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26日の欧州株式市場は続伸 英+0.45%、独+2.87%、仏+1.75%

2011-09-27 06:44:31 | Weblog
26日の欧州株式市場  2011年9月27日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnJT800605520110926
<ロンドン株式市場>
 不安定な取引のなか続伸。ユーロ圏の債務危機で対応策が打ち出されるとの期待感から、これまで大きく売られてきた金融株に買いが入った。
 FT100種総合株価指数は終日プラス圏とマイナス圏で大きく振れる展開だった。
 銀行株の伸びが目立った。
 バークレイズは6.8%高、ロイズ・バンキング・グループとロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)はともに3.2%値上がりした。
 生命保険株も買われ、アヴィヴァとリーガル・アンド・ゼネラルがそれぞれ6.4%上伸した。
 一方、値下がりがきつかったのは貴金属関連株。
 金価格の下落に追随してフレスニロは6.9%、ランドゴールド・リソーシズは2.8%安で引けた。
 世界規模のリセッション(景気後退)懸念再燃で、今後の需要低迷への警戒感から銅先物が14カ月ぶりの安値となり、その他の鉱山株も下落。カザキミスとベダンタ・リソーシズはともに3.9%値下がりした。

<欧州株式市場>
 続伸して引けた。ギリシャがデフォルト(債務不履行)した場合に影響波及を阻止する対策をユーロ圏当局が打ち出すとの期待感から、銀行株と保険株が値上がりした。
 一方、リセッション(景気後退)懸念は根強く、鉱業株は続落した。
 FTSEユーロファースト300種指数は15.40ポイント(1.75%)高の897.58。前営業日(0.8%高)から続伸したが、年初来では20%の値下がりとなっている。
 DJユーロSTOXX50種指数は57.32ポイント(2.83%)高の2083.35。 
 スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)の欧州担当チーフストラテジスト、ロバート・クイン氏は「意外だったのは、これまで売られ過ぎていた保険株や銀行株が好調だったことと、それと同時に成長株が売り込まれたことだ」と述べた。
 STOXX欧州600銀行株指数は3.8%、STOXX欧州600保険株 は6.4%それぞれ値上がりした。イタリアの銀行株も好調で、インテサ・サンパオロは8.3%上伸した。
 ただ、年初来では銀行株は35%、保険株は23%下落している。


9月のIFO独業況指数が3カ月連続で低下し15月ぶり低水準に、予想は上回る  2011年9月26日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnTK051301520110926
◎ドイツ企業の業況指数は3カ月連続で低下し、1年3カ月ぶり低水準に
◎予想は上回ったため、発表後にユーロ相場が一時的に上昇
◎IFOは、企業は海外からの刺激効果は見込めないと考えていると指摘
 ドイツのIFO経済研究所が26日発表した9月の独業況指数は3カ月連続で低下し、1年3カ月ぶりの低水準となった。ユーロ圏の債務危機が重大な局面を迎える中、ユーロ圏を支えてきたドイツ経済が鈍化していることが裏付けられた。
 IFOによると、9月の業況指数は107.5で、前月の108.7から低下。ただ、ロイターが50人のエコノミストに実施した調査では予想平均が106.5で、予想はやや上回った。それを受け、データ発表直後にユーロ相場は一時的に上昇した。調査は約7000社を対象に実施された。
 ただ、エコノミストは、予想をやや上回ったことがユーロ圏を支えるドイツの貢献度が低下しているという事実を否定することにはならないと指摘する。
 INGのエコノミスト、カルステン・ブレゼスキ氏は「ドイツ企業は見通しをさらに引き下げているが、8月のパニックは終わったようだ」と述べた。
 項目別に見ると、期待指数は8月改定値の100.0から98.0に低下し、過去2年で初めて100を割り込んだ。
 IFOのエコノミスト、クラウス・アッベルガー氏はロイターに対し、ドイツ企業は将来について懐疑的に見ており、海外からの刺激効果はこれ以上見込めないと考えている、との認識を示した。

