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7日のNYダウは一時98ドル安も17ドル安の12409ドルまで戻して終了 原油は大幅上昇

2011-04-08 06:48:31 | Weblog
NY株反落、一時100ドル安に迫る 宮城余震で警戒感 2011年4月8日 日経
 7日の米株式市場でダウ工業株30種平均は反落し、前日比17ドル26セント安の1万2409ドル49セント(速報値)で終えた。米東部時間午前10時半ごろ、日本の東北地方を中心とした強い地震が発生。最大級の余震を受けて津波警報が出たと伝わると米市場でも警戒感が強まり、ダウ平均の下げ幅は100ドルに迫る場面があった。警報解除後は下げ渋ったが、上昇に転じるまでには投資家心理が改善しなかった。
 ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は3日ぶりに反落。終値は3.68ポイント安の2796.14(同)だった。

NY原油、続伸 5月物は110.30ドルで終了、一時2年半ぶり高値 2011年4月8日 日経
 7日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は続伸した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で、期近の5月物は前日比1.47ドル高の1バレル110.30ドルで取引を終えた。需給ひっ迫観測から買いが優勢となった。一時110.44ドルまで上昇し、2008年9月22日以来、ほぼ2年半ぶりの高値を付けた。
 週間の米新規失業保険申請件数が前週比で市場予想以上に減少した。米雇用情勢の改善を背景に、原油需要が増すとの見方から原油が買われた。
 中東・北アフリカ情勢の緊迫も原油の支援材料となった。リビア情勢の緊迫による供給懸念が強いなか、産油国のナイジェリアで連邦議会選などが予定されている。選挙に絡み反体制派が石油施設を攻撃すれば、原油の供給不足が深刻化するとの思惑が浮上している。
 ただ、日本の宮城県での地震発生が伝わり米株式相場が下げ幅を広げると、投資家が運用リスクを避けるとの見方から原油の売りが優勢となる場面もあった。
 ガソリンは続落。ヒーティングオイルは続伸した。

NY金、小幅続伸 6月物は1459.3ドルで終了、過去最高値を更新  2011年4月8日 日経
 7日のニューヨーク金先物相場は小幅に4日続伸した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引の中心である6月物は前日比0.8ドル高の1トロイオンス1459.3ドルで終えた。インフレ観測の強まりなどから買いがやや優勢となった。一時1466.5ドルまで上昇し、3日連続で中心限月としての最高値を更新した。
 需給ひっ迫観測などから原油先物相場が約2年半ぶりの高値圏で推移している。銀先物などの上昇も続いており、商品価格の高騰が今後インフレを招くとの見方から、インフレに強い資産とされる金の買いが続いた。
 欧州中央銀行(ECB)が7日開催の理事会で政策金利を0.25%引き上げると決めた。理事会後のトリシェECB総裁による記者会見を受けて、利上げのペースは緩やかになるとの見方から金が買われたとの声も聞かれた。
 午前中に最高値を更新した後は高値圏でもみ合った。相場上昇が続いた後とあって、利益確定目的の売りが出やすいという。 銀は4日続伸。プラチナは4日ぶりに反落した。

米新規失業保険申請件数は予想以上に減少、4週連続で40万件下回る 2011年4月8日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnJT888397620110407
 米労働省が発表した2日までの週の新規失業保険週間申請件数(季節調整済み)は、前週比1万件減の38万2000件となった。市場予想よりもやや大幅な減少となり、労働市場の回復を示唆した。
 エコノミストは38万5000件への減少を予想していた。
 RBSのエコノミスト、オマー・シャリフ氏は「新規失業保険申請件数の減少傾向はしっかり続いており、全体として、雇用者数の安定した回復と一貫し、基調的な解雇状況の段階的な改善継続を示唆している」と述べた。
 新規失業保険申請件数は4週連続で節目となる40万件を下回った。
 4週間移動平均は38万9500件。6週連続で40万件を下回った。
 3月26日までの週の受給総数は9000件減の372万件と、2008年10月以来の低水準となった。エコノミスト予想は370万件だった。
 3月19日までの週の緊急失業保険申請件数は2万5785件減の356万件。

2月米消費者信用残高は前月比76.2億ドル増、5カ月連続で増加 2011年4月8日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnJT888426020110407
 米連邦準備理事会(FRB)が7日発表した2月の消費者信用残高は前月比76億2000万ドル増加した。市場予想の47億ドル増を上回り、5カ月連続で増加した。
 1月分は前回発表の50億ドル増から44億5000万ドル増に下方修正された。
 クレジットカードなどを含むリボ払いの信用残高は27億1000万ドル減。前月は39億1000万ドル減少していた。
 自動車・教育ローンなどリボ払い以外の信用残高は103億3000万ドル増で7カ月連続の増加となった。前年比27%増となった2月の自動車販売台数が寄与したとみられる。
 前月は83億5000万ドル増だった。

雇用統計など大半の米経済指標、連邦政府機関閉鎖なら発表停止の見通し 2011年4月8日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnJT888422420110407
 米当局者は7日、議会が予算案について合意できず、連邦政府機関が閉鎖に追い込まれた場合、大半の経済指標の発表が止まるとの見方を示した。ただ、連邦準備理事会(FRB)の指標は発表されるとした。
 この当局者によると、商務省や、雇用統計を扱う労働省労働統計局による発表は行われない見通し。
 指標発表の停止が、労働省雇用訓練局が扱う失業保険週間申請件数にも及ぶかどうかは明らかでない。
 議会が歳出削減について合意するか、あるいは新たな暫定予算を可決しない限り、米政府は緊急のサービスを除くほぼすべての業務を8日深夜から閉鎖する。
 一方、FRBは議会が承認する予算の下では運営されていないため、指標発表を継続する見通し。FRBが発表する指標には、鉱工業生産やFRBのバランスシートに関する週間統計などが含まれる。

米FRBの年内利上げ、確実に可能性ある 2011年4月8日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnJT888410420110407
 米リッチモンド地区連銀のラッカー総裁は7日、国内経済は順調に回復しており、インフレリスクの高まりによって連邦準備理事会(FRB)は年内利上げを迫られる可能性があるとの見方を示した。
 総裁は「経済に勢いが見られることやインフレリスクの動向を踏まえると、年内利上げの可能性があることは確実だ」と語った。
 また総裁は、過去半年でインフレリスクが高まったと主張。FRB当局者は、インフレリスクの上昇がこれ以上勢いづかないよう、引き続き警戒する必要があると指摘した。
 異例の緩和策の解除に向けた理想的な方策については、まだ心を決めていないとしたが、保有するモーゲージ担保証券(MBS)の一部を売却する案については「住宅金融市場は、FRBによる大規模なMBS清算にも容易に耐えうる」と述べ、支持する考えを示した。
 MBS売却案は、フィラデルフィア地区連銀のプロッサー総裁が最近提案した。

