10/19(木)にアバンセで行われた、「循環器疾患と脂質異常症~歯科医にも役立つ最近の歯科疾患診療の~動向」に参加してきました。
みなさん、高血圧という病気をご存知かと思います。
血圧が140/90mmHg以上となると高血圧言われており、日本の高血圧者数は、約4,300万人と推定されています。
高血圧は、脳卒中や大動脈解離の原因であるのと同時に、動脈硬化そのものを進展させるという心血菅疾患の最大のリスクを抱えています。
歯科治療中に、脳卒中や心血管病の発症リスクがあることにより、高血圧の有無と血圧管理の状況を事前に管理しておく必要があります。
高血圧で降圧薬を服用されている方が抜歯を受けられる場合、朝10時~処置を行う場合が一番リスクが低いとされています。
そのため、受付での予約を取る際にも予約時間に気をつけなければなりません。
血圧が180/110mmH以上であれば、緊急処置以外では内科医への受診が優先となります。
また、歯科治療中に不安を伴う処置や時間を要する歯科手術などで血圧が上昇する可能性があることが報告されているそうです。
循環器領域には、高血圧症などのリスク因子や心不全、心筋梗塞、不整脈など歯科診療を行う上でも配慮すべき疾患が多くあります。
万が一、歯科治療中に発症がおきた場合に、正確で迅速な対応が出来るような準備を整えておくことが必要であると感じました。
歯科で働いている私たちも、歯科の知識だけでなく医科の知識も同時に勉強しなくてはならないと改めて考えさせられました。
患者様のお身体のことを把握する為にも、お薬手帳や健康手帳をお持ちの方は、診療前に受付へお出しくださいますようお願いいたします。
(医)くらのうえ市丸歯科 新鳥栖インプラント歯周病センター(佐賀県 鳥栖市)
TEL : 0942-81-5410