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バイクにも 血栓が???

2020年05月28日 | 修理

 

 

 

コロナウイルスの怖さの解明が進んでいるようです。。。

 

 

ウイルスは人体に入り血管内で攻撃し、、、それを修復する為の自然な反応として血栓が出来るんだそうです。。。

 

 

でも血栓が人体のいろんな部分で血管を詰まらせると、、、重症、重篤、、、死亡する事も。。。

 

 

なので、、、数日、数時間で様態が容態が悪化するんだそうです。。。

(ニュースなどで得た知識ですので、間違っていたらごめんなさい)

 

 

あらためてこのウイルスの怖さを知りました。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

バイク、、、新車から、、、18年も、、、

 

 

そして現在走行距離140000Km弱、、、日本のあちらこちら、端の方まで、、、長距離ツーリングでオーナー様が愛し続けているこちらのバイクですが、、、

 

 

車検で入庫した時に見つかった病気がありました。。。

 

 

 

 

 

人体で血が固まってしまう 血栓 のように、、、

 

 

バイクの電気の流れが悪くなってしまった 電気の血栓 です。。。

 

 

 

 

このバイクの今回の主治医はメカイトウでしたが、、、

 

 

『これおかしくないですか?でもマニュアルだとOKなんですけど???』 と老メカに尋ねてきました。。。

 

 

充電電圧がアイドリング付近では14V弱なのですが、、、エンジン回転を上げていくと、、、13.0V近辺に下がってしまうんです。。。

 

 

ステーターコイルの発電は異常がありませんでしたので、、、レクチファイヤ&レギュレーターを交換しました。。。

 

 

ですが交換したにもかかわらず、、、症状は同じだったんです。。。

 

 

なので老メカに 『これおかしくないですか?でもマニュアルだとOKなんですけど???』 と相談を。。。

 

 

メカイトウはサービスマニュアルで調べた結果としては、、、正常???と判断をしていて、、、でも今までに体験した事が無い症状なので???が頭の中に出来たようです。。。

 

 

マニュアルでは  《エンジンを始動し、ヘッドライトをHiビームにする。エンジン回転を徐々に上げ、規定回転数(5000RPM)での制御電圧を測定する。》 と書いてあり、その通りに測定した結果が13.0Vだったんです。。。

 

 

で、マニュアルには  《標準値:バッテリー単体の電圧<充電電圧<15.5V》   この様に書いてあります。。。

 

 

バッテリーの単体電圧とは、、、

 

 

バッテリー完全充電端子間電圧(20℃時)13.0-13.2V

 

 

ですので、、、13.0V<充電電圧<15.5V、、、13.0V~15.5Vの間に入っていればOKという解釈で、、、メカイトウはOK?と言っています。。。

 

 

ですがですが、、、老メカの今までの経験の中から、、、エンジン回転を上げての充電電圧が13.0Vなんてありませんでしたし、、、他メーカーのバイクのサービスマニュアルでは、、、レクチファイヤ&レギュレータ無負荷調整電圧 14.0V~15.0V、、、と書いてあり、、、またあるメーカーのバイクの充電電圧は14.0V~15.5V、、、とも書いてあります。。。

 

 

なので、、、経験からは14Vくらいの充電電圧は上がるのが正常な値だと思っていたのですが、、、今回のこのバイクの場合は回転を上げると電圧が下がってしまい、、、13.0Vという今まで見た事が無い数値に。。。

 

 

メカイトウはレクチファイヤ&レギュレータを交換してこの13.0Vの数値だったので故障は無い?OKなのかな??大丈夫???と、、、半信半疑でしたが、、、

 

 

老メカ的には、、、いやいや何か絶対に何かあるから探せ!  と、、、作業を続けさせました。。。

 

 

車体配線各部の点検です。。。

 

 

 

 

 

そして、、、見つけたのが、、、

 

 

 

 

👆 上の配線図の赤丸部分のカプラが熱を持って焼けたような茶色に変色していたのを!!!

 

 

真っ白なカプラが茶色になっていました。。。

(メカイトウの作業なのでカプラの写真がありません。。。)

 

 

このカプラはレギュレート・レクチファイヤとバッテリーの直接の充電電気の通路になります。。。

 

 

電気の通路のカプラ、、、カプラとは簡単に脱着が出来る接続部品で、、、中にはオスとメスの接続端子の結合で電気が流れています。。。

 

 

そのオスとメスの端子に接触不良が起こっている、起こりかけている、、、為に熱が発生して端子が焼け、カプラが茶色に変色していました。。。

 

 

なので、、、電気が通り難くなっていたのだと思われます。。。

 

 

このカプラを見た時ですが、、、『ほら、これじゃん、焼けている』と老メカ、、、

 

 

『えッ?これですか??』と、、、まったく気づかないメカイトウ。。。

 

 

 

 

焼けている端子を新品に交換し、、、電圧を計測すると、、、

 

 

14.5V。。。

 

 

正常な、、、メカ修行40数年の体験通りの数値になりました。。。

 

 

これで修理は完成になりました。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

バイクにも 血栓 が起こる事もあるんです。。。

 

 

でも、、、見つけるのって難しいですね。。。

 

 

 

 

 

http://www.ichikoku.com/

 

 

充電電圧、、、エンジン回転が上昇すると発電が大きくなり、、、充電電力も大きく。。。

 

 

ですが通り道の配線やカプラに通り難い部分が出来ると、、、必要な電力が通れなくなります。。。

 

 

電気とは、、、電力=電圧×電流 です。。。

 

 

必要な電力を流したいのだけれど、、、血栓が出来ていて流れが悪く、、、電流はやっと流れるけど電圧は落ち、トータルの電力はバイクには足りていない。。。

 

 

電気の専門知識がありませんので、、、今回の症状はこんな解釈でよろしいでしょうかね???

 

 

君、この様な故障でしたよ。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

バイク、、、新車から、、、18年も、、、

 

 

そして現在走行距離140000Km弱、、、日本のあちらこちら、端の方まで、、、長距離ツーリングでオーナー様が愛し続けていて、、、これからも愛し続けるオーナー様ですが、、、

 

 

近年2~3年前かなあ???、、、こちらのオーナー様とお話ししていた中で、、、『バッテリーが上がりやすい、バッテリーの充電の仕方を教えて?』というような会話をしたのを思い出しました。。。

 

 

今回のような電気の接続部分 端子 の接触不良は長い年月の中で徐々に進行して行き、、、そしていつの日か症状として現れますので、、、オーナー様が異変を感じていたのかもしれませんね。。。

 

 

 

 

 

今回の症状、、、充電電圧異常 ですが、、、見逃さず、、、修理が出来た事に安堵しました。。。

 

 

 

 

 


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