米FRBが利上げ開始すれば、新興国への資金流入増は劇的に鈍化する可能性 2011年4月8日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnJT888418620110407
 国際通貨基金(IMF)は7日、米連邦準備理事会(FRB)が利上げに乗り出せば、新興国に対する投機資金の流入急増は劇的に鈍化する可能性がある、との見解を示した。
 IMFの研究者は、資本フローに関する過去30年のデータを分析、信用状況の引き締めに伴うフローの変化について調査した。その上でFRBの金融政策に絞り、他国への資金フローにどのような影響を及ぼすかについて調べた。
 IMFは今回の調査結果について「緩和的な資金調達環境の世界的な巻き戻しにより、米国に直接的な金融エクスポージャーを抱える新興国では、そうでない国に比べて、資金のネットフローが押し下げられる可能性を示している」と指摘した。
 予想外の利上げによる影響が最も大きいとされ、米国に対し平均的な直接的金融エクスポージャーを持つ新興国では、予想外の利上げにより、国内総生産(GDP)比0.5%ポイントに相当する資金フローの急減が見込まれる、としている。2年間では、GDP比2%ポイント相当の落ち込みになるという。
 その上でIMFは、「移り気な」資金フローに対処するには、新興国は「国内経済および金融の強さを維持する」政策を採用することが必要、とした。




 7日の米国株式市場は、日本時間7日の午後11時32分に宮城県沖で発生した大きな地震(仙台市で震度6強)による原発事故への懸念からダウが一時100ドル近く売られるなど、序盤に軒並み急落したものの、その後は3月の小売売上高が予想を上回る結果となるなど、米国経済に楽観的な見方が強いことから徐々に回復して、主要3市場とも小幅安の水準まで戻して終了。
 NYダウも、諸経済指標の堅調さを好感して、午前10時頃に前日終値(12426ドル75セント)より15ドル弱高い12440ドル56セントをつけるも、東北の大きな地震の報道が伝わった途端急落し、11時少し前に12340ドル近くまで下げ、11時半過ぎに一時12328ドル36セントと100ドル近く下げましたが、12時半過ぎに12410ドル近くまで戻し、14時半頃に12360ドル近くまで調整するも、終盤にかけて回復に転じて、終値ベースでは前日比17ドル26セント安い12409ドル49セントまで戻して終了(0.14%安)しました。
 ナスダックは、前日比3.68ポイント安い2796.14ポイントで終了(0.13%安)。
 S&P500種も、前日比2.03ポイント安い1333.51ポイントで終了(0.15%安)しています。

 ダウは6割の銘柄で下落となったものの、キャタピラーの1.04%安以外の29銘柄は±1%以内の小動き。金融株はバンカメの0.80%安、JPモルガンチェースの0.50%安がやや目につくでしょうか…。
 まあ、福島原発問題の動向が不透明なところに、東北で大きな余震がしかも深夜にあったとあれば、(情報が錯綜し)市場が一時動揺してしまったのも致し方ないかと思います。

 NY原油は、前日比1.47ドル高い1バレル110.30ドルで終了。
 NY金は、前日比0.8ドル高い1トロイオンス1459.3ドルで終了するも、一時1466.5ドルまで上昇しています。

7日の欧州3市場は東北地方の余震懸念で利食い売り下落 利上げは織り込み済

2011-04-08 06:23:34 | Weblog
7日の欧州株式市場 2011年04月8日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnJT888414220110407
<ロンドン株式市場>
 反落。日本時間7日深夜に宮城県沖で発生した地震で投資家の信頼感が再び低下し、リスク資産離れが広がった。
 リスクへの感応度が高い鉱山株、石油関連株の下げがきつかった。
 一方、3月11日の東日本大震災発生以降、日本でサービスを提供している発電機レンタルのアグレコは1.4%上昇した。
 ベダンタ・リソーシズは2.6%安、ケアン・エナジーは2.3%安。インドのケアン・エナジーが計画している、国内資産のベダンタへの売却について、インド政府が前日、売却承認をめぐる決定を見送ったことを受けて、両社は7日、売却期限を延期したことを明らかにした。
 銀行株が下値を支えた。ポルトガル政府が、ギリシャとアイルランドに続き、欧州連合(EU)に金融支援を要請したことが背景となった。
 この日は、イングランド銀行(英中央銀行)が政策金利を過去最低水準の0.5%に据え置く一方、欧州中央銀行(ECB)が政策金利を25ベーシスポイント(bp)引き上げ1.25%とすることを決定した。
 ただ、両中銀の決定は予想通りだったことから、市場への影響は限定的だった。

<欧州株式市場>
 反落。日本時間7日深夜に宮城県沖で地震が発生し、後に解除されたものの一時津波警報が発令されたことを受け、欧州市場では終盤にかけて利食い売りが膨らんだ。
 FTSEユーロファースト300種指数は3.06ポイント(0.27%)安の1144.18。50日移動平均を割り込み、主要支持線をやや下回って引けたことは、市場心理が弱気になっていることを示唆している。
 DJユーロSTOXX50種指数は7.79ポイント(0.26%)安の2963.69。
 グローバル・エクイティーズ(パリ)の機関セールス部門責任者、リオネル・ジャルダン氏は「(日本発の地震に関する)ニュースで上昇勢いが腰折れした。被害状況の詳細が明らかにならないなか、ニュースは投資家が利益確定の売りを出すきっかけになった」と語った。
 日本の消費者へのエクスポージャーが大きい、高級ブランドメーカーの株価が下落。3月11日に発生した東日本大震災による痛手が消えないなか、LVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)は1.8%、リシュモンは1.9%、それぞれ下落した。
 こうしたなか、ポルトガル株式市場の主要株価指数は1.2%上昇した。同国政府が欧州連合(EU)に支援を要請したことや、スペインがこの日実施した3年債入札にまずまずの需要がみられ、ポルトガルの債務危機波及への懸念が和らいだことが背景となった。
 スペインのIBEX株価指数は前日比ほぼ横ばいで終了した。 欧州中央銀行(ECB)理事会はこの日の理事会で、予想通り政策金利を25ベーシスポイント(bp)引き上げ1.25%とした。ただ、ECBのトリシェ総裁は会見で、今回の利上げが一連の利上げの最初になるか決定しなかったと述べた。
 株式投資家の間では、この日のECBの決定は、積極的な引き締めサイクルの始まりとはみられていない。

