くらのうえ市丸歯科ブログ

お口の健康を守りたい

フェースシールドを作製しました。

2020年04月25日 | Weblog

佐賀県での新型コロナウイルス感染者が増加した事に伴い、当院での院内感染対策の強化を行っております。

当院での対策強化として、(4月19日ブログに記載)しました。

現在、待合室の雑誌類は全て撤去しました。
また、患者さまにはご来院されたら「手洗い」をしていただいております。
アルコールの手指消毒は現在なかなか手に入らない状況です。
診療室での消毒を徹底する為に、今はアルコールの使用を診療室優先で行っております。
アルコールの手指消毒と石鹸と水での手洗いでは、物質的にウイルスを洗い流す「手洗い」が効果が高いため、ご協力をお願い致します。

診療室に入ってからは、いくつかの質問と体温を教えて頂いております。
不明な方は当院で検温していただきます。
37度以上の熱がある方は、診療を延期いたします。

そしてスタッフのプロテクト強化の一つとして、
フェースシールドを自作したので今回はご紹介します。

歯科治療にエアロゾルは切り離せない事が多いため、わたしたちのプロテクトを強化する必要があります。
口腔外バキュームは、3分稼動すれば室内の99パーセントの空気を入れ替えると言われていますが、完璧ではありません。

ゴーグルはスキマガードを装着し、更にフェースガードを装着しています。

既成品を注文中ですが、こちらもなかなか手に入りません.まずは,新型コロナ最前線の医療機関に優先すべきでしょうし...そこで,今は手作りです。
最初は作るのにも試行錯誤で時間がかかりましたが、今では簡単に作れるようになりました。

サージカルガウンの替わりに割烹着を着ています。サージカルガウンは新型コロナ肺炎の最前線で命がけで頑張っている、医師や看護師の皆様に今は使って頂きたいとの、当院の思いです。

1日でも早く、今の状況が落ち着けばよいなと思います。
新型コロナウイルスも怖いですが、お口の中のばい菌たちも待ってはくれません。
少しでも進行を遅らせる、あるいは安定した状態を維持できるよう、ホームケアの継続を頑張ってくださいね。
私たちも、患者さまの口腔健康の為に頑張ります。


医)くらのうえ市丸歯科 新鳥栖インプラント歯周病センター(佐賀県 鳥栖市)
TEL : 0942-81-5410       歯科衛生士 小川希和子


新型コロナウイルスの院内感染防止策を強化いたしました.また,この時期に行うべき歯科治療を検討いたしました.

2020年04月19日 | お知らせ

新型コロナウイルス感染症が拡大傾向にあり,全国に緊急事態宣言が出されました.感染拡大が懸念されるために,歯科医院では,院内感染対策を徹底的に強化し,不要不急の歯科治療を避ける必要があります.一方,新型コロナ問題が長期化する可能性もあります.そのため,どのような歯科治療を行い,どのような歯科治療を不要不急な治療として行わないかを,科学的見地から判断する必要があります.そのことを,次にお示しします.

また,当院では,院内感染が最小限になるように最大の感染対策を行っています.そのことは,3月17日のブログに掲載しております.また,新たに,いくつかの強化を行いましたのでご紹介いたします.

