①歯周組織再生誘導法(GTR法)、②エナメルマトリックスタンパク質(EMD)を応用した手術法、③リグロス(bFGF,FGF-2)を応用した手術法、④骨移植術、⑤コンビネーションがあります。

①のGTR法とは、メンブレンと呼ばれる人工膜で歯槽骨や歯根膜の不足している部分を覆い、歯槽骨などが再生する際に、歯肉などのやわらかい組織が邪魔するのを防ぎつつ、骨が再世するのを待つ方法です。

 

②はエムドゲインと呼ばれる豚の歯杯組織から抽出したタンパク質から作られた材料を使って、歯が発生する時と同じ環境を作り出し、歯周組織を再生する方法です。臨床応用されてから約20年以上経過しており、その効果と安全性は証明されています。

③のリグロスとは、2016年の12月に使用可能になった薬剤で、トラフェルミンと呼ばれる、遺伝子組み換えのヒト成長因子の一つを使用したものです。血管を新生するスピードを早めてくれるため、骨を作る細胞へ栄養をしっかり送ることができ、それによって骨の再生を促します。骨の再生量はエムドゲインよりも多いことが認められています。

④の骨移植術とは、人工の骨や、自分の骨を、骨がなくなった部分に入れて、骨の成長を促進させる方法です。当院では、人工の骨として、牛の骨から作られるBio-ossというものを使用しています。

⑤のコンビネーションとは①~④などを組み合わせる方法です。

当院では、②のエムドゲインや③のリグロスと一緒に、④のBio-ossを組み合わせて使用する場合があります。組み合わせることにより、より、骨の再生を促します。

 

今回セミナーでは、骨が再生される仕組みを上記した分類別に説明してくださいました。

症例もいくつか紹介してくださり、その症例のどれもが骨がしっかりと再生されていて、改めて、再生療法の凄さ、素晴らしさを目の当たりにしました。

 

当院でも再生療法を行っております。

患者様にしっかりご説明、また、ディスカッションを行ったうえで再生療法を行いますので、納得して受けていただけると思います。

再生療法について気になる方がいらっしゃいましたら、まずはお電話ください!

もちろん、その他で少しでもお口の中で気になること、悩まれていること方も、ご連絡ください。

 

お待ちしております!

 

(医)くらのうえ市丸歯科 新鳥栖インプラント歯周病センター(佐賀県 鳥栖市)

TEL : 0942-81-5410