くらのうえ市丸歯科ブログ

お口の健康を守りたい

三養基・鳥栖地区歯科医師会臨床セミナーに参加いたしました。

2022年11月19日 | 外部セミナー
こんにちは。受付・事務の松尾です。

11月12日(土)にビアントスで行われた三養基・鳥栖地区歯科医師会臨床セミナーに当院スタッフ9名が参加いたしました。
今回は、青森市でご開業されている土岐志麻先生を講師に迎え小児口腔機能発達不全症について受講いたしました。

皆さんは「小児口腔機能発達不全症」をご存知でしょうか。最近ワイドショーや新聞などのメディアでも取り上げられていますが、ご存じでない方も多いと思います。小児口腔機能発達不全症とは、子どもたちにおいて食べる・話す・呼吸する上で十分に口腔機能が発達していない状態のことを言います。具体的には常に口がぽかんと開いたまま口呼吸をしていたり、上手に噛んで飲み込むことが出来ずに食べ物を丸飲みしたり、はっきりと言葉を発音できないことや歯並びの悪化するなどがあります。

なぜこのようなことが起きるのかというと、現代の生活スタイルが関係していました。一つは子ども達の食形態です。今の子ども達は硬い食べ物を避け、柔らかい食べ物を好んで食べます。そうするとあまり噛む必要がないため口や舌を使うことがなく、口周りの筋力がつきません。もう一つは食べ物の食べさせ方です。食べやすいようにと思い、スプーンに乗せた食べ物を子どもの口の奥の方まで入れてあげたりすると上下の唇で咥えるという感覚が身につかず、舌で動かして咀嚼することが難しくなります。最近ではミルクをスポイトであげている方がいるようです。哺乳瓶でミルクを飲むことで口で吸い付くため口周りや舌の筋肉が発達していきますが、スポイトでは身につきません。また、コロナ禍でマスクをつけると口が無意識に開き、口呼吸をするようになったことも原因の一つと言われていました。マスクを着けていると大人の方でも口が開いたままになっているのではないでしょうか。

つまり、口周りの筋力を高める必要があるということです。そのためには子供の時から食べ物を口と舌を動かしてよく噛んで飲み込むことが大切です。それだけでも十分に筋力をつけることができます。簡単な口周りのトレーニングもあわせるとますます子どもたちの口腔機能を発達させることができます。私も幼少期に「ちゃんと噛んで食べなさい」と怒られていましたが、よく噛んで食べるということは体にとっても、口腔機能にとっても大切なことだったんだと改めて感じました😮 

当院でも小児口腔機能発達不全症に対応するべく新たな試みを始めました。当院に小児対象の口唇閉鎖測定器「りっぷるくん」を導入いたしました。この器械は唇や口周りの筋力を測定し数値として表すことができます。口腔機能低下を予防するため、当院では口周りの筋力測定をしたり、正しい姿勢の確認や舌や口周りの筋力トレーニングなどを丁寧にご指導させていただいています。

もしお子様に思い当たる症状がありましたらぜひ一度当院にご相談ください😊 

(医)くらのうえ市丸歯科 新鳥栖インプラント歯周病センター
(佐賀県 鳥栖市)

  TEL : 0942-81-5410  
    
受付・事務 松尾 有紗