2月の独鉱工業生産指数は前月比+1.6%、予想上回る 2011年04月7日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnTK888335220110407
 ドイツ経済技術省が7日発表した2月の鉱工業生産指数(季節調整済み)は前月比1.6%上昇した。
 ロイターがまとめた予想コンセンサスの前月比0.5%上昇を上回った。 

ドイツ政府、ポルトガルの支援要請を支持する立場を示唆 2011年04月8日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnJT888409020110407
 ドイツ政府は7日、ポルトガルによる欧州連合(EU)に対する金融支援要請を支持する立場を示した。
 ドイツのショイブレ財務相は支援要請について「分別のある必要なステップ」と指摘。その上ですでにギリシャ・アイルランド支援による負担を最も背負っているドイツ納税者の懸念を考慮し、現在の救済メカニズムにおいて、「調整プログラム」と引き換えに支援は実施されると述べ、厳しい改革を実施することが支援の条件との認識を示した。
 またメルケル首相率いるキリスト教民主同盟(CDU)と連立を組む自由民主党(FDP)は、支持率回復を狙い、時に周辺国救済に対して厳しい姿勢を示しているが、今回は主要メンバーから好意的な反応が示されている。
 議会財政委員会委員長を務めるウィッシングFDP議員は「ポルトガルが支援要請を表明し、市場を沈静化するシグナルを送っていることにわれわれは安堵(あんど)している」と述べ、歓迎する意向を示した。

ECBが25bp利上げ、物価上昇警戒し追加引き締めの用意も 2011年04月8日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/JPbusinessmarket/idJPJAPAN-20495220110407
 欧州中央銀行(ECB)は7日、主要政策金利であるリファイナンス金利を25ベーシスポイント(bp)引き上げて1.25%とし、2008年の金融危機後初めての利上げに踏み切った。物価上昇の抑制に向け、必要があれば追加引き締めを行う構えも示唆した。
 トリシェ総裁は理事会後の記者会見で、ECBの金融政策は「依然として緩和的だ」と述べるとともに、物価上昇リスクを「非常に注意深く監視(monitor very closely)していく」と表明。これらの文言は通常、早期の追加利上げを示唆すると受け止められる。
 しかし総裁は、ECBが今回の利上げを一連の措置の始まりとはとらえていないと強調し、積極的な引き締めに乗り出す考えでないことを市場に示した。
 ベレンベルク銀行のエコノミスト、ホルガー・シュミーデイング氏は「きょうのECBの声明は、第3・四半期に25bpの追加利上げがあるとの見方と一致している。9月よりも7月のほうがやや可能性が高い」と述べた。
 トリシェ総裁がきょうの利上げについて、「(ECBは)これが一連の利上げの始まりとは決定していない」と述べたことを受け、ユーロ/ドルは一時下落したが、その後、市場が会見内容を消化するに伴い1.43ドルを超える水準に上昇した。
 一連の利上げの始まりと決定したわけでないと総裁が強調したことは、金利引き上げのペースが速過ぎれば、多額の債務を抱えるユーロ圏諸国に打撃を及ぼすとの懸念を反映している可能性がある。
 総裁は、ECBがポルトガル当局に対し、国際金融支援を要請するよう促したと述べた。
 総裁は金利について、依然として低水準だとし、インフレ抑制のために必要な措置を講じると強調。「金融政策スタンスは依然として緩和的だ。そのため引き続き、経済活動や雇用創出に多大な支援を提供する」とし、「物価安定への上振れリスクに関するすべての動向を、引き続き非常に注意深く監視していく」考えを示した。
 従来、「注意深く監視(monitoring closely)」という文言は2カ月先の利上げを、「非常に注意深く(very closely)」という文言は翌月の利上げを、それぞれ示唆するとみられていた。ただ、「非常に(very)」という文言の使用は近年、以前ほどの重要性を持たなくなりつつある。
 エコノミストは、追加利上げについては決定されていないとの発言を重視せず、年内に追加利上げに踏み切る用意があることを示唆したと受け止めている。
 ABNアムロのエコノミスト、ニック・コーニス氏は「追加利上げの余地を残す表現だ」とし、「われわれの基本シナリオは7月の追加利上げだが、(トリシェ総裁の)会見はそれより早い時期に利上げがある可能性も示唆している。年末の金利は1.75%になると予想する」と話した。

<利上げは示唆済み>
 リファイナンス金利の引き上げは、世界的な金融危機を受けたECBの政策措置からの緩やかな出口を意味する。ECBはリファイナンス金利を09年5月以来、過去最低の1.0%に据え置いていた。
 ECB当局者は今回、早い時期から利上げのシグナルを市場に送り、ロイターが前週実施したエコノミスト調査では、80人中76人がECBによるリファイナンス金利の25bp引き上げを予想していた。
 ECBは下限金利の中銀預金金利と上限の限界貸出金利も25bpずつ引き上げ、それぞれ0.50%および2.00%とした。
 ECBは原油高によるインフレ期待の高まりを警戒しており、市場は年内に25bpの追加利上げが2度行われる可能性を織り込んでいる。


デンマーク中銀が貸出金利を25bp引き上げ1.3%に、ECBの利上げ受け 2011年04月8日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnJT888395020110407
 デンマーク国立銀行(中央銀行)は7日、主要政策金利である貸出金利を25ベーシスポイント(bp)引き上げ、1.30%とした。利上げは予想通り。
 中銀は声明で「利上げは欧州中央銀行(ECB)が主要政策金利であるリファイナンス金利を25bp引き上げ、1.25%としたことを受けた措置」と説明した。
 デンマーク中銀は、譲渡性預金(CD)金利と当座預金金利も25bpずつ引き上げ、それぞれ0.95%、0.85%とした。
 貸出金利は2010年1月以来、1.05%に据え置かれていた。利上げは08年10月以来。




 7日の欧州3市場は、6日深夜に宮城県で震度6強の地震があり沿岸に津波警報が出たと伝わったことから、地震による被害が拡大することへの警戒感から投資家が運用リスクを避けて株を売る動きが強まったことでNYダウが一時100ドル弱下落した流れを受けて、こちらも終盤下落。

