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新入社員全員を「米へ留学」 クボタの機械部門

2008-01-01 11:37:50 | Weblog
新入社員全員を「米へ留学」 クボタの機械部門 2007年12月31日 産経
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/071230/biz0712302254009-n1.htm
 クボタは、主力の機械事業部門の全新入社員を対象に、米国に短期留学させて英語を習得させる制度を始めた。若手・中堅社員を留学させる企業は多いが、入社1年目の新入社員を海外留学させる制度は珍しいという。
 農業・建設機械などを扱う機械事業部門は国内市場が縮小する中、海外シフトを強めており、同社は「新入社員の段階から異文化に触れ、グローバルな視点を持ってもらう」(機械事業本部)と説明している。
 「新入社員米国研修」として平成19年度からスタート。今年度の全新入社員100人のうち、機械事業本部に配属された約70人が9月から順次、米国に派遣され、英語学校8校に分散して約1カ月学ぶ。他国の留学生とコミュニケーションを図るよう、クボタから同じ学校に2人を同時入学させないよう配慮する。留学中は米国人宅にホームステイさせ、現地の生活や文化に触れさせる。
 来年6月までに終了する見込みだ。留学前と留学後にTOEIC(国際コミュニケーション英語能力テスト)を受験させ、「150点の改善」を目標としている。
 クボタの機械事業の売上高は平成15年度に初めて海外が国内を上回り、今年度は海外比率が68%にまで高まる見込み。これまで入社5年以内の若手社員や中堅社員を対象に留学制度を設けたが、ほぼすべての新入社員が参加するユニークな新制度について、有森高志・機械海外総括部長は「語学は20代前半の方が吸収力が大きく、1カ月程度の留学でも身につきやすい」と説明する。
 短期留学に参加した新入社員の阿部慧さん(24)は、TOEICの点数が留学前より160点アップした。「宿題をこなすだけで2時間も掛かるハードな日々を過ごしましたが、最初は聞き取れなかった先生の英語が、どんどん分かるようになりました」と満足そう。その成果はまもなく試されることになる。


 新人をいきなり外国に送り込む企業と言えば、住友金属鉱山が06年度の学卒新人全員に対して、入社後約半年を経た10月~12月の間、2ヶ月間海外に送り出す研修制度を導入(http://www.shl.jp/newscom/index.asp?y=2007&m=5&d=21)していますが、最近は海外勤務が前提になる大企業を中心に、このような留学制度を設ける企業が少しずつ見られるようになりました。
 ちなみに新人のうちに配属するのは、『職場の負担が少なくて送り出せるから』というのが企業側の表向きの理由のようですが、私はこの制度、実はリテンション(人材流出防止対策 http://www.netricoh.com/contents/oshigoto/jinji/cat7/19.html)対策も兼ねているのではないかと見ています。
 これからは労働力人口は長期的に減少しますし、多額の予算を使ってせっかく確保した優秀な新人さんに『期待していた仕事と違った』という理由だけで、成長する前に逃げられてしまっては元も子もありません。
 だったら、どうせいずれは海外に送りこむのならば、今は多少コストをかけても、早めに言葉の通じない海外に放り込んで、耐性の強い人材を育て上げるというのも、一つの人事戦略ではないでしょうか。
 全ての企業にこのやり方が通用するとは思えませんが、新人の鍛え方の一つの方法としては中々面白い取組だと思います。

