くらのうえ市丸歯科ブログ

お口の健康を守りたい

第5回幸せな食を支援するネットワークセミナーを受講しました

2018年06月05日 | 外部セミナー

5月26日(土)に、サンメッセ鳥栖にて行われた「第5回幸せな食を支援するネットワーク」セミナーを受講してきました。

講師は、鳥栖・三養基医師会で副会長を務められている、医師の山津 善保先生です。

今回のセミナーは、「地域包括ケアシステム」を実現させるために必要なことについての講演でした。

 

「地域包括ケアシステム」とは、“自立した生活を送ることが困難な人が、最後まで自宅で暮らすことができるようにする」ことを目的とし、

高齢者の方のみならず、障がいをお持ちの方や未成年も対象とする仕組みであることを理想としています。

 

“命の長さより命の質(望まない延命を行うより、自宅で好きなことをしながら家族と過ごしたい)を大切にしたい”と考える本人の意思や家族の気持ちを土台とし、

それを実現するために必要な住居や暮らし・生活支援や介護予防サービスを提供するために、「医療・看護」「介護・リハビリ」「保険・福祉」など様々な業種が連携をとる必要があります。

 

※介護予防:介護を必要とする状態になるのを防ぐ・現在介護を必要としている状態がこれ以上悪化しないようにすること

 

今回のセミナーは、歯科医師や歯科衛生士だけではなく、医師・看護師・薬剤師・介護福祉士など様々な職種の方が参加しており、異業種の方々とグループになりディスカッションを行う時間もありました。

そのディスカッションの中で、“介護の仕事をしていて一番気をつけているのは誤嚥性肺炎を予防すること”というお話がありました。

 

誤嚥性肺炎の予防には、専門家による口腔ケアが非常に効果的です。

口腔ケアとは、口腔内の清掃や歯石の除去、義歯の清掃管理、摂食・咀嚼・嚥下機能の回復を行うことです。

口腔ケアを行うことで、①口腔疾患(虫歯や歯周病)や呼吸器感染症(誤嚥性肺炎)の予防、②口腔機能の維持・回復(摂食嚥下障害の改善や食欲の増進)、③全身の健康維持・回復や社会性の回復(食欲増進による健康回復や口臭の消失などによるコミュニケーションの改善)などに効果があります。

 

“簡単なものでいいから、口腔ケアの方法などを動画で共有できるようなシステムが欲しいですね”と介護のお仕事をされている方がお話しされていました。

 

現在当院でも訪問歯科診療を実施しており、患者様のご自宅や施設を訪問し、口腔ケアを行っているのですが、まだまだ訪問数は多くありません。

地域の方々のお口の健康を守るために、くらのうえ市丸歯科として何ができるのかをスタッフ全員がもっと考えていく必要があると思いました。

ご家族やご近所など、お口のことでお困りの方がいらっしゃいましたら、ぜひ当院までご連絡ください。

 

くらのうえ市丸歯科 新鳥栖インプラント歯周病センター(佐賀県鳥栖市)

TEL:0942-81-5410