 英FTSE100は、午前11時頃までは前日終値(6041.13ポイント)をやや上回る水準で推移して、正午前に6020ポイント割れする場面もあったものの、15時少し前に6053.12ポイントまで上昇しましたが、15時半過ぎに6010ポイント近くまで急落し、一旦6030ポイント台を回復するも寄り付きにかけて下落したことから、結局安値引けとなる前日比33.76ポイント安い6007.37ポイントで終了(0.56%安)しました。
 GKNが4.45%安、ITVが3.50%安、リバティ・インターナショナルが2.90%安、3iグループが2.72%安、ベダンタ・リソーシズが2.64%安、ブリティッシュランドが2.51%安、キャイリン・エナジーが2.30%安、シュローダーが2.29%安、WPPが2.29%安、アングロ・アメリカンが2.28%安、マン・グループが2.26%安、ハンマーソンが2.21%安、キングフィッシャーが2.08%安、ネクストが2.10%安。
 一方、ハーグリーブス・ランズダウンが4.15%高、BAEシステムズが3.68%高。
 銀行株は、HSBCの1.03%高がやや目立ったものの、ロイヤルバンク・オブ・スコットランドは0.33%高、スタンダードチャータードは0.24%高、バークレイズは0.15%高、ロイズバンキンググループは0.16%安と小動き。

 独DAXは、前日終値(7215.11ポイント)よりやや安い7212.46ポイントでスタートし、正午頃までは7210ポイント台でほぼ膠着。その後12時半過ぎに一旦7190ポイント近辺まで下げるも、14時前に一時7241.09ポイントまで上昇し、15時前に7205ポイント近辺まで調整するも、16時前に7230ポイント台を回復するなど堅調に推移していましたが、16時過ぎから急落し まず7190ポイント近辺まで下げ、一旦7210ポイント近くまで戻すも終了直前に一時7175.35ポイントまで下落。終値ベースでも前日比36.33ポイント安い7178.78ポイントと底値圏で終了(0.50%安)しました。
 30銘柄中23銘柄で下落して、BMWが2.76%安、フォルクスワーゲンが2.18%安、 インフィニオン・テクノロジーズが2.13%安、メトロが1.91%安、シーメンスが1.59%安。
 一方、ドイツ証券取引所が1.59%高。
 銀行株は、ドイツ銀行は1.34%高でしたが、コメルツ銀行は4.94%の大幅安でした。

 仏CAC40は、前日終値(4048.16ポイント)とほぼ同水準の4048.70ポイントでスタートした直後に4060ポイント台まで上げた後、正午頃までは膠着状態で、12時半頃に一旦4045ポイント近くまで下げるも、14時頃に4070ポイント近くまで上昇(高値は4070.89ポイント)し、15時過ぎに4050ポイントまで戻すも16時頃に再び高値近辺まで上げるなど堅調に推移していましたが、16時半過ぎに4035ポイント近辺まで急落し、一旦4050ポイント台を回復するも寄り付きにかけて下げ、一時4025.02ポイントまで下落。終値ベースでも前日比19.86ポイント安い4028.30ポイントで終了(0.49%安)しました。
 40銘柄中33銘柄で下落となり、シュネデールエレクトリックが3.01%安、バローレックが2.37%安、ルイ・ヴィトンが1.80%安、アルセロール・ミタルが1.78%安、ミシュランが1.69%安、アコーが1.59%安、ユニボール・ロダムコが1.52%安。
 ただ、金融株は総じて高く、クレディ・アグリコルが1.81%高、BNPパリバが1.78%高、ソシエテ・ジェネラルが0.93%高、アクサが0.88%高、ナティクシスが0.39%高でした。


 欧州ローカル市場は、ポルトガルが材料出尽くし感もあったのか1.01%高となったのに対して、スペインの2市場はMAマドリードが0.12%高&IBEX35が0.04%高で、アイルランドは0.56%安。
 他、スイスは0.35%高、ベルギーも0.02%高の小動きだったものの、ノルウェーが1.01%安、オランダが0.61%安。
 北欧3市場は、ヘルシンキが0.90%安、ストックホルムが0.89%安、コペンハーゲンが0.74%安となるなど、ここ数日堅調だった反動もあったのか、下落する市場が目立っています。

7日のアジア株は中国が続伸、パキスタンは下落

2011-04-08 05:55:55 | Weblog
中国・香港株式市場・大引け=上海は約5カ月ぶり高値、香港は利食い売りで横ばい 2011年04月7日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnJS888319020110407
 7日の中国株式市場は小幅続伸し、ほぼ5カ月ぶりの高値で終了した。第1・四半期決算への期待からセメント株など一部の銘柄が買われ、相場を支援した。
 上海総合指数は6.549ポイント(0.22%)高の3007.909。昨年11月15日以来の高値で引けた。同指数は前日には1.1%上昇していた。
 投資家は、中国の利上げについて、銀行が収入の大部分で依存している貸出金利と預金金利のスプレッドをやや拡大させるとみている。
 上海と深セン株式市場に上場しているセメント企業20社のうち19社が上昇した。また、3社は10%のストップ高となった。
 香港株式市場は横ばいで取引を終えた。買われ過ぎていた優良株に利益確定の売りが出た一方、一部の出遅れ銘柄に機関投資家の買いが入って売り買いがほぼ拮抗した。買い意欲は根強く、先行きの相場上昇を示唆している。
 前日まで6営業日続伸のハンセン指数終値は、3.25ポイント(0.01%)安の2万4281.80。出来高も拡大しており、3月の荒れた展開に様子見を決め込んでいた投資家が安値拾いを再開したことが示された。
 ハンセン中国企業株指数(H株指数)終値は9.84ポイント(0.07%)安の1万3647.79。
 ハンセン指数の下げをけん引した銘柄は、石油大手の中国石油天然ガス(ペトロチャイナ)が0.7%安、長江実業が2.2%安、中国工商銀行(ICBC)が0.8%安だった。
 石油株のうち、中国海洋石油(CNOOC)と中国石油化工(シノペック)がともに1.5%高。中国が6日夜にガソリン、ディーゼル油価格を過去最高水準に引き上げると発表したことが支援した。アナリストらは、同じ石油関連でも油田開発などの川上事業を行うCNOOC株は今後も上昇、川下事業のペトロチャイナ株は下落するとみている。
 米著名投資家ウォーレン・バフェット氏が出資する自動車大手、比亜迪(BYD)は5.2%高。同社の3月の販売台数が前月比で増加したとの発表が好感された一方、アナリストらの慎重姿勢は根強い。

