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手話使い高金利勧誘、詐取容疑の社長ら逮捕 

2007-02-15 10:57:28 | Weblog
手話使い高金利勧誘、詐取容疑の社長ら逮捕 2007年2月14日
日経夕刊 http://www.nikkei.co.jp/news/main/20070214AT1G1400M14022007.html
読売夕刊 http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070214i104.htm
 手話を使って聴覚障害者から資金をだまし取ったとして、警視庁と山梨県警の合同捜査本部は14日、東京都港区の福祉機器販売会社「コロニーワイズ」社長の小林洋子容疑者(55)=目黒区=ら3人を詐欺の疑いで逮捕した。同本部は小林容疑者らが2000年夏からの約5年間に東京や静岡、山梨、愛知など1都17県の約270人から約27億円を集めたとみている。
 ほかに逮捕されたのは元コロニーワイズ経理担当者、町田栄子容疑者(56)=神奈川県湯河原町=と長男の町田訓清容疑者(28)=同。
 小林容疑者は「詐欺と言われても仕方がない」と大筋で容疑を認めているという。
 調べによると、小林容疑者らは05年3月、山梨県笛吹市のレストランで、同県在住の聴覚障害者の男性(当時51)に対し、元本と利息を戻す意思も能力もないのに「金を預ければ月5%の利子を払う」など手話で説明。同4月上旬、同容疑者が経営する貸金業者の口座に計2300万円を振り込ませた疑い。


 この手話で聴覚障害者を信用させてお金をかき集める会社の問題は数ヶ月前からマスコミを騒がせていましたが、ようやく社長が逮捕されたようです。
 この詐欺事件の罪深いところは、単に特定の聴覚障害者を騙すだけでなく、(障害者同士のネットワークが根強いことを悪用して)その聴覚障害者から他の障害者を紹介してもらい、その知り合いの障害者にも出資することを促すなど、たとえ犯人が捕まっても、障害者同士でしがらみが残る原因を作ってしまったこと。
 この会社が集めた約27億円のうち、使途不明となっている約21億円は既に借金の返済につぎ込まれていると思われ、被害者への返却は絶望的ですが、それでなくても孤立しがちな聴覚障害者が、この会社のことを他の障害者に紹介して二次被害をだしたことで、今まで以上に障害者のコミュニティの中で孤立を深めることにならないか非常に心配です。


関連ニュース
貸金業登録証を示して、信用させる 聴覚障害者詐欺事件
http://www.asahi.com/national/update/0215/TKY200702140384.html


1 コメント

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Unknown (tazaki)
2007-02-16 19:41:18
「WanWan Town」という犬サイトで、小林容疑者のことを紹介しています。ペットと高齢者、なんだかねえ。

Date: 2003-07-01 (Tue)
「身内に耳の不自由な人がいたことから、聴覚障害者や高齢者に生活支援を提供するつばさクラブを設立しました。そういった方々に普通の暮らしをしてもらうのが目標です。私自身がとても犬好きで、介護や仕事で辛かった時に、どれだけ犬になぐさめられたかわかりません。犬もふくめていろいろな人と付き合って、高齢者が元気をもらえる場所を作りたいですね。」(㈱ウィング会長 小林洋子)「シニアペットマンションは、ハード面も大切ですけれど、最終的にはソフトが大切です。高齢者も、障害者も、犬もみんなが融合した本当のバリアフリーを実現するのが夢。ここでの生活を十分楽しんでもらえればと思います。」(㈱ウィング代表取締役 小林中)
http://www.wing-arden.co.jp

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