くらのうえ市丸歯科ブログ

お口の健康を守りたい

平成28年度歯科医師臨床研修指導歯科医講習会を受講しました。

2016年07月12日 | 外部セミナー

2016年6月17、18日に東京都の日本歯科大学で開催された平成28年度歯科医師臨床研修指導歯科医講習会を受講してきました。

この講習会は、研修歯科医師を指導・教育する指導歯科医師育成目的の研修会であり、2日間の日程で行われました。研修歯科医師制度は平成18年から義務化され、歯科医師国家試験に合格した歯科医師は、認定研修施設(大学病院が主体であるが、認定を受けた一般歯科診療所でも研修できる)で最低1年間の研修を受ける義務があります。当院は、昨年認定研修施設に認められたため、研修歯科医師を受け入れるにあたって、指導歯科医師の講習会受講が必要となります。ただし、この講習会の受講定員は40名程度と少なく、非常に競争率の高い講習会です。ちなみに院長の市丸は、昨年受講しました。歯科医師約40名が全国各地から集まり、2日間みっちりと研修を受けてきました(ちなみに九州からはわたくし1人でした)。研修内容は、グループ毎に(1グループ7~8名)、グループ内討論を行いながら研修歯科医師教育カリキュラムを作成し、全体討論会で発表するというものでした。われわれのグループは30代前半から50代前半の先生で構成されており、わたくしが丁度中堅どころといった感じでした。このグループ内討論は、多数決での決定や妥協して意見を変えることは原則禁止というルールの下、行われました。日本人であるわれわれにはこのようなルールはなじまないように思えましたが、実際討論が始まると、意外と熱い議論が飛び交い、中には圧倒的に少数派だった意見が、最終的に満場一致でグループ内の結論に至る場面もありました。この討論会を経験して、大人数で真剣に意見を出し合うことによって、凝り固まった概念が払拭され、別の視点からの新たな考え方が生まれる可能性があることを痛感しました。

 今回の研修の内容や経験は、歯科医業に直結するものではありませんが、院内セミナーでの討論会(毎週木曜日の午後)や新人スタッフの教育・育成にも応用でき、当院のチーム医療としての強化を行うには大いに参考になったと思います。あとは、多くの国家試験に合格した研修歯科医師が、高い志をもって当院に研修・就職してくれることを願います。

 わたくし自身、まだまだ未熟ながらも、気付けばいつのまにか歯科医師としては若手から中堅どころの層に入りました。今後は、常に初心を忘れずに学ぶ姿勢を貫き、さらに若手の教育を通じて、現在までに修得してきた知識や技術により磨きかけていきたいと思います。

     くらのうえ市丸歯科 新鳥栖インプラント歯周病センター(佐賀県鳥栖市)

副院長 山口 竜亮