世界経済の低迷が英国のインフレを抑制、ポンドは軟調な動き続く  2011年9月26日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnTK051305320110926
 イングランド銀行(英中央銀行)のブロードベント金融政策委員は26日、世界経済の低迷が高水準にある英国のインフレ率を押し下げる要因となる見通しで、ポンド相場はしばらく軟調な動きが続くだろう、との見方を示した。トムソン・ロイターのロンドン本部でスピーチした。
 ブロードベント委員は、英国では賃金の伸びが低い上、中期的なインフレ期待も高まっていないため、金融政策のフレームワークは引き続き信頼されていると指摘。「最も重要な点は、世界的な環境が明らかにディスインフレ的であることだ」と語った。
 さらに「米国の低成長やユーロ圏のソブリン債務危機、それらが英国や欧州の銀行のファイナンスコストに及ぼす影響により、リテールセクターの信用がさらにひっ迫し、国内の経済活動が一段と鈍化する可能性がある」とした上で、「これらの影響はすでに目に見える形で現れており、中期的には、ポンド安が国内のインフレに及ぼす影響をしのぐ効果をもたらすだろう」との見方を示した。
 同委員は、過去のインフレはポンド相場が2007年と08年に約4分の1下落したことが大きな要因になったとした上で、ポンド安の主因は、政府支出に依存していた英国経済をリバランスする必要性だったと指摘。金融政策はポンド安の原因ではなく、インフレ率が目標を上回るのを中銀が容認していなければ、失業率はさらに高くなっていただろうとの見方を示した。
 その上で、「硬直的」な銀行システムが英国経済を輸出比率を高める方向にリバランスさせる努力を損なう可能性があるため、ポンドの軟調な局面は長期化する可能性がある、との見通しを示した。

ECBによる利下げの可能性は排除できない  2011年9月26日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnTK051300920110926
 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーであるノボトニー・オーストリア中銀総裁は、ECBによる利下げの可能性を排除すべきではない、との考えを示した。MNIが26日伝えた。
 これより先、ルクセンブルク中銀のメルシュ総裁は、ECBが50ベーシスポイント(bp)の利下げを実施するとの観測が浮上していることについて、「一部の人々が方向を見失っていることを示すものだ」と述べていた。
 ノボトニー総裁は「ECBは決して事前にコミットしない。利下げの可能性は排除できない。すべては今後の動向次第だ」と述べた。
 また、ECBは今月発表した経済見通しをさらに引き下げる可能性があると指摘。さらに、ギリシャのデフォルト(債務不履行)はギリシャの見方でもECBの見方でもない、と語った。

独連銀総裁、ECBの先制的な利下げ実施に反対姿勢示す  2011年9月27日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnJT800621120110926
 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのバイトマン独連銀総裁は26日、ECBが先手を打って利下げを実施した場合、ユーロ圏債務危機に対処するにあたり必要な政治的圧力がそがれる恐れがあるとして、反対する姿勢を示した。
 アメリカン・カウンシル主催の会合での質疑応答で「われわれはすべての行動で政治家への動機付けを提示する。もし政治家に対し、バランスシートを用いて資産にレバレッジをかけるよう提案したとしたら、その後に続く措置はまったく打ち出されないと確信している」と述べた。
 同総裁はまた、ECBの証券市場プログラム(SMP)にはコメントしたくないとしながらも、「先手を打って利下げを実施する場合、これは当然1つの問題として浮上する」との考えを示した。
 ユーロ圏の景気悪化と債務危機の深刻化を受け、ECBが10月6日の理事会で利下げを決定するとの見方が市場で強まっている。

欧州金融当局者、EFSFのレバレッジ活用を検討  2011年9月27日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnJT800614120110926
 欧州中央銀行(ECB)のビーニ・スマギ専務理事は26日、ユーロ圏金融当局者はソブリン債危機により効果的に対処することを目指し、欧州金融安定ファシリティー(EFSF)拡充に向け尽力しているとの見解を示した。
 さらに、金融当局者が危機収束に向けた次の手段を検討し始めていると述べた。
 当地で行われたメドレー・アドバイザーズ主催の会合で語った。
 ビーニ・スマギ専務理事は、EFSFの資産をECBから資金を借り入れる際の担保として活用することで、より多くの資金が危機対応に利用可能になるとの見解を示した。ただ、どのような方策をとるかは、欧州連合(EU)各国政府の決定次第だ、と語った。
 また、2008─09年の金融危機時に実施された米国の不良資産救済プログラム(TARP)に類似した措置が検討されていることに言及し、「TARPは当初、資産買い入れに利用された。その後、銀行の資本増強に利用されたほか、ターム物資産担保証券ローンファシリティー(TALF)向けに拠出された」と指摘した。
 その上で「われわれは現在、どのようにこの方式を実施し、より革新的かつ効果的な方法でEFSFのレバレッジ活用を行っていくかについて協議している」と述べた。




