いつもいつもご来店のヘビーユーザー様が、、、今日もいらっしゃいまして、、、
あるものを見て、、、
何これー!? って。。。
ナニコレー って言うと、こちらを連想してしまいますが、、、
Y社のこのバイクです。
ですが、今日言われたのは、、、こちらです。
H社の250ccスクーターに使われているスパークプラグです。
NGK製 LMAR8A-9 。
このプラグをこれから取り付けるスクーターのシートの上に置いておいたのを見て、 ナニコレー!??? って驚かれました。
普通、見慣れたプラグって、
この写真の下2本がよく使う大きさだと思うのですが、、、
このLMAR8A-9はネジ部が異常?に長いんです。
H社がこのスクーター用に開発?したプラグのようです。
今までは見たことがありません。
こんなに長いのをバイクで使っているの。
ネジ部の長さが25mmもあります。
写真中央のプラグが18mm、下のプラグが12mmですので、自分たちメカが初めて見た時も ナニコレ! でしたね。
このプラグ、品番から察するに、、、イリジウムなどの特殊な電極では無いようです。
ですのでNGKの推奨交換距離は3000~5000kmになります。
さっそく、交換を。
使っていたプラグを外し、、、
新品を取り付けます。
ネジ部にはかじり防止のコンパウンドを塗ります。
そして、取り付けです。
プラグ交換作業はこんな具合になりますが、、、エンジンの本体にねじ込んで取り付けをいたしますので、細心の注意を払ってする作業になります。
ナナメに入れてネジを壊してしまったり、、、締め付けの時に締めすぎてネジを壊してしまった! なんて事が無いようにしないといけません!
たかがプラグの交換ですけど、ネジを壊してしまうと、エンジンを分解してシリンダーヘッドの修理、または交換をする事になります。
そんな事になったら大損害です。。。
なので細心の注意でする作業になります。
交換したプラグですが、、、
シックネスゲージでギャップを測ったところ、それほど広くはなっていませんでした。
写真のシックネスゲーが0.90mmです。
1.00mmを入れようとしたのですが入りませんでしたので、通常のギャップの範囲だと思います。
が、
電極はやっぱり丸まってきていますね。
プラグのスパークは角から角に飛ぶと言われています。
雷もそうですよね。
ですので、中心電極と外側電極が丸くなってきていますね。
このスクーター、新車から10000kmの走行で、プラグの交換は今までしていないそうです。
老メカイシダ、メカになってちょうど40年が経ちました。
この40年の中で、プラグトラブルのバイクの修理をたくさん見てきました。
プラグの値段?昔から変わっていませんね。
上に3本のプラグの写真がありましたが、その中の一番下のプラグで¥486-(¥450-税抜き)です。
大昔から変わらぬお値段です、
プラグは消耗部品です。
今説明した様に、強いスパークが電極に飛びます。
そして金属で出来ている電極が少しずつではありますが、消耗します。
で、最後は、、、
こんなになったり、、、
いたします。
エンジンも不調になり、止まってしまう事もあるでしょう。
プラグのトラブルで、エンジン内部が壊れてしまう事もあります。
という、重要な部品のひとつがプラグです。
調子を崩す前に交換するのがベストですので、走行で管理して定期交換をいたしましょう。