台湾株式市場・大引け=2カ月ぶり高値、運輸・観光株が主導 2011年04月7日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnTK888291620110407
 7日の台湾株式市場は、台湾と中国のビジネス協力がさらに深まるとの期待感から中華航空などの運輸株や観光株主導で続伸、加権指数は前日終値比49.74ポイント(0.56%)高の8901.72と、約2カ月ぶりの高値で引けた。
 ただ、ファウンドリー(半導体受託製造)大手、半導体台湾積体電路製造(TSMC)の会長が、東日本大震災と福島第1原発危機によるサプライチェーンの混乱を背景に、世界の半導体業界の成長予想を下方修正したことを受け、半導体関連株は軟調となった。
 TSMCは0.14%安。半導体株指数は0.24%高。
 プルデンシャル・ファイナンシャルの最高投資責任者(CIO)は「(TSMC会長の発言は)日本の震災が台湾のサプライチェーンに及ぼす影響への懸念をあらためて台頭させた。ただ、米市場や、韓国などその他の市場の堅調な動きから、投資家は引き続き、長期的に市場全般について強気な見方を維持している」と指摘した。
 中華航空は値幅制限いっぱいまで上伸。運輸株指数は3.85%高、観光株指数は2.98%高となった。

シドニー株式市場・大引け=8営業日ぶり反落、BHPなど大型株に売り 2011年04月7日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnTK888315820110407
 7日のシドニー株式市場の株価は、資源大手BHPビリトンなどの大型株に売りが出て8営業日ぶりに反落、S&P/ASX200指数は前日終値比4.8ポイント安の4908.1で引けた。
 指数は3月17日以降で、400ポイント以上上昇し、上昇率は約10%に達していた。
 この日発表された豪雇用統計では、就業者数が3万7800人増と予想外の増加幅となる一方、失業率は5%を割り込んだ。外為市場では雇用統計が好感され、豪ドルが29年
ぶりの高値まで上昇したが、投資家らは株式市場ではインフレに関する懸念が再燃したと指摘した。
 通貨高に加え、金利上昇の可能性が高まれば、コストが上昇し輸出業者の利益が低下する一方、輸入業者間の競争も高まる恐れがある。
 JPモルガンの主任エコノミスト、スティーブン・ウォルターズ氏は、「賃金伸び率が加速し始めることが大きなリスクだ」と指摘した。
 BHPは0.6%安の47.68豪ドルで終了。同株は3月中旬以降で、最大14%上昇していた。
 米メディア大手ニューズ・コーポレーション傘下のテン・ネットワーク・ホールディングスは1.5%安の1.315ドル。同社は、上半期の利益が15.6%減少したと発表していた。
 航空株は、北海ブレント原油が1バレル=123ドルを突破し、2年半ぶりの高値まで上昇したことを嫌気して下落。カンタス航空は1.8%安の2.20ドル、ヴァ
ージン・ブルーは3.2%安の0.30ドルとなった。

ソウル株式市場・大引け=小幅続落、海外勢は売り越しに転じる 2011年04月7日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnJS888295620110407
 7日のソウル株式市場は小幅続落して引けた。17営業日連続で買い越していた海外投資家が売り越しに転じたほか、第1・四半期業績見通しがコンセンサス予想を下回ったサムスン電子が下落した。
 総合株価指数(KOSPI)終値は4.57ポイント(0.21%)安の2122.14。ただし、依然過去最高値の2136.29に近い高水準となっている。
 信栄証券の市場アナリスト、Lee Kyung-soo氏は「海外勢のアジア新興市場株への投資意欲が後退し、利益確定の動きも出たようだ。これまで海外勢の買いを集めていた輸出関連の優良株を中心に売りが膨らんでいる」という。
 メモリーチップと薄型パネル生産で世界最大手のサムスン電子が1.5%安。同社が第1・四半期の営業利益について、薄型パネル価格の下落とテレビの需要不振により前年比34%減と約2年ぶりの水準に縮小する見通しを示したことが嫌気された。
 ほかの輸出関連銘柄では、携帯電話端末で世界3位のLG電子が1.9%安、自動車大手の現代自動車は2.4%安だった。
 通信株は2日続落。政府がインフレ抑制策の一環として通信料削減のための措置を検討しているとの地元メディアの報道が重しとなった。携帯電話キャリア国内最大手のSKテレコムが1.2%安、KTコープは1.3%安だった。
 造船株は前日の下げを戻した。現代重工業は1.5%高、韓進重工業は4.3%高だった。




 7日のアジア株式市場は、中国各市場が0.09%高~0.71%高(上海総合&上海A株は0.22%高)と続伸した他、台湾が0.56%高で、インドネシアは0.07%高、シンガポールは0.04%高、
 一方、パキスタンが0.71%安、韓国は0.21%安、オーストラリアASXは0.12%安、インドは0.11%安、香港ハンセンは0.01%安でした。
 フィリピンは休場でした。

7日の日経平均は6円の小幅高→9590円 下落銘柄が6割弱も電力株が全面高

2011-04-08 05:50:31 | Weblog
東証大引け、3日ぶり小反発 海外株高が追い風も伸び悩み 2011年04月07日 日経夕刊
http://markets.nikkei.co.jp/kokunai/summary.aspx?id=ASS0ISS16 07042011
 7日の東京株式市場で日経平均株価は3日ぶりに小反発した。前日比6円56銭(0.07%)高の9590円93銭で引けた。前日の米国株式市場でダウ工業株30種平均が2年10カ月ぶりの高値を付け、朝方の東京株式市場ではトヨタやソニーといった主力株に買いが先行。日経平均株価の上げ幅は一時、100円を上回る場面もあったが、新規の買い材料に乏しく東電の福島第1原子力発電所の事故問題でも進展が見られなかったことから積極的な買いが続かなかった。日経平均は午後に一時、下げに転じた。「業績予想など先行きを見通せる情報が少なく投資判断が難しい」(十字屋証券の岡本征良資金運用グループチームリーダー)といい、相場に方向感が出にくかった。
 世界の金融政策に対する関心が高く、市場では欧州中央銀行(ECB)の理事会の内容を見極めたいとするムードが高まった。日銀は金融政策決定会合で東日本大震災の被災地にある金融機関へ新しい貸出制度の導入を検討すると発表したが、「想定の範囲内」として相場の反応は限定的だった。
 東証1部の売買高は概算で22億2820万株と前の日から2割弱減少。3月10日(19億4731万株)以来、約1カ月ぶりの低水準となった。売買代金は同1兆3875億円で前日から13%減少した。
 東証株価指数(TOPIX)は5日ぶり反発。業種別TOPIXでは「電気・ガス業」が上昇率トップ。「その他金融業」や「情報・通信業」の上げも目立った。
 東証1部の値上がり銘柄数は557で値下がり銘柄数(973)を下回った。横ばいは140。
 三井住友FGなど大手銀株が買われた。キヤノンやファナック、武田、JTが高い。下落基調が強かった電力株は中部電が12営業日ぶりに反発するなど軒並み上昇した。東電も小幅上昇した。半面、コマツや菱地所、東芝、三井物、京セラといった主要株の一角が下げた。TDK、ファストリも安い。
 東証2部株価指数は5日続落。FDKやタングス、トーセイが売られた。一方で東亜石や大和、日鋳造が買われた。

