くらのうえ市丸歯科ブログ

お口の健康を守りたい

日本歯周病学会認定歯科衛生士取得への対策セミナーを行いました。

2014年02月01日 | 院内研修

木曜日の後半は院内セミナーの為、毎週休診とさせて頂いておりますが、先日は吉野ヶ里臨床歯科懇話会で勉強されている服部歯科の服部俊嗣先生と衛生士二名が当院にいらっしゃいました。

セミナーの内容は、日本歯周病学会の認定衛生士取得に向けて、どのように進めるかのアドバイスをお話させて頂きました。

日本歯周病学会のホームページに記載されていますが「成人の約8割が歯周病に罹患している実態があり、未だに歯周病の予防と治療が広く国民に実施されているとは言い難い状況です。」

そして認定歯科衛生士という制度を設けた理由に「長期間にわたり国民の健康管理に貢献することが出来る有能な歯科衛生士を認定して行くことを、大切な仕事としています。」とあります。

正直、私自身が認定衛生士を取得する際に、学会に参加する事と、書類を揃えれば大丈夫!とコツコツと揃えた記憶があります。怒られるかもしれませんが、そんなに難しく感じなかったのも、今思えば、院内で「基本に忠実な歯周治療」を行っているからだと、取得して改めて分かりました。

その中でも、私自身が苦労した事、事前に院内で決めておくことなどをまとめてみました。

•主訴
•現症(主訴に対する)
•現病歴(主訴に対する)
•既往歴(全身・口腔)
•診断
•口腔内写真(初診時・SPT移行時・SPT最新)
•プロービング値(1歯6点計測・動揺度・BOP・PCR)
但し、本制度施行前の初診の症例のみ1歯1点計測も可
☆レントゲン(書類作成では必要ないが、診断に必要、スライドに示す症例で必要となる)

これらをまとめる事を意識して院内で整備すると、書類作成はとても簡単かと思います。そしてこの事は、「基本に忠実な歯周治療」となりますので、結果、歯周病が治る!という事に繋がりますので、患者さまにとっても良い結果となります。

そして新規申請する際に、5年以上の実務経験であったり、学術大会への参加であったり、年間の実務経験によって得られる経験単位というものがあります。

一般の歯科医院では、年間に3単位取得できるのに対し、当院では専門医がいるため、年間10単位取得となります。院長ありがとうございます!(笑)

セミナー後は、後輩たちより「分かりやすかった!」と評価を頂きました。実務経験がまだ4年の高橋も、気が早く申請しようとしていましたが(笑)あと一年、しっかりと患者さまと向き合い、診療することで歯周治療の楽しさ、技術アップもできる事と思います。

今回、このようなセミナーを開いてくださった事で、自分自身のスキルアップも大切ですが、後輩たちを育てていくこと、また地域での歯科医療のレベルアップをはかる事が大切だと感じました。

まだまだ課題はありますね!

 

(医)くらのうえ市丸歯科 新鳥栖インプラント歯周病センター(佐賀県 鳥栖市)

                                              TEL:0952-81-5410    歯科衛生士 小川希和子