7 コメント

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女神の奇跡か (玉鋼ジャパンラブ)
2024-07-27 09:29:55
トランプ元大統領の暗殺が未遂に終わったが打ち出された銃の弾丸の弾道解析から耳たぶだけに損傷を与えるという角度はものすごく狭くもしもあれがやらせであったとしたならば神の見えざる手によってコントロールされていたとしか考えられないといくつかのアメリカ有力メディアは伝えている。
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マルテンサイト千年ものづくりイノベーション (サムライグローバル鉄の道)
2024-08-23 13:04:16
最近はChatGPTや生成AI等で人工知能の普及がアルゴリズム革命の衝撃といってブームとなっていますよね。ニュートンやアインシュタイン物理学のような理論駆動型を打ち壊して、データ駆動型の世界を切り開いているという。当然ながらこのアルゴリズム人間の思考を模擬するのだがら、当然哲学にも影響を与えるし、中国の文化大革命のようなイデオロギーにも影響を及ぼす。さらにはこの人工知能にはブラックボックス問題という数学的に分解してもなぜそうなったのか分からないという問題が存在している。そんな中、単純な問題であれば分解できるとした「材料物理数学再武装」というものが以前より脚光を浴びてきた。これは非線形関数の造形方法とはどういうことかという問題を大局的にとらえ、たとえば経済学で主張されている国富論の神の見えざる手というものが2つの関数の結合を行う行為で、関数接合論と呼ばれ、それの高次的状態がニューラルネットワークをはじめとするAI研究の最前線につながっているとするものだ。この関数接合論は経営学ではKPI競合モデルとも呼ばれ、様々な分野へその思想が波及してきている。この新たな科学哲学の胎動は「哲学」だけあってあらゆるものの根本を揺さぶり始めている。こういうのは従来の科学技術の一神教的観点でなく日本らしさとも呼べるような多神教的発想と考えられる。
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科学と宗教の文明論的ダイナミクス (歴史国際政治学関係)
2024-09-28 00:12:19
一神教はユダヤ教をその祖とし、キリスト教、イスラム教が汎民族性によってその勢力を拡大させたが、その一神教の純粋性をもっとも保持し続けたのは後にできたイスラム教であった。今の科学技術文明の母体となったキリスト教は多神教的要素を取り入れ例えばルネサンスなどにより古代地中海世界の哲学なども触媒となり宗教から科学が独立するまでになった。一方でキリスト教圏内でも科学と宗教をむしろ融合しようとする働きにより、帝国主義がうまれた。宗教から正当化された植民地戦争は科学技術の壮大な実験場となり、この好循環により科学と宗教を融合させようというのである。その影響により非キリスト教圏で起きたのが日本の明治維新という現象である。この日本全土を均質化した市場原理社会する近代資本主義のスタートとされる明治維新は欧米などの一神教国が始めた帝国主義的な植民地拡張競争に危機感を覚えたサムライたちが自らの階級を破壊するといった、かなり独創的な革命でフランス革命、ピューリタン革命、ロシア革命、アメリカ独立戦争にはないユニークさというものが”革命”ではなく”維新”と呼んできたのは間違いない。しかしその中身は「革命」いや「大革命」とでもよべるべきものではないだろうか。
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抜刀隊 (特殊鋼関係)
2024-09-28 00:14:17
それにしても古事記はすごいよな。ドイツの哲学者ニーチェが「神は死んだ」といったそれよりも千年も前に女神イザナミ神についてそうかいてある。この神おかげでたくさんの神々を生まれたので日本神話は多神教になったともいえる。八百万の神々が出雲に集まるのは、イザナミの死を弔うためという話も聞いたことがある。そしてそこから古事記の本格的な多神教の神話の世界が広がってゆくのである。
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熊谷よりリスペクトを込めて (ネジ工場関係)
2024-09-30 17:51:28
材料物理数学再武装」といえばプロテリアル(旧日立金属)製高性能特殊鋼SLD-MAGICの発明者の方で久保田邦親博士(工学)という方のの大学の講義資料の名称ですね。番外編の経済学の国富論における、価格決定メカニズム(市場原理)の話面白かった。学校卒業して以来ようやく微積分のありがたさに気づくことができたのはこのあたりの情報収集によるものだ。ようはトレードオフ関係にある比例と反比例の曲線を関数接合論で繋げて、微分してゼロなところが最高峰なので全体最適だとする話だった。
何年か前にノーベル賞候補(化学賞)にも挙げられていたCCSCモデルという境界潤滑理論(摩擦理論)の提唱者でもありますね。摩擦プラズマにより発生するエキソエレクトロンが促進する摩耗のトライボ化学反応において社会実装上極めて重要な根源的エンジンフリクション理論として自動車業界等の潤滑機素設計において脚光を浴びつつありますね。人類というものは機械の摩擦という単純なことですら実はよく理解していないということを理解させられる理論です。
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材料物理数学再武装  (ベアリング技術エンジニア)
2024-10-05 21:18:53
私なんかは熱処理の焼入れにおけるマルテンサイト変態の際
重要となるTTT曲線の均一核生成モデルでの方程式の解析をMathCADで行い、熱力学と速度論の関数接合論による結果と理論式と比べn=2~3あたりが精度的にもよいとしたところなんかがとても参考になりましたね。
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特殊鋼ものづくり (鉄鋼材料エンジニア)
2024-10-23 02:03:53
日経クロステックの記事に今年のノーベル賞は「「AIの父」ヒントン氏にノーベル賞、深層学習の基礎を築いた業績をまとめ読み」と題して紹介されていましたが、物理学賞、化学賞ともにAIがらみあったんですね。
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