新興市場7日、ジャスダック平均続落 売買代金は今年最低を更新 2011年04月07日 日経夕刊
http://markets.nikkei.co.jp/kokunai/summary.aspx?id=ASS0ISST2 07042011
 7日の新興企業向け株式市場で、日経ジャスダック平均株価は3日続落し、大引けは前日比1円36銭(0.11%)安の1209円80銭だった。前日の米株高や円相場の弱含みを受けて投資家心理が改善。朝方はやや買いが優勢だったが次第に伸び悩み、後場は下落に転じた。目新しい売買の材料に欠けるなか、景気や企業業績の先行き不透明感から投資家が買いを見送る姿勢を強めているという。
 ジャスダック市場の売買代金は概算で138億円、売買高は2610万株だった。売買代金は今年最低を更新し、昨年11月17日(136億円)以来、4カ月半ぶりの低水準だった。フェローテクや日本通信が下落。香港企業との業務提携を手掛かりに前日に制限値幅の上限(ストップ高水準)まで買われた反動でシナジーが下げた。半面、楽天、JCOM、マクドナルドなどの時価総額上位の銘柄に上昇が目立った。主力株で構成するJストック指数、JASDAQ―TOP20はともに5営業日ぶりに反発した。
 東証マザーズ指数は5日続落。後場下げに転じ、大引けは前日比2.32ポイント(0.54%)安の431.30だった。サイバー、スタートトゥなど主力のネット株が下落。2011年9月期の業績予想を下方修正したイーガーディが大幅安となった。エヌピーシー、日本風力開発、スカイマークは上昇した。





 7日の日経平均ですが、昨晩6日の欧米株式市場が堅調に推移した流れを受けて、東京市場でもトヨタやソニーといった主力株に買いが集まったことから、前日終値(9584円37銭)よりも65円強高い9652円65銭でスタートし9時半頃には一時9687円18銭まで上昇しましたが、その後は新規の買い材料に乏しいことに加え「福島第1原子力発電所の状況や景気の先行き懸念などから10時前に9620円の水準を割り込み、その後は膠着状態となり、午前は前日比55円06銭高い9639円43銭で終了。
 午後に入ってからも、途中まではじりじりと値を下げる展開となり、14時少し前に一時9578円47銭とわずかながらも前日終値を割り込む水準まで下落。その後は前日終値(9584円37銭)~9610円の狭いレンジで推移して、終値ベースでは前日比6円56銭の小幅高となる9590円93銭で終了(0.07%高)しました。
 指数としては小幅上昇だったものの、東証1部の58%強にあたる973銘柄で下落し、一方上昇したのは557銘柄、変わらずが140銘柄。
 
 続落していた常盤産業が26.51%の反発高、レナウンが18.71%高、ソフトブレーンが17.75%高、東洋精糖が10.00%高。
 一方、NISグループが1円安い7円で12.50%安、建設のピーエス三菱が12.00%安、不動産のサンシティが11.46%安。
 銀行株は83銘柄中39銘柄で下落し、東北銀が6.72%安、北日本銀が6.54%安、みちのく銀が4.76%安、東和銀が4.17%安。一方30銘柄で上昇し、とりわけ都銀株で上昇するものが多く、三井住友トラストこそ0.35%安だったものの、三菱UFJが2.42%高、あおぞら銀が1.61%高、みずほFGが1.55%高で、三井住友FGは0.24%高。新生銀・りそなHD・みずほ信は変わらずでした。
 証券も上昇する銘柄が多く、東海東京が2.03%高、マネックスが1.83%高で、大和は1.40%高、野村は0.74%高。
 他、電力株が全面高となり、中部電力の5.84%高を筆頭に、九州電力が5.60%高、関西電力が5.25%高、四国電力が3.25%高、中国電力が3.05%高、北陸電力が2.77%高、東北電力が2.47%高、沖縄電力が2.23%高、Jパワーが1.88%高。
 東京電力は、開始直後に前日終値(337円)よりも10円安い327円まで売り込まれるも、すぐに340円台に戻して午前は341円で終了。午後は13時過ぎまでは350円近辺で推移していたものの、その後は下落に転じて14時過ぎに335円まで下落。ただ終盤にかけて回復したことから、終値ースでは前日比3円高い340円で終了(0.89%高)。まあ、東電の場合、電力株全体の相場上昇に助けられたといったところでしょうか…。
 全体的に大型株では上昇する銘柄が多く、中小型株は下落する銘柄が多い傾向があったように思います。