  • 地域と時期を見極めた対応が必要だと考えます: プレコロナ(pre-novel-corona), オンコロナ(on-novel-corona), ポストコロナ(post-novelfor-corona)の時期があると考えます.
    • 感染のコントロールがほとんどできない“オンコロナ”の時期と,その前の”プレコロナ“ その後の”ポストコロナ“の合わせて3つの時期があると考えます.この時期に合わせて,歯科治療の内容を決めるべきだと考えます.現在,ニューヨークは”オンコロナ“の状態です.また,東京もこの状態に近いのではないでしょうか.オンコロナでは,歯科診療を縮小し原則,休診に近い状態にするべきだと考えます.ホームケアの遠隔指導など,やるべきことは多々ありますが,今は割愛します.
    • 現在,佐賀県鳥栖地区はプレコロナの状態であると考えます.口腔内の炎症を除去し清潔な状態にすることはコロナ肺炎を予防すると考えられています.https://mbp-japan.com/miyagi/taiyoclinic/column/5049627/
    • また,仮にコロナ問題が長期化,増悪化した場合は,将来,歯科治療はますます行いにくくなる可能性があります.そのため,歯科疾患を持っておられる患者様は,院内感染を徹底した安全な環境で,歯科疾患を解決させておく必要があります.また,口の中を清潔にするプロフェッショナルケア(メンテナンス)も,口腔内を清潔にして,全身の抵抗力を増しコロナウイルスからの感染を防ぐために,今の時期には必要であると考えます.
    • ポストコロナは,反省と検証の時期になると考えます.詳細は,来るべきポストコロナになったら,お示しします.
  • 当院では,皆様がコロナウイルスの院内感染を予防し,安心して診療を受けることができるように,通常の院内感染対策をさらに強化しています.そのことは,3月17日ブログに記載しています.それ以降に強化した内容をご紹介いたします.
    • クラスター防止:待合室におられる患者様ができるだけ重ならないようにしています.当院には,6畳の個室の診療室が5室,12畳の個室の診療室が1室,4-5畳の個室の説明室が2室あります.これらの8室の個室では,クラスターは起きないと考えています.これらの個室に患者様を早めに誘導することで,待合室の密集を防止しています.具体的な例として,
      • 60分の診療枠のうち,45分に診療を終了し,診療終了後の消毒,換気を行います.カルテの入力,次回の予約時指示をこの時間までに終了させ,待合室でお待ちする時間が最短になるようにしています.
      • 次の時間帯の予約の患者様が待合室で待つことなく,診療室にご案内できます.
      • 予約枠を減らし,患者様の予約時間をずらすことで,待合室に密集することを予防します.
      • 予約以外の患者様は,予約をお取りいただいたうえでご来院をお願いしています.
    • 不足している消毒液,マスク,グローブ等の感染予防の衛生用具をあらゆるルートを通して確保し,節約はするけども,十分に使用して感染予防をしています.
    • スタッフの防護のために,新たに割烹着を着ています.フェイスシールドも検討しています.

最後に: 患者様とスタッフの健康,安全を第一に考えます.そのため,消毒,滅菌,清拭,換気等に日ごろ以上の時間や労力がかかっています.患者様には,ご予約や治療内容の変更をお願いすることもあります.色々とご迷惑おかけいたしますが,患者様の健康の維持増進のため,スタッフ一同,心血を注いで頑張る所存です.

また,日ごろに増して,ご理解,ご協力や励ましをくださっている多くの患者様に心から,本当に感謝いたします.

2020年4月19日 医療法人くらのうえ市丸歯科

理事長 市丸英二 (佐賀県 鳥栖市)


虫歯の発生について 休校中のお子さんたちへ

2020年04月12日 | お知らせ

新型コロナウイルス対策を2月下旬から行ってきている当院ですが、(当院での新型コロナウイルス院内感染対策)
その後も少しずつ対策強化を行いながら診療しています。
本日、鳥栖市での感染者の報告があったため、今後も更に強化が必要となりました。
今後、更に感染拡大が拡がり欧米のようになった場合は、休診する事も視野に入れ、診療を行っております。

ただ今,感染の予防対策の真っ最中なので,そのことは次の機会に皆様にご報告します.

予防歯科を行っている当院の衛生士として、とても心配な事がいくつかあります。
その中のひとつに、休校中のお子さんたちの「虫歯の発生」についてです。

虫歯は、
☆お口の中に感染している細菌(主にミュータンス菌とラクトバチラス菌)
☆唾液の性質と量
☆食習慣
そのバランスによって起こります。

佐賀県は,元々全国で虫歯が一番多かった地域です.幼稚園,保育園や学校でのフッ化物洗口で,やっと虫歯が少なくなりました.

しかし、休校によって救世主であるフッ化物洗口が行われなくなっています。

そのため,コロナ騒動が終わったら,むし歯騒動になるのではと心配しています.

学校がお休みになることで、食習慣が大きく変化する場合があります。
例えば、自宅で勉強しながら飲み物は清涼飲料水や牛乳ではありませんか?
例えば、ゲームをしながら、お菓子を好きな時に食べていませんか?

