2014年4月5日に佐賀市のワシントンホテルで開催されたITIスタディークラブ佐賀の研修会に院長と歯科医師の内藤の3人で参加してきました。
この研修会は,インプラント学に関する世界的学術団体であるITI(International Team for Implantologyの略)の日本支部の中でさらに分岐した佐賀支部の勉強会です。 年に3回ほど開催され、院長と私はITIの会員です。
今回は,「上顎洞底挙上術~より安全安心に行うために・・」という題目で九州大学病院再生歯科インプラントセンターの佐々木 匡理先生が講演され、その座長を院長の市丸が務めました。
上顎のインプラント治療において、インプラントを埋入したい場所に骨が不足しており、そのまま埋入すると上顎洞(副鼻腔)を穿孔してしまうようなケースがあります。
このような場合、
①上顎洞底挙上術を行って、理想的な場所にインプラント埋入を行う
②骨のある場所にインプラントを埋入して上部の被せ物で補正する
③インプラントをあきらめてブリッジあるいは義歯にする
といった方法が選択肢として挙げられ、それぞれに利点、欠点があります。
患者さんの全身状態や年齢などを考慮した上で、どの方法をとるかを考える必要がありますが、できることなら①が最も理想的であると考えられています。
しかしながら、上顎洞底挙上術は高い技術力を要し、すべてのインプラント治療に関わる歯科医師ができるものではありません。
今回の講演では、より安心、安全そして正確に上顎洞挙上術を行うための解剖学的知識やノウハウ、トラブルが起きたときの対応などについてわかりやすく説明していただきました。
今後も興味深いテーマの講演会が予定されていますので,しっかり学んで自分の診療の肥やしにしたいと思います。
(医)くらのうえ市丸歯科 新鳥栖インプラント・歯周病センター(佐賀県鳥栖市)
TEL:0942-81-5410 副院長 山口 竜亮