宮城県で震度6強 東北4県、けが人多数

2011-04-08 04:01:06 | Weblog
宮城県で震度6強 東北4県、けが人多数 2011年4月8日
朝日 http://www.asahi.com/national/update/0407/TKY201104070591.html
読売 http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110407-OYT1T01015.htm
産経 http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110408/dst11040801370013-n1.htm
 宮城県沖を震源とする地震があり、同県栗原市と仙台市宮城野区で震度6強を観測した。震源は宮城県・牡鹿(おしか)半島の東約40キロ、深さは約40キロ。地震の規模を示すマグニチュード(M)は7.4。3月11日にあった東日本大震災の余震で、震度6強は最大。岩手、宮城両県を中心に東北4県でけが人が多数出ている。
 気象庁によると、このほか北海道から中国地方までの広い範囲で震度6弱~1の揺れを記録した。気象庁は7日午後11時34分、宮城県に津波警報を発令し、青森県太平洋沿岸と岩手、福島、茨城の各県に津波注意報を出したが、8日午前0時55分にいずれも解除した。津波は確認されていないという。
 これまでに余震は、震度6弱(本震直後)が1回、震度5強が6回、震度5弱が9回発生していた。一方、M7.4は、余震の規模では3番目。今回の震源は、東日本大震災の震源より西に約90キロで、東北地方沿岸に近いという。
 警察庁によると、8日午前1時現在、青森、岩手、山形、秋田の4県で全域が停電。宮城県でも一部が停電している。宮城県内では、エレベーター内に人が閉じ込められているとの110番通報が多数寄せられているという。
 仙台市対策本部によると、市立病院などにけが人が多数搬送されている。市内ではガス漏れが13件発生しているほか、火災が5件起きているという。
 岩手県内では、奥州市江刺区と同市前沢区で、男性が倒れてきた家具の下敷きになってけがをしたとの通報がそれぞれ1件ずつあった。花巻市でも70代男性が肩を負傷し、17歳女性が骨折との通報があった。いずれも自宅から外へ避難する際にけがをしたとみられる。奥州市のごみ処理施設や一関市で計3件の火災が発生。いずれも地震が原因とみられるという。
 気象庁管理課の長谷川洋平・地震情報企画官は「今後も、本震の余震域でM7クラスの余震が発生する可能性がある」と注意を促した。
 各地の震度は次の通り。
【震度6強】宮城県栗原市、仙台市宮城野区
【震度6弱】仙台市青葉区、同若林区、宮城県登米市、大崎市、名取市、岩沼市、東松島市、塩釜市、松島町、蔵王町、利府町、川崎町、涌谷町、大衡村、岩手県大船渡市、釜石市、一関市、奥州市、矢巾町
【震度5強】宮城県気仙沼市、加美町、南三陸町、色麻町、大河原町、柴田町、亘理町、山元町、七ケ浜町、大和町、富谷町、盛岡市、岩手県八幡平市、花巻市、北上市、遠野市、青森県八戸市、秋田市、秋田県大仙市、横手市、福島県二本松市、田村市、伊達市、相馬市、南相馬市、国見町、桑折町、新地町、飯舘村
【震度5弱】仙台市太白区、宮城県白石市、角田市、村田町、丸森町、岩手県宮古市、久慈市、紫波町、青森県五戸町、南部町、階上町、おいらせ町、秋田県湯沢市、仙北市、五城目町、福島市、福島県郡山市、須賀川市、本宮市、川俣町、楢葉町、双葉町、玉川村、天栄村、山形県新庄市、村山市、東根市、尾花沢市、最上町、舟形町、中山町、河北町、大石田町、大蔵村

地震:被災者に追い打ち 仙台で震度6強 2011年04月08日 毎日
http://mainichi.jp/select/weathernews/20110311/news/20110408k0000m040157000c.html
◇宮城
 7階建てマンションの6階に住む仙台市宮城野区の主婦、飯島光井さん(65)は「ちょうど寝たところだった。真っ暗の中、置物が落ちてきて足の踏み場もない」と突然の揺れに驚いた様子。「また余震だと思ったのだが。大きい揺れだったので動揺している」と声を震わせた。
 仙台市青葉区の市中心部にある毎日新聞仙台支局では、机や棚の上のものが落ち、小刻みで激しい揺れが1分以上続いた。ビル2階の支局から屋外に退避すると、一帯のマンションやオフィスビルの電気は非常灯を残して一斉に消えた。近くの交差点では信号が消え、通行する車がスピードを落としてそろりと走っていた。遠くでは救急車のサイレンが響いた。周りのビルの窓ガラスがきしむ音が響き、路上にしゃがみ込んで動けなくなる女性や、ビルから離れ道路の中央分離帯に避難する人の姿も見られた。
 仙台市と同じく震度6強を記録した栗原市若柳の会社員、鹿野勝義さん(40)は「3月11日と同じくらいの激しい揺れで驚いたが、前回よりは短かった。タンスが倒れ、食器棚のガラス戸も割れているようだが、停電になって家の中は真っ暗。家族7人がろうそくをともして、一緒に毛布にくるまっている。前回の地震があって、非常食の用意もしてあるが、3歳と2歳の子供もいて不安だ」と話した。
 気仙沼市の大島にある避難所「市立大島小学校」に避難している白幡洋一さん(71)は「体育館が大きく揺れて、跳び起きた。昨日復旧したばかりの信号も消えている。周りでは消防車のサイレンの音も聞こえる」と驚いていた。
 大震災で福島県南相馬市から宮城県名取市に避難し、代表を務めるNPO法人の事務所にいた言語聴覚士の谷地(やち)ミヨ子さん(52)は「細かい揺れから突然、大きな横揺れに変わって本が降ってきた。とても怖くて主人にしがみついた。福島第1原発では知り合いもたくさん働いているので、新たな被害が出ないか心配だ」と話した。
 亘理町の逢隈小学校に避難している元自転車店経営、田中富夫さん(74)によると、地震発生と同時に避難所は停電した。田中さんがいる教室では約25人が寝ていたが、全員跳び起きて、立とうとしてよろける人や、うずくまって動けなくなる人などがいた。けが人はないという。

◇福島
 地震発生時、約50人が避難している福島市の県立福島高では、就寝中の被災者たちが跳び起き、布団の上でしゃがみこんで揺れが収まるのを待ち続けた。すでに消灯しており、暗い中でざわめきが聞こえたという。ようやく揺れが収まると、地震を報じるテレビの前に人だかりができた。
 南相馬市小高区から避難してきた男性(28)は「またこんな揺れが来て怖かった。地震から1カ月近く過ぎたのに油断できない」と話し、携帯電話で災害情報を念入りにチェックしていた。

◇岩手
 岩手県災害対策本部によると8日午前0時半現在、県内全域が停電した。けが人などの情報は入っていないという。盛岡市内では、ドドドと音と震動の後、揺れが襲った。数秒後に電気が消え、飲食店では棚にある物を押さえようとする従業員がいた。


