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CB400SFV、修理完成です。

2015年08月22日 | メンテナンス

 

 

お待たせいたしました。

 

夏休み前にお預かりした CB400SFV のエンジン不調の修理、完成です。

 

 

 

 

不調の原因は、、、

 

 

キャブレターの バキュームピストンコンプリート (ホンダの正式名称)のダイヤフラムが破れた為にアクセルを廻してスロットルのバタフライが開いて負圧が発生してもバキュームピストンが上に吸い上げられない!という故障でした。

 

 

この破れたダイヤフラムですが、4個すべてが破れていた訳ではなく、2番と3番キャブのダイヤフラムが破れていました。

 

ですが、破れていないダイヤフラムもシワが入っていたので、いつ破れてもおかしくない状態ではありました。

 

 

ひとつ、またひとつと破れたのでしょうが、オーナー様は高速道路での追い越し時に気が付いたそうです。

 

ひとつだけではもしかしたら不調は感じなかったかもしれませんね。

 

 

取り付けはキャブレター本体をバイクから外さずにやってしまいましたが、非常に慎重な作業になりました。

 

 

 

ちょっとずれて挟んでしまうと大変ですからねえ。。。

 

 

 

 

 

エキゾーストのポートから見たカーボンの堆積ですが、、、

 

とりあえず試乗でのエンジンの不調はありませんでしたのでこの状態で乗っていただき、高回転で少し焼きぎみに乗ってカーボンを排出してもらいましょう。

 

 

 

 

 

 

おおむかしの事ですが、、、

 

CBR400Fという1984年くらいのモデルですが、、、

 

当時お乗りのオーナー様、非常におとなしい乗り方のお方でして、、、

 

エンジンの高回転域をあまり使った事が無くて、、、

 

で、そのオーナー様、ある日愛車のエンジンが高回転が廻らない!事に気づいて、、、

 

修理で入庫いたしました。

 

さっそく点検をした所、、、排気ポートの片側がカーボンでまったく塞がっていて、4バルブエンジンが3バルブエンジンに変身!してしまっていました。

 

このエンジン, REV というエンジンの機構が売りのバイクで、低回転では排気バルブが1本作動を休止して3バルブで動いています。

 

ある回転から排気バルブは2本とも作動し、4バルブに変化するのです。

 

ですが、おとなしいオーナー様、高回転を使った事がほとんど無くて、いつしか休止している排気ポートがカーボンで完全に塞がってしまってました。

 

 

 

という、事例を老メカイシダは当時、修理をいたしました。

 

修理はシリンダーヘッドのオーバーホールです。

 

低回転で休止している排気ポートには石炭の様なカーボンがタップリ溜まってポートを塞いでいます。

 

これでは高回転では便秘の症状ですので、パワーが出ませんね。

 

溜まったカーボンを彫刻刀や尖った棒状の工具で掘って開通させ、キレイにカーボンを除去しましたねえ。

 

もう30年?も前の事ですが、今回のCB400SFVの修理で思い出してしまいました。

 

 

 

 

 

CBのカーボンの堆積ですが、2番3番のシリンダーが不具合でしたので、このふたつの燃焼室&排気ポートに堆積しているハズです。

 

カーボン堆積で起こる不具合としては、、、

 

圧縮比が高くなってノッキングをしたり、ガスケットの吹き抜けなどが考えられます。

 

そんな事が起こらなければ良いのですが。。。

 

 

 

 

 

http://www.ichikoku.com/

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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