これは、大人も同じではありますが、特にお子さんの場合は、永久歯が生えてきて数年のまだまだ弱い永久歯なのです。
そこに悪い環境、食習慣の変化、歯磨きをしないで寝ちゃう、学校で行っていた週に一度のフッ化物洗口もしなくなっている…
その事で、数ヶ月で虫歯になってしまうことになります。
さらに元々リスクが高く、虫歯になりやすいお子さんは、あっという間に虫歯を作ってしまいます。

まずは、ご家庭での食習慣にはお気を付けください。
おやつは食べても良いのですが、時間を決めてください。
飲み物はお茶やお水などにされると良いです。冷蔵庫からお子さんが好きな時に自由に飲めるジュースを買い置きしないなども必要かもしれません。
フッ化物入りの歯磨き粉を使用してホームケアの時間をしっかり取ってください。
学校でのフッ化物洗口ができないので,ご自宅でフッ化物洗口をお勧めします.是非,歯科医院にご相談ください.
当院でフッ化物洗口(オラブリス)の指導を受けた方は、毎日必ず行ってください。
そして可能な限り、メインテナンスにご来院ください。


このような時期がいったいいつまで続くのかは誰も分かりません。
またコロナが終息したとしても、また新たなウイルスが発生する事も考えられます。
虫歯を作ってしまうと、それだけ歯科医院に通う頻度も多くなります。
出来る限り、予防ができるように一緒に頑張っていきましょうね。

風邪症状のある方、家族に感染した方からいらっしゃる、いつもと体調が違う方などは
お電話でご相談ください。
またご心配やご不明な事は、当院の歯科医、衛生士にお尋ねください。

 

 

医)くらのうえ市丸歯科 新鳥栖インプラント歯周病センター(佐賀県 鳥栖市)

TEL : 0942-81-5410       歯科衛生士 小川希和子

 

 

 


ルーペの隙間をガード!エアロゾルを少しでも回避します。

2020年04月06日 | Weblog

歯科医師、歯科衛生士にとって、「見える」という事はとても重要です。
お口の中の、とても小さな部位を作業します。
そのため、当院では歯科医も、衛生士も全員が拡大鏡(ルーペ)を使用しています。

以前、患者様に「それ、ハズキルーペですか?!」と言われましたが、違いますよ~!
衛生士は2.5倍、歯科医は4~6倍のルーペを使用しています。

歯科医療では、元より「唾液や血液が混在したエアロゾル」が飛沫します。
それを、口腔外バキュームやゴーグルで防護するのですが、
このルーペを使用している時に限っては、めがねの横からエアロゾルが入ってくる事が気になっていました。


(↑ルーペを使用しない時は、このようなゴーグルで防護します。)


(↑DH小川が使用しているルーペ フレームが小さくオシャレですが、横からエアロゾルが入ります)

そこで,花粉症用の「めがね用スキマガード」を装着することにしました。

横の隙間をガードしてくれているので、今までよりも安心感があります。

全員のルーペにこの隙間ガードをつけることにしました.

患者様にとってのエアロゾル対策は、個室で診療していること、口腔外バキュームがあること,十分な換気をすることです。

患者さまの、虫歯を削った、金属を削った、唾液と血液の混じった飛沫は、エアロゾルとして室内に舞ったり,残ったりすることは,ほとんどない環境です。

今回、コロナ対策として ”隙間ガード” を追加しましたが、日々の診療でもっとこうしたらを皆で話し合いながら、医療現場として適切かを歯科医に判断してもらいながら、対策していけたらと思っています。

 

医)くらのうえ市丸歯科 新鳥栖インプラント歯周病センター(佐賀県 鳥栖市)
TEL : 0942-81-5410       歯科衛生士 小川希和子

 

 


院内セミナー・実習

2020年04月02日 | 院内研修

くらのうえ市丸歯科ブログを見てくださっている皆様、こんにちは。
歯科衛生士の小川です。
先日のブログで、新型コロナウイルス感染症に対する当院での取り組みをご紹介しました。現在の所、スタッフはインフルエンザや風邪症状もなく元気に出勤しています。

木曜日の後半は、休診とさせていただいております。
患者さまの診療はしておりませんが、院内では日々の業務連絡やセミナー、実習をしています。

今日はその一部をご紹介したいと思います。
3月中旬は、「矯正」の勉強をしました。

ブラケットの付け方を院長より学び、実習しています。

そして本日は、スケーリング・デブライドメントのセミナーでした。
1月に小川が医療従事者向けに講演した内容を復習し、実践します。
歯石を取る道具の中に、超音波と手用とあり、今日は超音波スケーラーという道具を使って歯石を取る練習をしました。

教科書で学び、技術的な事は実際に手を動かすことでマスターすることができます。今日は日頃、難しく感じている所の確認や、新人衛生士の道具の使い方を確認することができました。

明日から、また感染対策を続けながら患者さまの口腔健康の為にスタッフで協力しあいながら頑張っていこうと思います。

 

医)くらのうえ市丸歯科 新鳥栖インプラント歯周病センター(佐賀県 鳥栖市)
TEL : 0942-81-5410       歯科衛生士 小川希和子