あるお客様からスパークプラグの事について質問を受けました。
お客様 「プラグの焼けを見て、、、番手を変えた方が良くない???」
老メカ 「今のバイクはコンピューターで管理されているインジェクション車だからプラグの焼け具合でプラグが合っているのかが解らないんだよ」
「ねッ、ガイシの部分にカーボンが溜まる事もないし、からっからに焼けているように見えるでしょ。」
こんなやり取りをお客様といたしましたが、、、
「でもエンジンを改造(ボアアップなど)した場合は、それに見合った変更は必要だし、、、インジェクションのエンジンでもプラグの点検は必要だね。。。」
このお客様は老メカと同じだけお年を召していますので、、、もちろん2サイクルのバイクにも乗っていたし、、、昔のバイクは調子を崩す事も多く、プラグの交換の必要性も理解していて、時にはプラグの熱価の変更もしたり、、、と、経験豊富なお客様で。。。
近年のバイクのスパークプラグはメーカーが新車時に装着しているスパークプラグが最適だと思います。
ですので、、、熱価を変更をする事も無くなっていますね。
でもスパークプラグ自体に変化はそれほど無く、普通プラグでは電極の消耗はもちろんありますので、交換は必要ですね。
よくスパークプラグのグレードアップで、、、イリジウムプラグ に交換をいたしますが、、、このイリジウムプラグにも種類があり、中心電極だけがイリジウム(片イリジウム)の場合は交換推奨距離は普通プラグと同じ、、、なんです。
スパークプラグメーカーの推奨交換距離はバイクの場合3000~5000キロです。
中心電極、外側電極共にイリジウムやプラチナやルテニウムなど、、、貴金属を使ったスパークプラグですと、、、バイク用で4万キロがバイクメーカーマニュアルの交換距離になります。(実際にはもう少し早めの方が良いかなと思いますが)
スパークプラグ、、、そんなにトラブルが起こることも、、、最近は無くなり、、、メンテナンスフリー???って思われていますが???そんな事は無く、定期交換部品のひとつなのは間違えありませんので、時々思い出してくださいね。
こちらのスパークプラグは左が新品、右が使用後のものですが、、、
スパークプラグのお仕事は、、、
ここの部分で放電してガソリンに着火いたします。
数万ボルトの強い電気がここの部分でバチバチいたしますので、、、電極が消耗していきます。
実際にこの使用後の電極の隙間を計ってみると、、、
1.07mmの隙間がありました。
使用前の新品は、、、
0.87mmです。
その差は0.20mmも!
このプラグの使用距離は20000kmも、、、ちょっと交換時期が遅かった、、、使い過ぎのようです。
電極が消耗して隙間が大きくなると、、、火花が、、、着火性能が、、、悪くなります。
エンジンの出力や燃費などに影響が出ますし、エンジントラブルに発展する事もありますので、交換は必要ですね。
今のバイクの主流は 4サイクル、インジェクション のエンジンを積んでいると思いますが、、、まだまだキャブレター車や2サイクルエンジンのバイクも現役で走っています。
キャブレター車のエンジンのプラグだと、、、
焼け具合がエンジンのコンディションで変わったりいたします。
ですので、、、時にはプラグを外して、、、プラグのご機嫌を伺ったりいたします。
エンジンの、、、なにか?不具合があると、、、プラグに現れる、教えてくれるんです。
たとえば、、、今老メカが作業を進めている、、、4気筒のキャブレター車のプラグが、、、
悪いのはここだよ! って。
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