 26日の欧州株式市場は、ギリシャがデフォルトした場合に影響波及を阻止する対策をユーロ圏当局が打ち出すことへの期待感から、金融株主導で上昇。
 英FTSE100は朝方に先週末終値(5066.81ポイント)よりも95ポイント近く安い4974.03ポイントまで下げる場面もあったものの、下げ一巡後は上昇に転じて昼過ぎに5148.81ポイントまで急上昇。その後利益確定の売りもあり、終盤少し前に前営業日終値を下回る5035ポイント近くまで下げる場面もあったものの、終盤回復したことから終値ベースでは前営業日比22.56ポイント高い5089.37ポイントで終了(0.45%高)しました。
 7割の銘柄で上昇し、銀行株はバークレイズが6.85%高、RBSが3.24%高、ロイズが3.16%高、HSBCが0.38%高、スタンダードチャータードが0.28%高。
 他、リーガル・アンド・ゼネラルが6.39%高、アヴィバが6.38%高、アドミラル・グループが4.88%高、アソシエイテッド・ブリティッシュフーズが4.41%高、リソリューションが3.92%高、ウィヤー・グループが3.56%高、インターナショナル・コンソリデーテッド・エアラインズ・グループが3.52%高、インターナショナルパワーが3.34%高、ITVが3.12%高。
 一方、フレスニロが6.85%安、カザキミスが3.93%安、ベダンタ・リソーシズが3.86%安、アッシュモア・グループが2.82%安、GKNが2.61%安でした。

 独DAXは、前営業日終値(5196.56ポイント)より70ポイント近く安い5128.56ポイントでスタート&朝方に5118.19ポイントまで下げる場面もあったものの、下げ一巡後は上昇に転じて、13時頃に5415.56ポイントまで急上昇。その後利益確定の売りもあり、5240ポイント近辺まで上げ幅を縮小する場面もあったものの、終盤回復したことから終値ベースでは前営業日比149ポイントの大幅高となる5345.56ポイントで終了(2.87%高)しました。
 8割の銘柄、かつこれまで実力以上に売られていた銘柄で大幅に買い戻される傾向が強く、アリアンツが10.15%高、ミュンヘン再保険が7.06%高、RWEが7.00%高、エーオンが5.43%高、バイエルが4.26%高、ハイデルベルグセメントが4.08%高、フレゼニウス メディカル ケアが3.17%高。
 銀行株も、ドイツ銀行が8.65%高、コメルツ銀行が7.76%高と大きく上昇しました。
 一方、自動車株が軟調でBMWが2.64%安、フォルクスワーゲンが2.17%安。ティッセン・クルップも1.67%安とイマイチでした。

 仏CAC40は、前営業日終値(2810.11ポイント)より65ポイント程安い2754.82ポイントでスタート&直後に2753.27ポイントをつける場面もあったものの、その後は上昇に転じて、13時頃に2916.75ポイントまで急上昇。その後利益確定の売りもあり、2805ポイント近辺まで上げ幅を縮小する場面もあったものの、終盤回復したことから終値ベースでは前営業日比49.23ポイント高い2859.34ポイントで終了(1.75%高)しました。
 4分の3の銘柄で上昇。とりわけ金融株が堅調で、アクサが8.18%高、ソシエテ・ジェネラルが5.44%高、BNPパリバが3.99%高、クレディ・アグリコルが3.66%高。
 他、GDFスエズが4.16%高、ヴェオリア・エンバイロメントが3.10%高、ダノンが3.02%高でした。
 一方、プジョーが2.45%安、バローレックが2.33%安、ブイグが1.97%安。

 欧州ローカル市場も、イタリアが3.32%高、スペインの2市場がIBEX35が2.56%高&MAマドリードが2.51%高、アイルランドが1.52%高で、ポルトガルは0.41%高。
 他、ノルウェーは1.02%安だったものの、ベルギーが2.01%高で、オランダとスイスが1.93%高。
 北欧3市場も、ヘルシンキが1.00%高、コペンハーゲンが0.86%高、ストックホルムが0.62%高となるなど、多くの市場で堅調に推移しました。


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