くらのうえ市丸歯科ブログ

お口の健康を守りたい

保険医協会 歯科研究会 ~ウイルス肝炎と歯科治療~に参加いたしました

2013年05月30日 | 外部セミナー

 

去る5/16(木)、佐賀市アバンセで行われました勉強会に当院の歯科医師、歯科衛生士、歯科助手で参加させていただきました。

 

 勉強会のテーマは、NHO長崎医療センター臨床研究センター肝臓内科の長岡進矢先生による「ウイルス肝炎と歯科治療」についてでした。

 ウイルスによって引き起こされる肝炎には様々な種類がありますが、近年大きく問題となっているのはB型肝炎・C型肝炎です。我が国における推定患者数は、B型で約130万人、C型で約200万人と言われています。

 2013年4月、米CNNなの報道で、オクラホマ州タルサで開業する歯科医にこれまで診療を受けた約7000人が、C型肝炎などに感染した恐れがあるという非常にショッキングなニュースがありました。この歯科医院では、さびた道具を使い続け、滅菌装置を全く作動させていなかった可能性もあるとのことです。

 B型・C型肝炎は主に血液から感染することが知られています。従って、診療で使用したミラーやピンセットは患者様がウイルスに感染させないためにも、すべて滅菌・消毒することが必要不可欠です。これは、【スタンダードプレコーション】といって、感染症の有無に関わらず、すべての患者さんに適用されます。

 くらのうえ市丸歯科では、開院当初より滅菌・消毒処理や院内感染対策に力を入れて参りました。繰り返し使用する器材等(ミラーやピンセット)は、薬液に浸し、超音波や界面活性剤を用いて洗浄し、水洗・乾燥後、オートクレーブ(高圧蒸気滅菌器)にかけ、滅菌レベルで保管・使用し、オートクレーブにかけられない機材は、グルタールアルデヒドを用いて薬液滅菌し、水洗・乾燥後、消毒レベルで保管し使用しております。さらに、空気感染防止対策として、当院では口腔外バキュームを採用しております。これは、歯を削った時などに空気中に舞い上がる、口の中のバイ菌や血液、削りカスを強力に吸引する装置です。

 最後になりますが、当院では「院内感染を絶対におこさない」を合言葉に、上記のような滅菌・消毒処理を行っております。皆様が、安心して歯科治療を受けられますように、これからも安全・クリーンな診療をお約束致します。

 

(医)くらのうえ市丸歯科 新鳥栖インプラント歯周病センター(佐賀県 鳥栖市)