今日はちょっとむずかしい修理の検査です。
こちらのバイク、走行100000km、13年ほど経っています。
お客様の使い方は、、、ロングツーリングのみ。
で、今回の入庫は、先日能登に行った時の高速道路でスピードが出ない?というのに気付いたそうです。
さっそく後輩メカが試乗したところ、、、まったくエンジンのチカラが無く、スピードも出ません!との事。
お客様はゆったりノンビリロングツーリングですので、それほど急激な加速やスピードは必要がなく、リラックスして乗れれば良く、今回のトラブルには気付きにくかったのですが、、、
さて、点検です。後輩メカが主治医として行いますが、、、自分もちょっとお手伝いを。
アタマの中では原因を色んな事を考えていて点検をしていたのですが、、、たとえばV-TECが効いていないのか?とか、、、
実際に点検を始めて、、、マフラーを外して、、、見たら、、、排気ポートにカーボンの堆積が、、、
飛ばす人でしたら良く焼けていてマッ白な色ですけど、、、真っ黒な厚みのあるカーボンが。
ファイバースコープでポートを確認したり。。。
ポートが塞がっている???
なぜ?カーボンが堆積したのか?ですが、、、キャブレターの不調でしょうか?
タンクを外してキャブレターを点検いたします。
見ていて、、、ふと思いついたのが、ダイヤフラムはどうかな?生きているかな?でした。
なので、エアークリーナーを外して、、、
スロットルバルブの動きを確認します。
正常ならバルブの上下の作動にエアーサスのような感触があるはずですが、、、
このバイクの場合まったく感じませんでした。
なのでダイヤフラムを外してみて見たら、、、
ひび割れていて負圧がかからない状態になっていました。
これではアクセルをひねってもスロットルバルブは負圧で上昇せず、エンジンの出力は出ません。
空燃費も極端に濃い状態のはずですから、燃焼室、排気ポート、マフラーにカーボンが堆積する事もつじつまがあいます。
主原因はダイヤフラムの破損。
修理はスロットルバルブ(ダイヤフラム)の交換。で、調子が良くなるか?です。
ならない場合は、バルブ&ピストンのオーバーホールに発展いたします。
たぶんエンジンを開けないとダメのような気が、、、老メカの今までの経験から。。。
という今日の作業でした。
どうしますかね?