避難所に悲鳴、逃げる車「津波怖い」 東北で最大余震 2011年4月8日 朝日
http://www.asahi.com/national/update/0408/TKY201104070644.html
 東日本大震災から28日目。7日深夜、最も強い揺れの余震が東北地方を襲い、津波警報も出された。岩手、青森、山形、秋田の東北4県が全域停電。被災者に、あの日の記憶がよみがえった。
 仙台市では、ゴーッという音がして激しい揺れが続いた。
 避難所になっている同市若林区の体育館では、多くの人が就寝中だった。避難しているタクシー運転手、幌村勝四郎さん(51)によると、揺れで悲鳴があがった。窓ガラスが割れ、飛び散った。すぐに全員が外に出て、ラジオを聞きながら揺れがおさまるのを待った。避難所の外からも、車で人が集まり始めた。
 同市宮城野区の東北厚生年金病院には、地震でけがをしたという市民が約20人ほど来た。人工呼吸器を付けた在宅患者も来院。停電で呼吸器が使えなくなったとみられる。病院側は急きょ医師約10人を呼び出して対応した。
 同市太白区の宮城社会保険病院にも、近所の人たち約400人が避難してきた。市内が停電したため、明かりのついている病院に集まってきたらしい。
 3月11日の地震と津波で多数の死者が出た宮城県山元町では、消防車がサイレンを鳴らしながら津波警報を広報した。町の防災無線は全て壊れており、南北に広がる堤防も壊れている。
 同県塩釜市でも高台へ避難するようにという放送が流れた。JR塩釜駅前に住む小幡忠義さんは「外へ逃げたが、揺れで歩くのがやっとだった。高台へ逃げようとする車で一時は騒然となった」と話した。
 同県東松島市の鷹来の森運動公園へ向かう道は、避難する車で渋滞した。自家用車でやってきた男性は「2キロほどの道のりに30分かかった。数百台が駐車場に押しかけ、入りきれず路上に並んでいる車もある。津波が怖い」と話した。
 震度6強を観測した同県栗原市。市立若柳病院で電話口に出た男性は「ドーンと突き上げられるような揺れで、前回よりすごかった」と話した。
 市立栗原中央病院には、打撲や骨折などのけがをした人が続々と訪れ、医師約30人が治療に追われているという。病院は停電しているが、非常用電源で医療機器は作動しており、240人余りの入院患者の命に危険はないという。
 盛岡市の岩手県庁には大きな揺れの後、作業服姿やトレーナー姿などの職員が自宅から続々と集まった。自家発電によるテレビで津波情報などを確認。約30人ほどが電話をかけて情報収集を始めた。
 津波で役場が全壊した岩手県大槌町。避難所となっている中央公民館にいた小向幹雄さん(75)によると、物が落下するなどの被害はないという。非常灯がついており、住民に混乱はないという。テレビもついており、避難所の住民が集まっているという。
 盛岡市内は停電になり、街灯や信号機が消えた。走っていた車は速度を落とした。繁華街では飲食店の客が外に出て身を寄せ合い、歩道がごった返した。カラオケ店にいた市内の会社員女性(26)は「最近は余震慣れをしてきたが、今回のは違った。店員が冷静に『非常階段で避難を』と呼びかけ、5階から下りてきた」と不安げだった。
 住宅街でも、着の身着のままで飛び出して来た人たちが不安そうな表情で携帯電話をかけたり、マンションの窓から懐中電灯を光らせて辺りの様子をうかがったりする人がいた。消防車が巡回し、住民に「大丈夫ですか」と声をかけていた。
 避難所になっている福島県郡山市の「ビッグパレットふくしま」では、地震の揺れで、約2千人の避難者が不安そうに身を寄せ合った。職員が見回ったところ、けが人や施設の被害はなかったという。
 福島市の避難所「パルセいいざか」に避難している同県南相馬市原町区の伊達順子さん(57)は「地震があって、すぐに外にとびだした。3月11日の恐怖が消えず、まだ震えが止まらない。不安です」と話した。

東北4県全域で停電 宮城県沖地震2011年4月8日 朝日
http://www.asahi.com/national/update/0408/TKY201104070611.html
 東北電力青森支店によると、8日午前0時現在、地震により青森県内全域で停電している模様といい、状況把握に努めている。
 東北電力秋田支店によると、8日午前0時現在、秋田県内全域で停電が発生している。
 山形県内は10市町村で震度5弱を観測。県内全域で停電になった。山形市内も地震直後から停電となり、道路の信号も消えた。県内の高速道路はすべて通行止めになった。
 岩手県災害対策本部によると、8日午前0時30分現在、岩手県内全域で停電している。電話については通電している。

青森東通原発・六ヶ所再処理所、非常電源で電力2011年4月8日 読売
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110408-OYT1T00033.htm
 経済産業省原子力安全・保安院は8日、東北電力女川原子力発電所1~3号機(宮城県)で、7日深夜に起きた地震により、外部電源3系統のうち2系統が停電したと発表した。
 同原発では3月11日の東日本大震災で運転を停止しており、原子炉は安定した状態にあるという。保安院で情報を集めている。
 一方、同電力東通原発(青森県)と、日本原燃六ヶ所再処理事業所(同)は、いずれも外部電源が停電し、非常用発電機で電力を供給している。このうち東通原発の使用済み核燃料一時貯蔵プールでは、非常電源で冷却が続いている。観測される放射線量などの異常は見つかっていない。

女川の外部電源1系統は確保、放射線量異常なし 2011年4月8日 読売
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110408-OYT1T00020.htm
 経済産業省原子力安全・保安院によると、8日午前0時5分現在、女川原子力発電所は、宮城県沖の地震の影響で外部電源3系統のうち2系統が落ちたが、1系統は確保されているという。
 周辺への放射線量を計測する同発電所のモニタリングポストの値に異常はないという。

福島第一・第二、けが人なし…設備も異常なし 2011年4月8日 読売
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110408-OYT1T00008.htm
 東京電力は7日、宮城県北部・中部で震度6強を観測した同日深夜の地震で、福島第一・第二原子力発電所で設備に異常はなく、事故対応を担当している作業員は全員退避したことを確認したと発表した。
 原発の設備に異常は見つかっていないという。

東北電力の火力発電所5基が停止 2011年4月8日 読売
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110408-OYT1T00064.htm
 経済産業省の原子力安全・保安院によると、7日深夜に東北で発生した地震の影響で、東北電力の火力発電所5基が停止した。
 8日午前1時現在、八戸、能代、秋田の各火力発電所にある計6基のうち、5基が止まっているという。





 7日の午後11時32分という多くの方が眠りについている時間帯で、宮城で震度6強の大震災の後としては最大の大きな余震があったようです。
 たとえ余震であっても、この時間帯でこれだけ大きな揺れが来た日には近隣に住む方にとってはそれだけでも不安でしょうし、地震発生後、青森、秋田、岩手、山形の4県で全域が停電となり、宮城県内でも広範囲で停電に追い込まれるという実害を被っているだけでなく、更にこれだけ震度が大きいと、今のところ異常は発見されていないとはいえ、放射能の封じ込め作業に必死の決行作業を繰り広げている福島原発ややはり迅速な復旧を目指している道路などのインフラへの影響も心配です。
 大型地震があった数週間後に本震の震度から1~2程度少ない大きな余震が発生することそのものはそれ程珍しいことではありませんが、発生した時間帯が時間帯ですし、今回は単なるインフラの破壊だけでなく、東京電力福島第一原子力発電所のある福島県双葉町でも震度5弱を観測していて、放射能漏れ拡大への近隣地域住民への不安も大きいでしょうし、また大きな余震で今住んでいる建物や避難先の構造が脆弱化することも心配…。
 今はただ、すべての被災された方々が、1日も早く震災前の安心して暮らすことができる日常を取り戻すことができることをただただ願ってやみません。